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「更地渡し」なら、塀や庭木も全部なくなる?

「更地渡し」なら、塀や庭木も全部なくなる?

結論 :更地渡しの範囲は契約で具体的に決める

A 更地渡しという言葉だけで、塀、庭木、庭石、地下の基礎や管等がすべてなくなるとは限りません。売主が何を撤去し、何を残し、どの状態で引き渡すかを図面と写真で確認します。建物だけを解体する内容と、買主が期待する完成状態を一致させることが大切です。古家を壊すことと、住宅を建てられる敷地へ整えることは同じではありません。売主の工事を待つ間に新築側の調査を進め、受渡しの条件に不足がないかを確認します。

更地の範囲は、契約で特定しないと「建物がなくなった状態」と「建築の邪魔になる物まで撤去した状態」が食い違います。建物、基礎、塀、庭木、根、舗装、物置、井戸、浄化槽、地中物を写真と配置図で分けます。残す物は名称と位置を明示し、新築に使えるかも確認します。

更地の合意は、何もない状態という印象ではなく、対象物と完成状態で確認します。家屋、増築部分、物置、舗装、塀、植栽、地下設備を写真と配置図へ番号で示します。既に売主が解体見積もりを持っているなら、その番号と見積範囲を照合します。買主が撤去されると思っている庭石が見積もりには残置と書かれている、といった違いを契約前に見つけるためです。地中の未知の物まで全量撤去する約束なのか、既知の対象だけなのかも分け、短い更地渡しの文言だけへ期待を集中させないでください。

地上と地下の対象を一覧にする

古家、物置、カーポート、塀、庭石、植栽、浄化槽、井戸、配管等を分けて示します。境界の塀が隣人の所有や共有なら、売主だけでは撤去を決められない場合があります。写真へ番号を付けると、撤去の見積もりと契約を照合しやすくなります。植栽は幹の撤去だけか根まで処理するかで費用が違います。塀も地上部分だけか基礎までかを分け、対象物ごとに撤去後の状態を示してもらうと分かりやすくなります。

資料では、現況写真、撤去対象図、所有者、地下にあると分かっている設備の記録を照合します。

植栽は、枝、幹、根と範囲を分けます。幹を切っただけで、基礎や配管予定位置に根が残れば新築側の撤去費が出る場合があります。塀は、地上のブロックだけか地中基礎までかを確認します。ただし、隣地の土を支える物や共有物を、売主が一方的に取り壊せるとは限りません。撤去対象へ入れる前に所有と役割を調べます。既存の境界標や再利用する水道等は残す条件も必要です。全部を消せばよいという指示より、残す理由と撤去後に必要な機能を設計者へ説明してもらいましょう。

残す物の理由と使える状態を聞く

水道管や境界標等は、新築や境界確認のために残す方がよい場合があります。一方、傷んだ擁壁等を説明なく残すと、購入後に工事が必要になる場合があります。残置の有無だけでなく、新築で使う予定と管理の責任を確認してください。境界標を守ることと、不要なコンクリートを残すことを混同しないでください。業者へ残す物を事前に図示し、迷う場合は調査士等へ確認してから作業してもらいます。

担当者には、残す給排水設備と境界標、擁壁や塀、再利用の可否、不要物として処理する範囲を質問してください。

整地の仕上がりは、基準となる高さ、勾配、排水、使う材料を確認します。見た目を平らにすることと、住宅の基礎を支える地盤を設計することは別です。解体で生じた穴を埋める場合には、材料と施工、記録を新築担当者へ共有します。解体業者の都合で余った土を積み上げると、後で買主が残土搬出を負担する場合があります。どの高さへ仕上げ、その後の新築で何の土工が残るかを断面と数量で示してもらい、解体・造成・基礎の見積もりをつなげて確認してください。

整地と追加撤去の費用を比較する

建物を解体した後に、地面をどの高さまで整えるか、砂利等を入れるかは工事範囲で違います。地中埋設物が見つかった場合の扱いも別に決めます。売主の撤去費に含まれない工事は、買主の建築見積もりへ足して総額を確認します。庭の高さをそろえるだけの整地と、建物の支持力を確認した地盤は別です。見た目が平らでも、解体後の埋め戻しと新築の地盤調査を確認する必要があります。

見積もりは、整地の高さと仕上げ、根や基礎の撤去、発見時の追加工事、買主側に残る負担をそろえて比べます。

同じ売買価格でも残置物で負担が変わります。仮に更地渡し1,000万円に、買主側の舗装撤去30万円、根の処理15万円、整地修正20万円が必要なら、関係支出は1,065万円です。一方で1,050万円の土地が同じ必要範囲まで撤去済みなら、単純比較では後者が15万円少ない想定です。金額は料金相場ではありません。撤去を頼んでも、その物が建築へ干渉しないなら残す選択肢もあります。必要な完成状態をそろえ、元の土地代だけでどちらが得かを決めないようにします。

完了確認と発見時の手順を決める

更地を確認する日、写真等の記録、残っていた物への対応を協議します。地中の問題は見た目だけで確認できないため、既知の埋設物の告知と、発見時の連絡や費用の条件が重要です。契約条項は仲介や弁護士等へ相談して整えます。解体後に新たな撤去対象が見つかった場合は、写真と工事範囲を共有します。引渡し直前の現地確認で説明と違いがあれば、決済までの対応を具体的に協議してください。

契約前には、売主の説明、解体完了の資料、引渡し前の確認、残置や埋設物があった際の対応を整理します。

具体例で分かる購入への影響

仮定例として、家屋は撤去済みでも東側のコンクリート駐車場と塀が残る土地で、新築の進入路と基礎に干渉する場合を考えます。購入後の撤去40万円、廃材の搬出・復旧20万円なら60万円が別に必要です。「更地だから解体費ゼロ」と扱うと抜けます。塀を残す案でも、新設する外構や土留めへの影響を見ます。

更地の確認時に残る物があれば、誰の工事で処理し、引渡し日へ影響するかをその場で一覧にします。写真で撤去対象を特定し、口頭の追加依頼で終えないようにします。新築側が使う設備を残す約束も照合し、撤去し過ぎによる再設置費を防ぐことが重要です。

仲介会社と住宅会社に聞く言葉

「更地渡しに含む撤去対象を図で示してください。残す舗装・塀・樹木の根はどれですか。基礎と地下設備の処理、地中物を発見した場合の通知・費用・引渡し期限はどう定めますか」と依頼します。

売主が解体する場合は、工事前の対象確認と、完了後の現地確認の二段階を工程へ入れます。完了写真だけでは、地中基礎や配管をどう処理したかが分からない場合があります。施工中に残す写真、必要な調査・処理記録、設備を廃止した資料を事前に協議します。買主の住宅会社が立ち会う案なら、売主の同意と費用も確認してください。売主の業者へ買主が直接追加指示を出して費用負担が曖昧にならないよう、窓口と変更の承認手順を一本化します。

購入を進める条件と止める条件

撤去範囲と残す物が一致し、解体後に住宅会社が現地を確認する工程があれば判断しやすくなります。地中の全てを掘って確認する契約かどうかも分けます。工事完了の写真だけでなく、残置部分と新築計画が干渉しないことを確かめ、曖昧な「きれいにする」という表現で終えないことです。

購入後に残置物を見つけたら、まず写真、位置、発見日を残して売主側へ連絡します。現状の告知、契約で約束した撤去、未知の地中物の条項を確認し、費用の責任と工事の発注を分けて進めます。現状渡しという一語で何でも買主負担と判断せず、個別の条項と事情を専門家へ確認してください。未契約なら、残す物を認識したうえで値引きや売主施工を協議できます。更地の見た目より、自分の家を建てる工程へ支障なく引き継げる状態かを、購入の判断基準にしてください。

関連URL

1 住まいるダイヤル 戸建住宅取得時の確認ポイント

工事範囲、契約、追加費と記録共有の確認事項です。更地渡しの撤去対象と完成状態を、図面と費用へ対応させる参考になります。

https://www.chord.or.jp/planning/housing/point.html

2 e Gov法令検索 民法

売買と契約上の責任等に関する条文を確認できます。残置物や地中物の負担は、告知・契約・発見の事情を専門家へ示して確認します。

https://laws.e-gov.go.jp/law/129AC0000000089

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