Q. なぜ新築価格に照明やカーテンが含まれていないのか?
A. 住宅会社が建物価格を安く見せやすく、選ぶ商品によって金額も大きく変わるからです
新築住宅の広告価格や本体価格には、照明器具やカーテンが含まれていないことがあります。
照明やカーテンは、お客様の好み、窓の大きさ、部屋数、選ぶ商品によって金額が変わるため、別途にすること自体が間違いではありません。
問題は、契約前に説明されないことです。
「建物価格だけなら予算内」と思って契約した後に、照明、カーテン、カーテンレール、取付工事などが追加されれば、住宅総額は簡単に増えていきます。
確認すべきなのは、照明やカーテンが含まれているかだけではありません。
配線、スイッチ、照明器具、レール、取付費まで、どこまでが見積りに含まれているのかを契約前に確認する必要があります。
建物本体価格を安く表示できる
住宅会社の広告では、まず建物本体価格を大きく見せることがあります。
照明やカーテンを別途にすれば、その分だけ広告上の価格を安く表示できます。
例えば、建物本体価格が1,800万円と書かれていても、次の費用が別途なら、実際に住み始めるための総額は大きく変わります。
- 照明器具
- カーテン
- カーテンレール
- エアコン
- 網戸
- 外構工事
- 屋外給排水工事
- 建築確認申請費
- 地盤改良工事
- 登記・住宅ローン費用
お客様が必要としているのは、箱だけの価格ではありません。
引き渡し後、実際に生活を始めるまでに必要な総額です。
照明器具は選び方で金額が変わる
照明器具は、選ぶ商品によって価格差があります。
シンプルなシーリングライトを中心にすれば費用を抑えられますが、ダウンライト、間接照明、ペンダントライトなどを増やせば金額も上がります。
さらに、照明の費用は器具代だけではありません。
- 配線工事
- スイッチ工事
- 調光器
- センサー
- 照明器具本体
- 取付工事
- 外部照明
- 吹抜け部分の施工
- 将来の交換費用
特にダウンライトや間接照明は、建築中に位置や数量を決める必要があります。
契約後に照明計画を始めると、標準個数を超えた配線や器具が追加費用になる可能性があります。
「照明付き」の範囲が会社によって違う
見積書に「照明工事込み」と書かれていても、すべての照明器具が含まれているとは限りません。
廊下、トイレ、洗面所などの照明だけが含まれ、リビングや個室の照明は別途という場合があります。
反対に、配線と引掛シーリングだけが含まれ、照明器具本体はお客様が購入する契約もあります。
確認したいのは次の違いです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 電気配線 | 照明を使用するための配線 |
| スイッチ | 通常・調光・人感センサーなど |
| 引掛シーリング | 市販照明を取り付ける接続部分 |
| 照明器具 | ダウンライトやシーリングライト本体 |
| 取付費 | 器具を設置する工事費 |
| 外部照明 | 玄関・勝手口・庭などの照明 |
「照明込み」という言葉だけで判断せず、部屋ごとの器具表を確認してください。
カーテンは窓の数と大きさで変わる
カーテンの費用は、窓の数、大きさ、生地、種類によって変わります。
同じ床面積の住宅でも、大きな窓が多い家や窓数が多い家ほど費用が上がります。
一般的な布製カーテン以外にも、次の選択肢があります。
- レースカーテン
- 遮光カーテン
- ロールスクリーン
- ブラインド
- バーチカルブラインド
- ハニカムスクリーン
- 電動スクリーン
- オーダーカーテン
住宅会社が契約前にすべての商品を決めることは難しいため、カーテンを別途扱いにする会社があります。
しかし、商品が未定でも、一般的な仕様による概算予算は出せます。
「まだ選んでいないから0円」ではなく、資金計画には予算枠を確保しておくべきです。
カーテンレールも別途の場合がある
カーテン本体だけでなく、カーテンレールが別途になっている住宅もあります。
引き渡し後に自分で取り付けようとしても、壁の下地位置が分からなければ、確実に固定できない可能性があります。
窓枠、エアコン、収納扉などと干渉することもあります。
契約前に次の点を確認しましょう。
- カーテンレールは含まれているか
- レース用を含むダブルレールか
- 房掛けは含まれているか
- 取付費は含まれているか
- ロールスクリーン用の下地があるか
- 電動商品に必要な電源があるか
カーテン自体を後から購入する場合でも、下地と電源は建築中に準備しておくと安心です。
契約後に選ばせた方が追加費用を取りやすい
照明やカーテンの打合せは、建物の契約後に行われることが多くあります。
契約前の見積りには最低限の数量だけを入れ、契約後に希望を聞いて追加していく会社もあります。
お客様は契約した後になると、簡単に住宅会社を変更できません。
その状態で次のように言われれば、追加費用を受け入れやすくなります。
「標準ではここまでです」
「その照明はオプションです」
「窓が大きいので追加になります」
「カーテンレールは含まれていません」
最初から必要になる可能性が高い費用なら、契約前に概算でも提示すべきです。
施主支給なら安くなるとは限らない
照明やカーテンをインターネットなどで購入し、施主支給にすれば安くなる場合があります。
ただし、次の点には注意が必要です。
- 商品の寸法を間違える
- 納品時期が工事と合わない
- 保管場所が必要になる
- 不良品の確認を自分で行う
- 取付費だけ別にかかる
- 故障時の責任範囲が曖昧になる
- 住宅会社の保証対象外になる
- 商品が建物の配線や下地に合わない
施主支給を希望する場合は、購入前に住宅会社へ相談してください。
商品代が安くても、取付費や配送費、手間まで含めると大きな差が出ない場合もあります。
照明とカーテンの予算はいくら必要なのか?
必要な金額は、住宅の広さ、窓数、商品グレードによって大きく異なります。
一般的な照明とカーテンであっても、家全体では数十万円単位の予算になることがあります。間接照明、ブランド照明、電動スクリーンなどを採用すれば、さらに増えます。
重要なのは、相場だけで判断しないことです。
間取りと窓の計画ができた段階で、次の資料を作成してもらいましょう。
- 部屋別の照明器具一覧
- 照明とスイッチの配置図
- 照明器具・配線・取付費の見積り
- 窓別のカーテン一覧
- カーテンレールと取付費
- 標準仕様と追加部分の区分
「一式」という見積りではなく、数量と単価が分かる形が理想です。
安く抑える方法
照明やカーテンは、選び方によって費用を調整できます。
- ダウンライトを必要以上に増やさない
- シーリングライトを活用する
- 間接照明を見せ場に限定する
- 窓の数と大きさを整理する
- 既製サイズのカーテンを使える窓にする
- カーテンが不要な高窓を活用する
- 照明とカーテンの予算上限を先に決める
- 施主支給と住宅会社手配を比較する
家全体を豪華にする必要はありません。
リビングやダイニングなど目立つ場所へ予算を配分し、個室や収納はシンプルにすると総額を抑えやすくなります。
契約前に確認するチェックリスト
| 確認項目 | 契約前に確認する内容 |
|---|---|
| 照明器具 | 何台、どの商品まで含まれるか |
| 配線 | 標準の照明配線数はいくつか |
| スイッチ | 調光・センサーは追加か |
| 外部照明 | 玄関・勝手口・庭を含むか |
| カーテン | 本体とレースを含むか |
| レール | 本体・取付費・下地を含むか |
| 施工費 | 器具代とは別に必要か |
| 施主支給 | 対応可能か、保証はどうなるか |
| 追加費用 | 希望を反映した総額はいくらか |
| 引き渡し | 入居時に使用できる状態か |
山梨県の家づくりで注意したいこと
山梨県は夏の日差しが強く、地域によって冬の冷え込みも大きくなります。
カーテンやスクリーンは、室内を隠すためだけのものではありません。夏の日射遮蔽や冬の窓際の冷えにも関係します。
ただし、室内側のカーテンだけで夏の日射熱を完全に防ぐことはできません。
軒、庇、外付けシェードなど、窓の外側で日射を遮る方法も合わせて検討する必要があります。
甲府市、甲斐市、南アルプス市など、日射の強い地域では、窓の方角と大きさを考えずに選ぶと、夏の冷房費が増える可能性があります。
照明も、器具のデザインだけでなく、昼間の自然光をどのように取り入れるかまで考えることが重要です。
デザインハウス甲府の考え方
デザインハウス甲府では、広告の本体価格だけで判断するのではなく、住み始めるために必要な総額で比較することを推奨しています。
24坪平屋3LDKは、付帯工事、建築確認申請費、消費税込みで2,050万円。30坪二階建て3LDKは、同条件で2,200万円です。
ただし、照明やカーテンを含め、選ぶ商品や暮らし方によって変わる項目は、何が含まれ、何が含まれていないのかを契約前に明確にする必要があります。
建物の標準仕様は、壁厚約160mmの2×6工法、許容応力度計算による耐震等級3、制震装置evoltz、断熱等級6、UA値0.46以下です。
全棟で気密測定を行い、C値0.7以下を基準としています。熱回収率92%の第一種熱交換換気、8kW以上の太陽光発電、長期優良住宅、完成保証も標準としています。
照明やカーテンを豪華にしても、構造、断熱、気密、換気が不足していては、長く快適に暮らせる家にはなりません。
予算を調整するときは、完成後に直しにくい住宅性能を削るのではなく、照明の数、装飾、窓の大きさなどから見直すことが大切です。
よくある質問
照明器具は自分で購入できますか?
施主支給に対応する会社もあります。ただし、取付費、納品時期、故障時の保証、配線との適合を事前に確認してください。
カーテンは引き渡し後に購入しても大丈夫ですか?
可能ですが、入居初日から外部の視線を遮る必要があります。採寸、製作、納品に時間がかかるため、引き渡し前に準備する方が安心です。
カーテンレールだけ住宅会社へ依頼できますか?
対応できる場合があります。壁の下地へ確実に固定できるため、レールだけ住宅会社へ依頼し、カーテン本体を自分で購入する方法もあります。
ダウンライトは多い方がよいですか?
数を増やせば明るくなるとは限りません。配置、光の広がり、天井高、内装色を考えて設計しないと、まぶしさや暗さの原因になります。
見積りの「照明一式」で十分ですか?
数量や商品が分からないため、十分とはいえません。器具、配線、スイッチ、取付費を分けた明細を確認しましょう。
俺流結論
照明やカーテンが建物価格に含まれていないこと自体が悪いわけではありません。
お客様ごとに好みや必要な数量が違うため、別途にする合理的な理由もあります。
問題なのは、生活に必要だと分かっている費用を見積りから外し、建物を安く見せることです。
照明の配線だけなのか、器具まで付くのか。
カーテン本体だけでなく、レールと取付費も含まれるのか。
契約前に確認してください。
「照明・カーテン別途」という小さな文字を見落とし、契約後に数十万円追加されても、簡単には住宅会社を変更できません。
家づくりで比較すべきなのは本体価格ではありません。
照明をつけ、カーテンを掛け、エアコンを動かし、実際に生活を始められる状態までの総額です。
安く見える見積りより、最初から必要な費用を正直に説明する会社を選んでください。
関連Q&A
- なぜ住宅会社は本体価格を大きく表示するのか?
- なぜオプションが増えるのか?
- なぜ契約前と契約後で話が変わるのか?
- なぜ家づくりは予算オーバーするのか?
- なぜ外構工事は別になるのか?
- なぜ建築確認申請費は別なのか?
- なぜ坪単価で比較してはいけないのか?
- なぜ住宅会社ごとに価格差が大きいのか?










