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売る前に大きくリフォームした方が、高く売れる?

売る前に大きくリフォームした方が、高く売れる?

結論  高額改修の全額を売価へ上乗せできるとは限らない

A 売る前に大きくリフォームすれば、必ず高く売れて工事費を回収できるとはいえません。買主の好み、地域の需要、建物の状態等で評価が変わります。清掃や必要な修理と、全面改装を分けて検討します。自分が住むための投資と売却のための投資は目的が違います。現況で売る案と、必要範囲だけ直す案の手残りを比較してください。

売却前の改修は、買主が望む内容と一致しなければ、工事費を売価へ反映できません。売価が上がっても、工事費と保有期間中の支出がそれ以上なら手残りは減ります。住むための満足への支出と、売却のための投資を分けて判断します。

査定の根拠と買主の希望を聞く

仲介へ、近隣の成約、問合せ層、現況の課題等を確認します。建物の性能や補修履歴は資料で示します。国土交通省も性能や改修状況を考慮する評価の考え方を案内していますが、工事費をそのまま売価へ足すものではありません。売る予定の地域で、既存を直した家と自分で改修したい買主のどちらが多いか、具体的な根拠を聞きましょう。[資料27]

現況、清掃・必要補修のみ、全面改修の各案について、成約根拠と見込価格・期間を聞きます。新しい設備の希望価格ではなく、周辺の成約物件と差を比較します。買主が自分で改修したい市場なら、先に高額仕様を固定することが不利にもなり得ます。

売却前の工事は、買主が評価する改善と売主の好みを分けて考えます。買主が自分で台所や壁を変えたい場合、高価な設備へ替えてもその費用が価格へ反映されないことがあります。雨漏り等の不具合は、内装をきれいにして隠すのではなく、調査と説明、必要な対応を優先します。仲介には、現況、必要な補修だけ、全面改修の三つについて、想定する買主と成約価格の根拠を求めます。工事会社の見積額が、そのまま市場の評価額になるわけではありません。

安全や不具合の説明を優先する

雨漏りや設備不良等がある場合、直すか、現況で説明して売るかを契約の担当へ相談します。表面だけきれいにして既知の不具合を隠さないでください。調査と補修の資料を残し、何を直したかを説明できる状態にします。買主が大きく間取りを変える予定なら、売主の内装を再び壊す場合もあるため、見た目の高級化を無条件に優先しないことが重要です。

雨漏りや不具合は、見える仕上げを直しただけで説明不要になるわけではありません。分かっている状態、調査結果、補修内容を仲介へ伝えます。隠すための改修にせず、安全・清潔・資料整理等、買主が判断しやすくなる改善を分けて検討します。

売価ではなく手残りを比べる

説明用に工事へ三百万円使って売価が二百万円上がるなら、他の条件が同じでも現金は百万円減ります。これは相場の例ではありません。工事、売却費、保有期間、税等を含めます。早く売れる可能性も、必ずその期間で成約する保証とは分けます。現況、清掃と必要補修、全面改修の三案で、価格と期間の見込みを並べてください。

仮定例として工事300万円に対し売価上昇200万円なら差引100万円減です。さらに工事中の保有費20万円なら120万円減になります。成約が早まる効果を加える場合も、比較する期間と維持費を示し、工事費全額を回収できると決めません。

比較は、売価の上昇から工事費と工事期間中の保有費を引いた手残りで行います。工事に三か月かかるなら、その間の税・保険・ローン等の追加も見ます。価格が上がらず売却期間だけ短くなる効果を期待する場合も、何か月短くなる根拠があるかを確認します。全面改修より、残置物の整理や清掃、調査記録の提示が役立つ物件もありますが、効果は物件ごとに異なります。安く直せるから先に行うのではなく、売却方針と合う工事だけを選びます。

発注前に販売方針を決める

改修と販売を同じ会社へ頼む場合も、費用と評価の説明を分けます。工事をすれば売れるという約束の条件を確認し、査定が保証なのかを読みます。買主が見つかってから工事範囲を協議する方法もありますが、売買契約と完成条件が重要です。まず売る期限と最低手残りを決め、工事を先に大きく発注してから回収方法を考えないようにしましょう。

「現況と必要補修だけの場合、全面改修後の場合で、工事費を引いた手残りを出せますか。上乗せできる見込額の成約根拠と、価格へ反映しにくい工事を教えてください」と依頼します。

契約前に、補修して引き渡すのか、現況と不具合を説明して売るのかを整理します。買主が工事をする場合は、その条件を価格と契約へ反映し、説明すべき事実までなくなったとは考えないことです。保証書、工事記録、調査結果、設備の状態をまとめると、仕様の見た目だけでない説明ができます。高額改修を選ぶ条件は、必要性、販売の見込み、手残り、資金負担が説明できることです。工事代を回収したい気持ちだけで、売れない価格へ募集額を上げ続けないでください。

必要な情報と改善を選んで行う

清掃、整理、資料の整備等、物件を理解してもらう準備は大切です。ただし、見た目へ掛ける費用が常に価格差を生むとは限りません。相談では「改修を勧める根拠と、しない案の手残りも示してほしい」と依頼します。住む人の好みに強く依存する工事は慎重に選び、既存の価値と不具合を正直に説明できる販売へ整えてください。

必要な補修で不安を減らし、手残りと売却条件の改善に根拠があれば実施します。査定額の上昇だけを理由に大工事を発注しないことです。買主が決まってから工事や代金調整を協議する方法も含め、売却方針を先に決めます。

関連URL

1 [資料27] 国土交通省 既存戸建住宅の評価に関する留意点

既存戸建ての状態や性能を評価へ反映する考え方を確認できます。工事費と成約価格は同じではありません。

https://www.mlit.go.jp/report/press/totikensangyo04_hh_000104.html

2 [資料08] 住まいるダイヤル リフォームの見積書に関する相談

見積もりの内訳や不明点を相談する際の案内です。比較条件と契約前の確認に使えます。

https://www.chord.or.jp/reform/index.html

 

 

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