建て替えをライフプラン表(キャッシュフロー表)へ入れる時、シニア世代が絶対に見落としてはいけない項目は何ですか?
Q
62歳です。建て替えを検討しており、ファイナンシャルプランナーからキャッシュフロー表を作ることを勧められました。住宅ローンや建築費だけではなく、シニア世代ならではの項目もあると聞きました。どんなことを必ず入れてシミュレーションすればよいのでしょうか?
結論
シニア世代のキャッシュフロー表では、「建てるお金」よりも「建てた後のお金」を細かく入れることが重要です。
若い世代との一番の違いは、
**「収入が増えにくく、支出は増えやすい」**ことです。
そのため、
建築費だけではなく、
医療・介護・相続・住宅維持費まで含めたライフプランを作ることが大切です。
シニア世代が必ず入れたい10項目
① 年金収入
- 老齢基礎年金
- 老齢厚生年金
- 遺族年金(配偶者が亡くなった場合)
将来の収入の中心になります。
② 建て替え費用
- 建築費
- 解体費
- 外構工事
- 仮住まい
- 引っ越し
総額で考えます。
③ 住宅ローン
- 毎月返済額
- 完済年齢
- 団体信用生命保険
ローン終了まで確認します。
④ 医療費
高額療養費制度を利用しても、
自己負担や保険適用外の費用があります。
⑤ 介護費
介護保険を利用しても、
自己負担や施設費用などが発生します。
⑥ 修繕積立
建て替え後も、
- 外壁
- 屋根
- 給湯器
などの修繕費が必要になります。
⑦ 固定資産税・保険
毎年かかる費用です。
- 固定資産税
- 火災保険
- 地震保険
も忘れないようにしましょう。
⑧ 車の維持費
高齢になると、
車を手放すタイミングも考えます。
その場合は、
タクシー利用費などへ置き換えて試算する方法もあります。
⑨ 相続・贈与
建て替えでは、
- 生前贈与
- 相続税
- 建物名義
も重要です。
⑩ 空き家・解体費
将来、
誰も住まない場合は、
- 解体費
- 空き家管理費
まで考えておくと安心です。
「夫婦どちらか一人」も試算する
一番重要なのは、
ご主人が亡くなった場合
または、
奥様が亡くなった場合
それぞれの家計を作ることです。
これを行うことで、
本当に無理のない建て替えかが分かります。
建て替え前に確認したいこと
ファイナンシャルプランナーへ、
次の内容を相談しましょう。
- 90歳までシミュレーションしていますか?
- 遺族年金も反映していますか?
- 医療・介護費も入っていますか?
- 修繕積立も考えていますか?
- 相続まで含めていますか?
建て替えるなら毎月の支出を減らせる住宅性能を
キャッシュフロー改善には、
住宅性能も重要です。
おすすめは、
- 耐震等級3(許容応力度計算)
- 制震装置
- 断熱等性能等級6(HEAT20 G2レベル)
- UA値0.46以下(山梨県など地域区分5・6の目安)
- 全棟気密測定(C値0.7以下を目標)
- 第一種熱交換換気
- 長期優良住宅
光熱費や修繕費を抑え、
長期的な家計改善につながります。
法律・制度の根拠
キャッシュフロー表の作成方法を定めた法律はありません。
一方で、
シミュレーションでは、
- 公的年金制度
- 介護保険制度
- 高額療養費制度
- 相続税法
などを踏まえて作成することが望まれます。
制度改正があるため、
定期的な見直しも重要です。
デザインハウス甲府からのアドバイス
山梨県でも、
私たちが建て替えをご提案する際は、
「建築費の見積書」だけでは終わりません。
必ず、
90歳〜95歳までを想定したライフプランを一緒に考えています。
そして、
「もしご主人が先に亡くなったら」
「介護施設へ入ることになったら」
「車を手放したら」
というように、
さまざまなケースをシミュレーションします。
また、
住宅は、
- 耐震等級3(許容応力度計算)
- 制震装置
- 断熱等性能等級6
- 長期優良住宅
- 全棟気密測定(C値0.7以下を目標)
を基本仕様とし、
建てた後の家計まで考えた住まいづくりを行っています。
建て替えで一番大切なのは、「今の予算が合うこと」ではありません。
90歳になった時でも、「建てて良かった」と思える家計になっていることです。
そのためには、
建物だけではなく、
人生全体を見える化したキャッシュフロー表を作ることが、後悔しない建て替えへの第一歩になると私たちは考えています。










