Q.社長が自宅で実際に試してから、お客様に勧めるようになったものはありますか?
A.あります。全館空調、高断熱、エレベーターです。これらは、自宅で実際に試してから、お客様にも勧めるようになりました。自分の家で採用した経験を、設備や仕様の説明だけでなく、使い方や維持管理の確認にも生かしたいと考えています。
全館空調は家族の使い方まで含めて説明します
私の自宅には全館空調を採用しています。ただ、私が使っているからという理由だけで、どのお客様にも同じ方式を勧めることはしません。建物と生活の条件が合うかを確認する必要があります。
全館空調を検討するときは、家族がどの部屋を何時に使うか、寝室の扉を閉めるか、好みの温度に差があるかまで整理します。空調機器の名前や台数だけで、すべての部屋の使い心地を説明できるとは考えていません。
私がお客様へ提案する際も、断熱や気密、窓と日差し、空気の経路を合わせて確かめたいと思います。機器だけを付ければよいという説明で済ませず、ご自身の図面にどのような計画があるのかを見ていただきたいところです。
また、操作、清掃、消耗品の交換、故障時の連絡先まで確認します。自宅で使っている経験を話す場合も、どの方式のどんな条件での話かを分け、違う家で同じ結果になると決めつけないようにしたいと思います。
高断熱は暮らす場所全体を考える出発点です
高断熱も、自宅で実際に試したうえでお客様に勧めるようになったものです。私が提案で重視したいのは、断熱材の名前を選ぶだけで終わらせず、建物全体と冷暖房の計画まで考えることです。
同じ断熱等級でも、建築場所や窓、間取り、日射の扱いは確認する必要があります。地域の条件を踏まえ、ご自身の家の計算結果と仕様を確かめてください。自宅での経験は参考にしながらも、計画する家はその条件で検討することが大切です。
さらに、性能の計算と住み心地の感想、光熱費の実績は分けて伝えたいと思います。測定していない数字を、体験を根拠に付け加えることはしません。生活時間や料金条件が違えば支出も変わるため、比較の前提をそろえて説明します。
お客様には、建物の性能を上げる案と設備を追加する案を並べ、それぞれ何を改善するのかを確認してほしいと思います。高断熱という言葉だけで暖房が不要になるわけではなく、希望する環境をつくる計画が必要です。
エレベーターは移動と管理の両方を検討します
エレベーターも、自宅で試してからお客様に勧めるようになりました。上下階の移動をどう考えるかは、階段を使う頻度、家族の状況、荷物の移動、将来の生活計画と結び付くテーマです。
ただし、設備を勧めることと、全員に必要だと言うことは分けています。平屋で生活が成立する場合や、生活に必要な場所を1階へまとめる場合など、別の設計でも希望を満たせるかを先に比較したいと思います。
導入を検討するなら、乗り降りする場所、扉の前の空間、使う人や荷物に合う寸法、設置工事まで確認します。将来の利用を想定する場合も、必要な大きさを決めずに場所だけ空けるのではなく、候補製品の条件を設計者と照合することが大切です。
保守点検、部品交換、故障や停電時の対応も確認してください。機種と契約によって対応範囲が異なるため、メーカー等の説明で具体化する必要があります。設置費に加え、維持費を家計に組み込めるかも判断材料にします。
ご相談では、同じ設備を付けたいという希望に加え、何を楽にしたいかも伝えてください。移動、室温、操作や掃除など、目的が分かれば、採用する案と別の方法を同じ条件で比較できます。
この3つに共通するのは、使った経験があるからこそ、お客様自身の条件を確かめて選んでほしいということです。私の家と同じものをそろえることを目的にせず、生活のどこを良くしたいかから考えてください。採用例と、ご自身の計画に合う根拠の両方が分かる説明をしたいと思います。
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02 社長の自宅には、自社で勧めている標準仕様をすべて採用していますか?
05 社長が予算を増やしてでも、自宅に採用したいものは何ですか?
06 お客様に人気でも、社長なら自分の家には付けないものはありますか?
参照資料 S3、S4、S5、S7










