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扉のないシューズクローク。玄関を片付ける場所が丸見え?

Q.玄関に扉のないシューズクロークを作る予定です。出入りはラクそうですが、来客から靴やベビーカーが見えてしまいませんか。

A. まず結論から

扉の有無だけでなく、玄関を開けた位置と来客が立つ位置からの見え方を確認してください。隠すために作った収納を正面に見せる配置では、片付けへの負担が残るかもしれません。

1. 不便が表れる、暮らしの場面

家族の靴、雨具、外遊び道具、買い物用のかご。毎日使う物を置けば、展示場のような空の棚にはなりません。物があることを責めるのではなく、普段の状態を見られても気にならないかを確かめましょう。床に置く大型品は棚の容量とは別に必要です。

収納では、棚の奥行きや高さを物に合わせる考え方が基本になります[資料18]。土間収納でも、靴箱の寸法だけで全体を決めず、ベビーカーや長い道具の占有範囲を確認します。また扉を付けても、開閉や通行が不便になれば開け放したままになる可能性があります。

2. 原因を、もう一段掘り下げる

扉のない土間収納の失敗は、収納量の問題と見え方の問題に分ける必要があります。棚へ全て片付いていても、色の違う靴や雨具が入口から見えると、生活感が強いと感じる人はいます。逆に多少物が置かれていても、入口の向きで視線を外せれば気にならないこともあります。片付け方の努力だけでなく、どこからどこが見える配置かを先に検討してください。

来客の視点は一つではありません。宅配を受け取るときの外側、玄関土間で靴を脱ぐ位置、室内へ上がった位置では、見える範囲が変わります。正面の完成写真では見えない奥が、玄関ドアを大きく開けると見える場合もあります。ベビーカーや長靴など床に置く物は、靴棚の容量に含めず別の置き場として描きます。

濡れた物の扱いも重要です。雨具を乾かす一時置きと、乾いた靴を保管する棚を分けると、管理する範囲が明確になります。扉を付ければ湿気や臭いの対策が全て済むわけではありませんし、オープンなら必ず乾くわけでもありません。換気、室内との境界、土や水を掃除する方法、収納の奥へ道具が届くかまで、一連の使い方で判断します。

3. 数字・寸法・動作で確かめる

確認用に『平日の帰宅後』『雨の日』『来客直前』の3つの状態を作ります。仮に普段の靴が8足、長靴が2足、ベビーカーが1台あるなら、それらを全部片付けたつもりではなく、実際に置く輪郭を図へ入れます。この数は必要収納量の基準ではなく、空の棚で評価しないための例です。

玄関外、土間、上がり框の3位置から視線を引き、扉なし、袖壁付き、扉付きの案を比較します。見せたくない物が一部分だけなら、全体を閉じるより入口の向きや棚位置を変える方が目的に合う場合があります。視線を切る壁が照明を遮らないか、家族が出入りする幅を狭めないかも同時に確認します。

4. 採用案と代替案を比較する

頻繁に出し入れし、多少の生活感を気にしない家庭にはオープン型が使いやすい場合があります。来客から隠したいなら、入口を横へ向ける、袖壁で視線を切る、開け閉めしやすい扉を選ぶなどを比較してください。

比較案1|オープンのまま入口をずらす

毎日出入りしやすい利点を残し、正面から見える範囲を減らす案です。袖壁や棚の向きでどこまで隠せるかを図で確認します。奥が暗くなったり、大型品が入らなくなったりしないよう、採光と開口を合わせて検討します。

比較案2|開閉しやすい扉を設ける

来客時にまとめて隠したい場合に向きます。開き戸の軌跡、引き戸の引き込み、取っ手へ手を伸ばす場所を確認します。開けるのが面倒で常時開放になるなら、扉の費用だけで問題が解決したとは言えません。

比較案3|見せる収納と隠す収納を分ける

日常の靴は取りやすく、雑多な道具は扉付きへ分ける案です。全てを同じ見せ方にする必要がなくなります。物ごとの量と仮置きの場所を定め、家族が無理なく戻せる範囲で整えます。

5. 契約前に、ここまで確認する

家の外、玄関土間、上がり框の3位置から見る線を図面へ入れます。そこに普段の靴と大型品を置いた写真や簡単な模型を重ねてください。雨に濡れた物の仮置き場所、掃除道具の出し入れも確認します。隠す壁を増やす場合は暗さや空気の流れも相談しましょう。

  1. 来客が立つ位置から、何が見えるかを確認したか。
  2. ベビーカーや傘の床面積を棚と別に確保したか。
  3. 扉を付ける場合、靴や人に当たらず開閉できるか。
  4. 濡れた物の仮置きと、乾かして戻す場所があるか。
  5. 玄関を片付けるために毎回大きな移動が必要でないか。

来客のための目隠しと、家族が靴を選ぶ際の見やすさを同じ条件として扱わないことです。入口の向きを変えれば、家族側には見渡せて、来客側からは見えにくい配置を検討できます。扉の追加だけを解決策にしないでください。

6. 初期費用・維持費・将来交換まで比べる

扉、袖壁、照明、棚、土間面積を含む総額で比較します。見せないために広い部屋を追加する前に、入口の向きで解決できないか検討しましょう。収納を増やすより、視線を整理する方が目的に合う場合があります。

扉、袖壁、靴棚、土間面積、照明、換気、仕上げを含めて比較します。扉を省いた差額だけでなく、見え方を整えるために追加する収納ケースや造作も考えます。後から目隠しを付ける場合は下地、開口、通行幅の条件があり、単純な建具代だけでは済まないことがあります。収納を広げる案より、入口の向きを変える案で目的を達成できないかを先に確認してください。見た目の整え方まで含む総額が、判断に使える価格です。

7. すでに採用した場合の改善手順

すでに丸見えが気になる場合は、見える場所へ日常の靴を集めすぎていないか、床置きの大型品を奥へ整理できないか確認します。布やスクリーンを付ける場合も、出入りの邪魔、コードの安全、湿気、取付強度を検討してください。通路へ家具を置いて無理に隠すと、家族の移動が不便になります。施工者へ視線を切る部分的な改善を相談し、毎日全てを奥へ押し込む運用だけに頼らないことです。収納量と見える範囲を別々に直しましょう。

8. 打ち合わせで、そのまま使える質問

「片付いた空の収納ではなく、今の靴、雨具、ベビーカーを置いた状態を見せてください。玄関の外、土間、室内から何が見えますか。扉を付ける案と入口の向きを変える案では、出入りと総額がどう違いますか。雨の日の仮置きと掃除する場所も図面へ入れてください」と伝えます。来客時だけではなく、家族が普段どおり暮らす姿で比較しましょう。

9. 採用してよい場合・見直したい場合

オープン型が合うのは、出し入れのしやすさを優先し、日常の物が見える範囲に納得できる場合です。生活感を隠したい希望が強いなら、片付けへの努力を増やす前に視線の設計を変えます。扉なしをおしゃれの条件にする必要も、扉付きを正解にする必要もありません。毎日の帰宅が楽で、来客のたびに慌てて物を動かさずに済む形を選んでください。

俺流ポイント|収納は、空っぽの写真ではなく、物を置いた姿で選ぶ。

山梨県で家づくりをご検討の方は、現在の収納の写真と残したい物の寸法をお持ちください。デザインハウス甲府へ、片付け方と間取り・総額をまとめてご相談ください。

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参考資料:18

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