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タッチレス水栓は、手をかざせば便利? 温度と水量の操作まで試していますか?

 結論

タッチレス水栓は、料理中に何度も水を出し止めする家庭には有力です。ただし、手をかざすだけで温度も水量も希望どおりになるとは限りません。私なら、見た目のスマートさより、普段の作業を止めずに使えるかで選びます。水が出た瞬間だけで決めるのは早いです。

例えば、肉をこねた手で水を出し、野菜を洗い、鍋に水をためる夕食前の場面を想像してください。求める水量も温度も違います。そのたびに結局ハンドルへ手を伸ばすのか、いつもの設定のままで足りるのか。便利さを決めるのは、センサーの有無より作業との相性です。

水を出す操作と調節する操作を分ける

LIXILのナビッシュには、センサーで吐水・止水を行い、温度と流量はハンドルの位置で調節するタイプがあります。手や物を差し入れる自動センサーと、手をかざして切り替えるセンサーでも動き方が異なります。同じシリーズ名でも搭載機能を一括りにしないことが必要です。[1]

比較するときは、出す、止める、温度を変える、量を変える、という四つの操作に分けてください。メーカーの方が慣れた手つきで説明すると、全部が一つの簡単な動作に見えがちです。自分の手で順番に試せば、使い始めに覚えることが分かります。

水だけで作業を終える人と、湯を頻繁に使う人では評価が変わります。家族の一人が強い水量を好み、別の人が弱い水量を好む場合も同じです。直前の利用者が残した設定で次の人が困らないかまで見ます。誰か一人の使いやすさだけで、家族全員の評価を決めないでください。

ショールームでは鍋を持つ動きを再現する

私がおすすめする確認は、よく使う鍋の大きさを控え、担当者の了承を得て同程度の物を使わせてもらうことです。鍋を持ったまま水を出し、満たして止め、横へ移す。水栓の高さやセンサーの位置が、この一連の動作に合うか確かめます。

小さなコップを洗う、まな板をすすぐ、シンクの端へ水を流す、といった動作も試します。例えば、大きい鍋を持ち上げると操作部分が隠れ、どこへ手を出せばよいか迷うかもしれません。逆に、水栓へ触れずに済むことで、作業が途切れなくなる人もいます。採用理由は、その実感で十分です。

製品によっては、対象物の色や形、鏡面や水面などがセンサーの反応に関わります。ナビッシュの公式説明にも検知しにくい物や意図しない反応について記載があります。これは全機種が同じ動きをするという意味ではありません。愛用の黒い器や透明なグラスで気になることは、候補機種を指定して質問しましょう。[1]

展示品のシンクと、自宅で選ぶシンクが違う場合は注意が必要です。吐水口から底までの距離、洗う物を置く位置、後ろの壁までの余裕が変わります。水栓単体の感想だけでなく、シンクと組み合わせた姿勢や手の届き方を図面と実物で合わせて考えます。

確認時には、家族へ先に操作方法を全部教えず、まず触ってもらう方法も有効です。どこに手をかざすか、止めたつもりで止まっているか、湯水の切替えが見分けられるかを見ます。説明すれば使えることと、急いでいるときにも迷わないことは違います。案内する人がいない日を想像してください。

電源と手入れは設置前に確かめる

センサーの便利さを長く使うには、電源方式と異常時の操作も確認します。コンセントを使う方式なのか乾電池式なのか、交換や点検の場所へ手が入るか。収納を詰めてから気付くより、キッチンの内部図を見ながら確かめる方が確実です。

停電時などの操作は製品によって異なります。ナビッシュでは、対象製品の手動弁を操作してレバーハンドルで使う方法が案内されていますが、位置や形状を他社製品へ当てはめてはいけません。採用する型番の説明書で、家族が行える範囲と連絡すべき症状を確認します。[1]

ここで大事なのは、非常時の方法を知っている人が一人だけにならないことです。説明書の置き場所を決め、引渡し時に担当者から実物で説明を受けておきます。自分で分解することが目的ではありません。慌てて部品を回さず、正しい手順へ戻れる準備です。

普段の手入れも、水栓の根元、操作部分、ホースの出し入れを見ます。例えば、根元の奥側へ手が届かないと、見た目が気になったときに拭くのが面倒になります。掃除道具を増やす前に、布を持った手が自然に入るかを確認する方が、毎日の負担を判断しやすいです。

シンク下では、洗剤の買い置きやごみ袋を収納した状態も考えます。点検したい部品の前を収納用品で完全にふさがないよう、手を入れる範囲を図に示してもらうと分かりやすいです。見えない設備だからこそ、どこまで物を置けるかを家族で共有しておきます。

向く家庭と、通常のレバーでも満足できる家庭

手を汚す調理が多い、短時間に出し止めを繰り返す、水栓へ触れたくない場面が多い。このような家庭は、タッチレスの利点を具体的に想像できます。家族が操作を体験して納得していれば、採用する意味があります。多機能だからという理由だけで選ぶ必要はありません。

反対に、温度や流量を頻繁に細かく変え、レバー操作を特に負担に感じない人もいます。その場合は、使い慣れた方式を選ぶことも合理的です。タッチレスを見送ったから家事が遅れるわけではありません。道具の価値は、生活の中で減る手間を自分の言葉で説明できるかで判断します。

家族の意見が割れたら、好みの投票にせず、それぞれが面倒に感じる作業を書いてください。「汚れた手で触りたくない」「水を少量だけ出したい」では困り方が違います。どちらの操作も試してから、両方に無理のない機種や使い方を探すと、選択の理由が明確になります。

検討表は、操作の楽さ、細かな調整、家族への説明、手入れの四項目で十分です。それぞれを良い、気になる、未確認に分けます。未確認が残っているのに値段や色だけで最終決定せず、次回どの動作を試すかに置き換えてください。比較するほど迷うときこそ、確認項目を減らして具体化します。

深澤の判断と次の行動

私なら、タッチレス水栓は前向きに検討します。ただし条件は、家族が温度と水量を迷わず変えられ、異常時の対応場所も把握できることです。「手をかざすと出る」で確認を終えず、普段の鍋と食器を洗う動作まで済ませてから決めます。

次の見学には、いつもの洗い物が並んだ写真と、気になる水栓の型番を持って行ってください。デザインハウス甲府へ相談する際も、どの操作を楽にしたいかを具体的に伝えていただくと、シンクの形や収納内部との組み合わせまで検討しやすくなります。便利さを買うなら、使う場面を先に見せてください。

参考資料

[1] LIXIL  ナビッシュ:タッチレス機能

デザインハウス甲府
〒400-0118 山梨県甲斐市竜王1656-17
営業時間 9:00~18:00 / 定休日 水曜日

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