Q.モデルハウスのC値を自宅の性能だと思ってよい?全棟測定と抜き取り測定の違いは?
A.モデルハウスのC値は、その建物をその条件で測った結果です。同じ商品や標準仕様でも、自宅の実測値として使うことはできません。全棟測定は各住宅を確認する方法、抜き取り測定は選んだ住宅を確認する方法で、得られる根拠の範囲が違います。
測定結果がどの住宅のものかを確かめる
広告の「C値0.3」という表示を見たら、まず測定した建物を聞いてください。モデルハウス一棟の結果なのか、直近の施工住宅の平均なのか、自宅について約束する基準なのかで、受け止め方は変わります。
気密性能は、材料の選択だけでなく、接続部や配管まわりの施工状態などに左右されます。間取り、窓、設備の配置が違えば、処理する箇所も変わります。モデルハウスで優れた数値を出せても、その結果が自動的に別の敷地の住宅へ移るわけではありません。
全棟測定では、原則として対象とする一棟ごとの実測結果を確認できます。ただし「全棟」の対象が、すべての商品なのか、特定の仕様や施工エリアなのかは聞きます。自宅の契約に測定が含まれ、結果を渡してもらえることまで確認する必要があります。
抜き取り測定も、施工方法の検証や品質管理の資料になります。しかし、測定していない住宅の個別のC値を、その検証だけから断定することはできません。会社の管理体制を評価する資料と、自宅の性能を確認する資料を分けてください。
最良値と平均値から読み取れる範囲
例えば、測った10棟のうち一番よい値だけを広告に載せた場合、残り9棟の状態はその数字では分かりません。平均値でも、対象期間、棟数、商品、測定時期が不明なら、自宅の計画とどの程度近い実績かを判断しにくくなります。
仮に2棟のC値が0.3と0.9なら、単純平均は0.6です。平均が0.6であることは、すべての住宅が0.6以下である証明にはなりません。これは集計の読み方を示す仮の例で、特定の会社の実績を示す数字ではありません。
広告や説明で確認する質問
・表示したC値は、どの住宅をいつ測った結果か。
・平均の場合、対象期間・棟数・集計条件は何か。
・自宅を測定することが、今回の見積もりに含まれるか。
・個別の報告書を受け取り、未達時の対応も確認できるか。
測定を社内で行うか、外部に依頼するかも聞きます。外部測定というだけで、すべての施工が検査されたとは限りません。一方、社内測定だから直ちに無効というわけでもありません。担当者の技能、方法、記録の説明を確認することが大切です。
測定器を所有している写真や、測定技能者の登録証も、会社の体制を知る参考にはなります。ただし、それだけで自宅の測定が終わったことにはなりません。今回の建物の所在地や物件名、測定日を記載した結果が必要です。
また、全棟で工事途中に測る会社と、完成時に測る会社では、確認している状態が異なることがあります。棟数だけで比較せず、設備工事などが終わった建物をどう確認するかまで聞きます。測定時期の選び方はNo14で詳しく扱います。
費用は、測定一回だけなのか、漏気調査や補修後の再測定まで含むのかも整理します。「測ります」と聞いて安心し、結果が届かないまま引き渡しになることを防ぐため、渡す書類と時期を事前に決めてください。
当社は全棟で気密測定を行う方針です。住宅会社を比較するときも、「よい数値の実例があるか」に加えて、「私の家の数値を確認できますか」と聞いてください。その問いに、工程と資料で答えてもらえるかが判断材料になります。
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参照資料 P01、P02、P03










