記事詳細

洗濯機から物干しまで最短。でも服が片づかない。 「乾いた後」の動線を忘れていないか?

結論

洗濯機と物干しが近いだけでは、洗濯は片づきません。私なら、乾いた服を取り込み、分け、畳み、しまい、次に使うところまで描きます。洗う前半を短くしても、後半で家族の服がソファに積まれるなら、暮らしの課題は残るからです。洗濯が終わる場所を、物干しではなく衣類の定位置にします。

例えば洗濯機の横で干せても、家族四人の収納が別の階へ散らばっていると、乾いた後にまとめて運ぶ作業が必要です。逆に収納が隣でも、誰の服か分ける場所がなければ床へ置いてしまうかもしれません。距離だけにせず、手を止める理由と作業の順番を確認することから始めます。

乾いた後に何回触るかを見てみる

まず洗濯物を取り込んでから、収納に戻るまでの動きを書きます。カゴへ入れる、リビングへ運ぶ、床に広げる、畳む、家族別に分ける、部屋へ運ぶ。家庭によって順番は違います。どの手順を省きたいのかを決めず、洗濯室を広くするだけでは、作業の仕組みは変わりません。

例えば仮に十枚のシャツを一度カゴへ入れ、後で広げ直して別のハンガーへ掛けるなら、その持ち替えを減らす方法が考えられます。今のハンガーを収納でも使えるか、乾いた服を直接移せる位置に収納があるかを確かめます。ただしすべての衣類を同じ方式にする必要はありません。服の種類で分けて構いません。

靴下、下着、タオル、仕事着では、収納したい場所も違います。私なら、全部を一か所へ集める前に、乾いた後の行き先で分類します。洗面所で使うタオルはその近く、各自が選ぶ服は本人が扱いやすい場所というように、最後に使う動作まで見ると、移動に意味があるかを判断できます。

誰が戻すかも重要です。一人が全員分を運ぶ家庭と、各自が取りに来る家庭では、必要な仕分け場所が変わります。家事を分担したいなら、各自が迷わず持ち帰れる場所を考えます。ただし新居へ移れば自動的に習慣が変わると期待せず、家族がその役割を受け入れられるかを先に話してください。

畳む場所と仕分ける場所を決める

作業台を設けるなら、何をする台なのかを明確にします。畳む台、家族別に分ける台、アイロンを使う台では、置く物や使用時間が違います。全部を兼ねることはできますが、途中の衣類が残ったときに次の作業ができるかを考えます。台が一つあれば家事が消えるわけではありません。

例えば仮に幅90センチの台を検討するなら、よく畳む衣類を実際に広げてみます。この寸法は適正幅の基準ではありません。大人のシャツと小さなタオルでは使い方が違います。家族の人数分を並べて仕分けたいなら、その置き方を軽い箱などで再現すると、必要な形を話しやすくなります。

立って畳むのか、椅子に座るのかも確認します。台の高さだけでなく、作業する人の姿勢と近くの収納が関係します。私は担当する人が実際に試してから決めることを勧めます。家族で担当が変わるなら、全員が同じ姿勢で使う必要があるのか、別の場所でも作業できるのかを考えます。

仕分けた後の服を置く場所は、完了した物の置き場として分けます。まだ湿っている物、洗濯前の物、乾いた物が混ざらないよう、自分たちが見分けられる仕組みにします。ここは見た目を統一することより、作業の段階が分かることを優先します。ラベルや入れ物は複雑にしすぎない方が運用しやすいでしょう。

掛ける収納は減らせる作業で評価する

干したハンガーをそのまま収納へ移す方式は、衣類によっては畳む作業を減らせます。ただし持っている服の全部に合うとは限りません。衣類の表示や形に合う扱いを確認し、掛ける物と畳む物を分けます。方式を統一するために服の扱いを無理に変えるより、種類別に戻す手順を作る方が現実的です。

掛ける収納を増やす場合は、乾いた服を移す経路を描きます。ハンガーをまとめて持って扉を通れるか、移した先の位置へ届くか、途中で別の物をどかさないか。近い収納でも、その前に洗濯カゴが積まれるなら使いにくくなります。設備同士の距離ではなく、人が持って動く状態で確かめます。

畳む物を残す場合は、すべてを細かく整える必要があるのかも話します。例えば家族が自分で扱う衣類は本人に任せ、共用のタオルだけ揃えるという方法です。これは正しい収納作法の提案ではなく、その家庭が続けやすい分担の一例です。家の計画と、家族のやり方を一緒に調整します。

衣類の量が変わることも見込みます。子どもの成長でサイズが大きくなったり、部活動で洗濯物が増えたりするかもしれません。すべてを最大量に合わせる必要はありませんが、仕分け箱を増やす場所や棚の調整ができるかを確認します。入居時の小さな服だけで収納の形を固定しないことです。

忙しい日に途中で止まっても困らないか

毎日すべてを収納まで終えられるとは限りません。私なら、取り込んだところで中断しても、食卓や通路を塞がない場所を一つ考えます。そこを最終的な山にしないため、置く量と次に動かす人を決めます。完璧な家事を前提にするより、途中で止まる日を受け止める計画にします。

例えば家族別の箱へ一度分け、各自が夜に持ち帰るという運用なら、箱を置く棚が必要です。翌日まで残ることがあるなら、それでも次の洗濯に使えるかを考えます。期限を細かく決めるより、一日分残ったときの状態を想像すると、必要な余裕が具体的になります。

今の家で一週間、新しい仕分け方法を試してみましょう。箱の置き方や担当を変えるだけでも確認できます。家族が使わなければ運用を見直し、うまくいった手順を新居の図面へ移すと、設計者への説明が明確になります。

深澤の判断と次の行動

私なら、洗濯機から物干しまでの距離より、乾いた衣類がどこで止まるかを先に確認します。運ぶことが負担なのか、分ける場所がないのか、家族の受け取り方が決まらないのか。その原因に合わせて配置と収納を変えます。近いという一つの言葉で、洗濯全体の楽さを判断しません。

次の打ち合わせには、タオル、下着、普段着、仕事着などを、それぞれ誰がどこへ戻すか書いたメモを用意してください。平面図で乾燥が終わる場所から収納まで線を引き、途中で置く場所も示します。仕分けと中断の場所が見つからなければ、そこを設計者へ相談しましょう。

デザインハウス甲府へ相談する場合も、洗濯動線を短くしたいという希望に、取り込んだ服がいつもどこへ積まれるかを添えてください。私が目指したいのは、干すまでが速い家だけではありません。家族が使うところへ服が戻り、リビングを洗濯物の待機場所にしなくて済む家です。

デザインハウス甲府
〒400-0118 山梨県甲斐市竜王1656-17
営業時間 9:00~18:00 / 定休日 水曜日

PAGE TOP ▲
ライン
フェイスブック
ツイッター
インスタ
イベント情報
電話番号
お問い合わせ