記事詳細

照明やカーテンを自分で買えば必ず安い? 施主手配の差額と、見落としやすい作業

照明やカーテンを自分で手配すれば、費用を抑えられる場合があります。ただし、ネットの商品価格と、住宅会社の採寸・配送・取付けを含む価格をそのまま比較すると、削減できる金額を大きく見込みすぎます。最後に使える状態まで、いくらかかるかで比べてください。

自分で選ぶ楽しさにも価値があります。一方、商品選定、寸法確認、納期管理、不具合対応のどこまでを自分が担うのかを決めておかないと、引渡し直前に負担が集中します。「買うところ」と「取り付けるところ」と「直してもらうところ」を先に整理します。

本体価格に、必要な作業を足して比較する

仮に住宅会社の照明提案が取付け込み25万円で、自分で買う器具が15万円だとします。送料1万円、取付け4万円、必要部材1万円が別なら、施主手配の総額は21万円です。差は10万円ではなく4万円になります。これは仮定例で、実際の費用は製品や施工条件で確認します。

さらに、購入のための打ち合わせ、受取り、返品や交換の対応も必要になります。自分で対応できるなら、その手間を引き受けて節約する考え方は成り立ちます。仕事や介護で時間を取りにくいなら、少し高くても窓口がまとまることを選んでよいのです。

住宅会社の標準に含まれるものを外す場合は、いくら減額になるかを先に確かめます。カタログの定価と同額がそのまま戻るとは限りません。施主手配品の購入総額と、住宅会社の実際の減額、別途の取付費をそろえて計算してください。

通販のポイントや期間限定クーポンを使う場合も、実際に必要な製品と数量で計算します。違う型番や付属品のない商品を安く買っても、現場で必要な機能が使えなければ比較になりません。保証条件や返品条件を含めて確認します。

照明は、買えば誰でも付けられるとは限らない

既設の引掛シーリング等へ差し込む照明と、電源線へ直接接続する照明では施工が違います。Panasonicの公式案内でも、直接配線の工事には電気工事士の資格が必要で、既設の配線器具への取付けとは分けて説明されています。安く済ませるために無資格で配線工事をしないでください。[39]

購入前に、住宅会社や電気工事担当者へ型番と取付方法を示します。重さを支える下地、天井の形状、調光器との組合せ、必要な電源や配線、取付位置を確認します。器具が届いてから「対応していない」と分かると、変更工事や再購入が必要になることがあります。

明るさも、器具の見た目だけでは決まりません。部屋全体、手元、夜間の移動に必要な明かりを考え、まぶしさや操作のしやすさも見ます。将来の交換や掃除を誰が行うかを考え、高い天井で扱いにくい器具を選ぶ場合には、その維持の手間も含めます。

カーテンは、窓の寸法だけでは注文できない

カーテンの採寸では、窓自体の幅だけでなく、レールの位置、取付方法、丈、床や窓台との関係を確認します。ロールスクリーンやブラインドの場合も、窓枠の内側か外側かで必要寸法が違います。誰が最終採寸をし、寸法違いをどう扱うかを決めてください。

レールや金具を付ける下地が必要なら、壁や天井を仕上げる前に位置を伝えます。エアコンや収納扉、窓のハンドルと干渉しないかも確認します。電動を選ぶなら、電源の位置や操作方法の検討を忘れないようにします。カーテンの開閉方法は、毎日無理なく使えることも確認します。窓の前に家具を置くなら、手が届くか、布が引っ掛からないかを見ます。採寸を商品購入店へ頼める場合は、その費用や寸法違いへの対応まで含めて、自己採寸の場合と比べます。

日差しを遮る目的、外からの視線を防ぐ目的、室内の雰囲気を整える目的を分けると、すべてを高価な製品にする必要があるか判断できます。特に寝室や道路側は、入居当日から必要かを考え、納期に間に合う順番で手配します。

取付けと不具合の窓口を、事前に分けて決める

器具本体の初期不良は購入先、取付けの問題は施工した会社、というように原因によって対応窓口が異なる場合があります。どこへ最初に連絡し、原因調査や取り外し、再取付けの費用を誰が負担するかを確認します。商品の保証書だけでは工事費まで分からないことがあります。

国土交通省の個人住宅向け標準約款でも、材料や設備の品質は設計図書に基づく扱いです。自分が用意する品物についても、仕様と施工範囲を契約の中で明らかにしてください。「施主支給だから家全体の保証が全部なくなる」などの説明は、対象と根拠を具体的に確認する必要があります。[14]

搬入時の受取りと破損確認、保管場所も決めます。現場へ勝手に直送しても、常に受け取って保管してもらえるとは限りません。工事に合わせた搬入日を調整し、届いた品番と数が合っているかを、取付け前に確認できる形にします。

全部を自分で手配せず、分けて考えてよい

交換しやすい照明や既製カーテンは自分で、造作や電気工事に関わるものは住宅会社へ、という分担もできます。製品ごとに、節約額と手間、工事との関係を比べます。施主手配という方法を使うこと自体が目的にならないようにしてください。

納期が遅れた場合、代用品で入居するのか、取付けを後日にするのか、再訪問費がかかるのかも確認します。家族が高齢なら、入居直後の夜間照明やプライバシーを後回しにすると生活が不便になります。必要なものを先にそろえる予算配分が大切です。

手配表には、品名、型番、採寸担当、発注者、取付者、到着予定、保証窓口を記入します。見積もりの減額と別発注の購入額も同じ表へ載せます。こうして整理すれば、自分で選ぶ楽しさを残しながら、重複発注や買い忘れを減らせます。

引渡し後に取り付ける場合は、住宅会社の工事完了確認と、後日入る取付作業の範囲を分けて記録します。搬入や取付けで床や壁を傷つけたときの連絡先も決めます。新品の家だからこそ、どの時点でどの状態だったかを確認しておくと、原因の行き違いを減らせます。

施主手配は、条件が合えば有効な節約方法です。商品価格だけで決めず、採寸・取付け・納期・保証まで含めて比較してください。自分が無理なく担当できる範囲を選び、入居の日に必要な明るさと使いやすさが整っていることを、節約と同じくらい大切にしましょう。

 

 

デザインハウス甲府
〒400-0118 山梨県甲斐市竜王1656-17
営業時間 9:00~18:00 / 定休日 水曜日

PAGE TOP ▲
ライン
フェイスブック
ツイッター
インスタ
イベント情報
電話番号
お問い合わせ