Q.樹脂サッシとアルミ樹脂複合サッシは何が違う?
枠を通る熱をどう比較しますか?
A.枠に使う材料と構成が違います。樹脂は材料としてアルミより熱を伝えにくい性質がありますが、完成した窓の性能はガラスや端部、枠の設計でも変わります。材質名だけで優劣を決めず、同じ条件の窓全体の性能と、使い勝手・費用を比較してください。
材料の性質と製品の性能を分ける
樹脂サッシは枠の主な部分に樹脂を使い、アルミ樹脂複合サッシは、室外側のアルミと室内側の樹脂などを組み合わせます。材料の配置や内部の空間、補強方法は製品によって異なるため、同じ分類ならすべて同じ構造とはいえません。
枠を通る熱を抑えるには、熱を伝えにくい材料を使うことに加え、内外がどのようにつながるかも重要です。樹脂の部分が見える写真だけでは、枠全体の熱の経路まで分かりません。断面図と窓全体の熱貫流率を合わせて確認します。
例えば、樹脂サッシの複層ガラスと、複合サッシのトリプルガラスを比べた場合、枠以外の条件も違っています。どちらがよいかを材質だけの効果として説明することはできません。開き方と寸法を揃え、違う仕様を一つずつ示してもらいます。
また、窓全体のUw値が近くても、枠とガラス端部の表面温度が同じになるとは限りません。結露が気になる場合は、比較に使った内外温度や室内湿度、枠まわりの状態も確認します。結露しないという無条件の約束として受け取らないことが大切です。
実際に使う窓の条件で比べる
開閉の重さ、ハンドル、網戸、清掃、サイズの選択肢も見ます。材質だけで重い・軽いと決まるわけではなく、ガラスの構成や寸法、金物が関係します。ショールームでは、自宅に近い大きさと開き方の製品を操作してください。
防火上の条件がある窓では、対応できる枠やガラスの組合せを確認します。通常品で見た性能値や価格を、そのまま防火仕様へ当てはめないようにします。取付位置ごとに必要な仕様を揃えた比較が必要です。
製品を比較するときの確認事項
・同じ開き方と寸法での窓全体の熱貫流率。
・ガラス、中空層、ガス、スペーサーの組合せ。
・防火仕様、開閉操作、網戸と掃除の条件。
・窓ごとの変更差額と住宅全体の計算結果。
予算を考えるときは、枠の変更だけでどの程度性能が変わるかを設計者へ尋ねます。家中の窓を一律に変更する案のほか、大きな開口や寒さを感じやすい場所の窓を重点的に見直す案も、性能を満たす範囲で比較できます。
その際、断熱材や気密施工の予算を削って窓だけを高性能にする判断にはしません。窓の取付部が適切に納まり、建物全体で必要な性能を確保して初めて効果を生かせます。枠の名称が、その施工を代わりに保証するわけではありません。
当社が標準とするLow-Eアルミ樹脂複合サッシも、材質名だけで説明を終えるべきではないと考えています。採用する窓とガラスの組合せを示し、住宅全体の断熱計画の中で確認していただくことを重視します。
将来の維持管理は、部品の供給、戸車やパッキンの交換、ガラス交換の窓口を聞きます。樹脂なら劣化しない、アルミなら永久に使える、といった単純な説明は避け、製品の取扱説明書に沿った点検を確認します。
枠の見付け幅も、採光や見た目と一緒に確認します。同じ外寸でもガラス部分の大きさが違えば、室内からの印象も変わります。材質の比較表に、実際に見える範囲を加えると、数値と使い心地を結び付けやすくなります。
相談では「樹脂か複合か」に続けて、「この窓全体の性能と、変更した場合の差額を比べられますか」と尋ねてください。素材のイメージを、自宅の性能と予算に結び付けて判断できます。
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参照資料 W02、W06










