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筋かいや金物の見え方が、ネットの例と違うときは?

筋かいや金物の見え方が、ネットの例と違うときは?

結論 ネットの写真より自分の工法と構造図へ照合する

A 筋かいや金物がネットの例と違って見えても、直ちに施工不良とは限りません。木造軸組工法と、ツーバイフォーやツーバイシックスなどの枠組壁工法では、構造の考え方や使う部材が異なります。枠組壁工法にも、構造面材、釘、接合金物などの仕様があります。[資料10] 「ネットと同じ物がない」と数えるより、自分の構造図と施工仕様で必要な物が適切に施工されたかを確認しましょう。気になる部分は監督と工事監理者へ、位置を特定して質問します。

自分の工法、構造図、部材の役割、該当箇所の写真をそろえ、別の工法の施工例を基準にしません。

まず自分の家が木造軸組、枠組壁、その他のどの工法かを確認し、該当する構造図へ疑問の場所を示します。枠組壁工法に軸組の筋かいが見えないことだけを欠陥の根拠にせず、面材、釘、接合部等の必要な仕様を聞きます。逆に工法が違うという説明だけで、必要な金物や固定を確認せず終えないことも重要です。会社に『この部位の設計仕様と、現場で誰が照合したか』を示してもらってください。

工事の段階を確認する

まだ取り付けていない、仮に固定している、後の工程で面材を施工するなど、途中の状態が写っている場合があります。会社には、現時点の施工と完成時の状態を分けて説明してもらいます。ただし、「後で付けます」という言葉だけで終えず、施工する時期と確認する方法を聞きましょう。金物や釘が仕上げで隠れる場合は、その前の検査や写真の予定を確認します。工事中の一枚を完成した状態と混同しないことと、未施工のまま隠れないことの両方が重要です。

施工済み、仮施工、未施工を分け、完成する工程と、その前後で確認する記録を明確にします。

部材の名前と必要な仕様を聞く

金物の種類、取付場所、指定された釘やビス、本数、間隔などは、設計や製品の仕様に従って確認する必要があります。見た目が強そうだからよい、数が多いほど安全という評価にはできません。施主が勝手に増し締めしたり、別の釘を打ったりすることも避けます。気になる場合は、構造図の該当箇所と製造者の施工資料を示してもらい、現物と照合します。写真で分からない部分は、会社の検査記録や適切な専門家の現地確認で補うことが必要です。

型番、指定部材、取付方法、必要な数量や間隔を資料で確認し、施主による補強や手直しを行いません。

金物の形、釘やねじの種類、数量、位置、端部の納まり等は、写真の見た目だけでは判断しにくい事項です。下地や後工程が未施工の場合もあるため、今どこまで完了しているかを聞きます。金物に空いた穴の全てへ留め具が必要とは限らず、施主が見本写真を基に追加したり、締め直したりしないようにします。採用金物の施工要領、構造設計、現地の確認結果をそろえて、該当する仕様を専門の担当者に説明してもらいます。

工事監理の確認と検査を聞く

誰が構造図と現場を照合し、どの検査で何を確認したかを聞きます。構造計算をしたことと、そのとおり施工されたことの確認は別です。検査合格という説明があっても、対象と時期を確認してください。会社の監督、工事監理者、第三者検査は役割が違う場合があります。指摘があった場合の是正と再確認まで記録を求めましょう。施主は全ての専門事項を自分で判定するより、必要な照合が実施され、その根拠が残る仕組みを確かめることが大切です。

確認者、構造図との照合、検査の対象、指摘、是正と再確認をつなげ、検査名だけで安心しません。

相違が確認されたら設計者の判断を求める

指定した部材が違う、必要な施工が抜けているなどの相違が分かったら、設計者や工事監理者に影響と対応を確認してもらいます。その場で職人が別の金物を足すだけで済むとは限りません。構造、防火、耐久、施工性などを踏まえ、適切な是正方法を決める必要があります。施主の疑問と確認された不適合を分けて記録し、該当部位が隠れる工程をどう扱うかも監督と調整します。説明が得られない場合は、会社の責任者や独立した専門家へつなぎましょう。

相違の内容、構造への影響、是正する仕様、確認者、次の工程へ進む条件を資料で受け取ります。

相違が確認されたときは、設計者や工事監理者の判断を受け、是正案の適否を確認します。職人がその場で別の金物を足した写真だけで完了にせず、設計上必要な性能、周囲の部材、施工方法への影響を説明してもらいます。是正前後、確認者、検査や再確認の結果を最終構造図と一緒に保管してください。ネットの一般例へ家を合わせることより、その家の設計と施工が一致し、必要な確認を追えることが大切です。

是正後の根拠まで保管する

問題がないと確認された場合も、どの仕様に基づくかを記録します。是正した場合は、施工前後の写真、使った部材、判断した設計者、確認結果を残してください。引き渡し後の改修で構造を触る場合にも、最終の構造図と工事記録が重要になります。ネットは気づくきっかけとして使い、適否の基準は自分の家の設計と適用する仕様へ戻します。会社への質問を遠慮せず、見た目の比較から、根拠を持った確認へ進めることが大切です。

最終構造図、確認した仕様、是正内容、施工写真と検査結果をまとめ、将来も追える記録にします。例えば「ネットには筋かいがありましたが、この家は枠組壁工法です。該当する壁と接合の図面を見せてください」と聞きます。別の工法との見た目の比較をやめ、自分の設計に必要な施工が行われたかへ話を戻せます。

関連URL

1 [資料10] 日本ツーバイフォー建築協会 枠組壁工法の技術関係資料

枠組壁工法の資料から、自分の工法の構造図と仕様へ戻ります。

https://www.2x4assoc.or.jp/publication/technology/

2 [資料11] 国土交通省 施工と設計と管理と監理の定義に関する資料

施工の確認と工事監理の役割を分けて、担当者へ質問します。

https://www.mlit.go.jp/common/001191960.pdf

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