なぜ耐震等級3が必要なのか?
Q
住宅会社の説明を聞くと、
「耐震等級3です」
と言われることがあります。
耐震等級1でも建築基準法を満たしているのに、
なぜ耐震等級3が必要なのでしょうか?
A
結論から言うと、
家族の命と、その後の暮らしを守るためです。
まず知っていただきたいのは、
耐震等級1でも違法住宅ではありません。
建築基準法で定められた最低基準を満たしています。
しかし、
ここで大切なのは、
建築基準法の目的です。
建築基準法は、
「大地震で倒壊しないこと」
を目的にしています。
つまり、
命を守ることが最優先です。
逆に言えば、
大地震の後に住み続けられることまでは保証していません。
一方、
耐震等級3は、
耐震等級1の1.5倍の耐震性能を持つとされています。
消防署や警察署など、
災害時に機能を維持することが求められる建物と同等レベルの基準です。
では、
なぜ住宅にそこまで必要なのでしょうか。
理由は、
地震は一度では終わらないからです。
例えば、
2016年の熊本地震では、
大きな揺れが短期間に複数回発生しました。
最初の地震で傷んだ建物が、
次の地震で大きな被害を受けたケースもありました。
また、
地震の被害は建物の倒壊だけではありません。
例えば、
家が大きく変形した場合、
住み続けることが難しくなることがあります。
すると、
- 仮住まい
- 修繕費
- 引越し費用
などが発生します。
つまり、
地震後の生活にも大きく影響するのです。
私は、
耐震性能とは保険のようなものだと思っています。
使わないかもしれません。
しかし、
必要になった時には非常に大きな意味を持ちます。
さらに、
ここで知っていただきたいことがあります。
それは、
耐震等級3なら全て同じではない
ということです。
例えば、
簡易的な計算による耐震等級3と、
構造計算による耐震等級3では考え方が異なります。
だから私は、
耐震等級だけを見るのではなく、
どのように計算されているのか
も重要だと思っています。
家づくりで大切なのは、
地震の時に倒れないことだけではありません。
地震の後も家族が安心して暮らせることです。
そのために、
私は耐震等級3をおすすめしています。
深澤敏仁のひと言
「私は住宅性能の中で、
耐震性能は最優先だと思っています。
なぜなら、
どんなに暖かい家でも、
地震で住めなくなったら意味がないからです。
断熱も大切。
気密も大切。
でもその前に、
家族の命を守れること。
それが家づくりの基本だと思っています。」










