建替え時に「セコムやアルソックなどのホームセキュリティ」を導入した際の、ランニングコストと老後予算への影響
A. 一人暮らし、子どもが県外、持病がある、留守が多い世帯なら導入価値があります。ただし、月額料金だけで決めず、初期費用を含む10年間の総額と、非常通報・火災監視・駆けつけの範囲を比較してください。
ホームセキュリティは、空き巣対策だけではありません。シニア世帯では、急病時の非常通報、火災監視、安否確認を含めて検討することが重要です。
費用は「レンタル」と「機器買取」で違う
2026年8月時点の公式サイトに掲載された戸建て向けプラン例では、次のようになっています。
| 会社・方式 | 初期費用の例 | 月額料金の例 |
|---|---|---|
| セコム・機器レンタル | 工事約7万円+保証金2万円 | 約8,470円 |
| セコム・機器買取 | 約47万円 | 約5,170円 |
| ALSOK・オンライン警備 | プランにより別途必要 | 月額4,070円から |
| ALSOK・セルフ警備 | 機器・工事費が別途必要 | 月額990円から |
設置するセンサー数、建物の大きさ、機器構成によって金額は変わります。セコム「戸建て向け料金」、ALSOK「商品費用・料金比較」
セルフ警備は、異常をスマートフォンへ通知し、必要に応じて駆けつけを依頼する方式です。警備会社が常時監視するオンライン警備とは内容が異なるため、月額だけで単純比較してはいけません。
10年間では100万円前後になることもある
例えば、初期費用7万円、月額8,000円なら、10年間の支払総額は約103万円です。
- 5年間:約55万円
- 10年間:約103万円
- 20年間:約199万円
月額では負担が小さく見えても、老後全体ではまとまった金額になります。住宅ローン、固定資産税、火災・地震保険、修繕積立に、この費用を加えて判断してください。
シニア世帯が優先したい機能
すべての防犯機器を付ける必要はありません。優先順位は家族構成によって変わります。
- 玄関・窓の侵入監視
- 火災・煙の異常監視
- 急病時の非常通報ボタン
- 一定時間動きがない場合の安否確認
- 家族のスマートフォンへの通知
- 外出・在宅を分けられる警戒設定
- 停電や通信障害時のバックアップ
特に一人暮らしでは、防犯カメラより先に、本人が押しやすい位置の非常通報ボタンを検討すべきです。
駆けつけ時間を必ず確認する
警備会社へ通報が入っても、警備員が瞬時に到着するわけではありません。山梨県では、地域や待機拠点、道路状況によって到着時間が変わります。
契約前に次の点を確認します。
- 最寄りの待機拠点はどこか
- 自宅地域の通常の駆けつけ体制
- 警察・消防へ誰が通報するのか
- 誤作動時の出動料金
- 鍵の預かり方法
- 非常時に室内まで入れるのか
- 急病時に救急車を要請できるのか
ホームセキュリティは犯罪を必ず防ぐ設備ではありません。異常を早く発見し、被害の拡大を抑える仕組みです。
まず建物自体の防犯を優先する
毎月の警備契約より先に、新築時に次の対策を行います。
- 防犯性能の高い玄関ドアと窓
- 人が隠れにくい外構
- 玄関・勝手口の人感照明
- 手の届きにくい位置への窓配置
- 防犯カメラ用電源と配線
- 窓センサーを設置しやすい建具
- 宅配ボックス
- 面格子や防犯ガラスの適切な採用
植栽や高い塀で完全に囲うと、侵入後の犯人を外から見えにくくすることがあります。「外から見えない家=防犯性が高い」とは限りません。
新築時に契約を決め切る必要はない
迷っている場合は、防犯カメラ、センサー、非常通報装置の電源や配線だけ準備し、入居後に必要性を判断する方法があります。
ただし、壁内配線が必要なシステムは後付け費用が高くなることがあります。設計段階で警備会社から見積もりを取り、配線だけ先行するか確認しましょう。
また、契約期間、途中解約金、機器撤去費、買取機器の故障対応も重要です。セコムの掲載例では当初5年契約となっているため、施設入居や住み替えの可能性があるシニア世帯は、解約条件まで確認してください。
デザインハウス甲府では、警備会社との契約を前提にせず、まず玄関、窓、照明、外構、カメラ配線で侵入されにくい家を計画します。そのうえで、家族構成や健康状態に応じて見守り・駆けつけサービスを選びます。
老後の安心は、高額な機器を増やすことではありません。「侵入を防ぐ」「異常を知らせる」「助けが来る」の3段階が、無理のない月額でつながっていることです。










