Q バルコニーを付けないと総額はいくら変わる?
室内干し・庇・物干し設備の費用も比較すべきですか?
A バルコニーを付けない場合の節約額は、なくなる工事費から、室内干しや庇、物干し設備などの代替費用を引いて計算します。面積だけで一律に金額は決まりません。建物との納まり、手すり、防水、排水、出入口の変更まで確認しましょう。毎日の洗濯方法と必要な用途を決めてから、付ける案と付けない案の総額を比べることが大切です。
なくなる工事を範囲で確認する
バルコニーは、建物と一体でつくるもの、独立した部材を後から取り付けるものなどで工事が異なります。床と下地、防水、手すり、笠木、排水、軒裏など、元の見積もりに何が含まれているかを確認します。取りやめることで足場や基礎、外壁の納まりが変わる場合もあるため、「バルコニー一式」の金額だけをそのまま減額できるとは限りません。
出入り用の窓を変更する場合は、窓本体と取付工事、外壁や室内の仕上げも変わります。同じ窓を残す案と、窓の大きさや開き方を変える案では差額が異なります。窓の性能を下げた分は、バルコニーをなくす効果とは分けて扱ってください。また、敷地や建物によっては避難や設備点検などの条件に関係するため、設計者に用途と必要性を確認します。
| 初期費用の仮の例 | 増減額 |
| バルコニー取りやめの変更全体 | 90万円の減額 |
| 室内物干し | 12万円の増額 |
| 庇と配線など | 23万円の増額 |
| 差引の節約額 | 55万円 |
洗濯量と天候を基に代替費用を出す
まず、普段洗う量と洗濯する時間を確認します。衣類だけでなく、シーツや布団をどこで扱うかも考えてください。室内物干しの竿が必要な長さ、干している間も通れる余白、たたむ場所まで図面に入れます。バルコニーをなくすために新しいランドリールームを増築するような案なら、その床面積分の費用を含めて比較する必要があります。
室内干しでは、空気の流れと除湿の方法を決めます。パナソニックの解説でも、衣類の周囲の空気を動かすことや、温度・湿度を調整することが示されています。[C8]物干し金物だけで乾燥の条件が整うとは限りません。既存の空調で対応するのか、除湿機や衣類乾燥機を用意するのかを整理し、電源、設置場所、必要に応じた排水などを確認しましょう。
屋外で干したい場合は、一階の物干しスペースや庇を比較します。道路や隣家からの視線、雨の吹き込み、風、洗濯物を運ぶ経路まで見てください。物干しの柱や屋根、床の仕上げ、目隠しが必要なら、それぞれ費用がかかります。敷地に置けるかを先に確かめ、バルコニーをなくした後で外構の追加が必要になる事態を防ぎます。
差引額と将来の支出を分けて示す
仮の計算例では、バルコニーをなくす変更で90万円減り、室内物干しに12万円、庇に15万円、配線などに8万円増える場合、初期費用の節約は55万円です。90万円と35万円の工事範囲が重複していないことを確認します。この金額は相場や施工価格ではありません。実際の差額は、変更後の図面と見積もりで確定させてください。
入居後は、バルコニーがあれば排水口の清掃や防水などの点検・補修が必要です。一方、室内干し用の設備にも電気代や清掃、故障時の交換費がかかります。将来の支出は、採用品と使用頻度を決めて別欄に示します。初期の節約額に、時期も金額も未確定の修繕費をそのまま足し、必ずこれだけ得になると断定しないことが大切です。
バルコニーを洗濯以外に使う予定があるなら、椅子を置く、外を眺める、植物を育てるなど、具体的な用途を挙げます。その用途を残すために小さくする案も検討できます。ただし、狭くしたことで洗濯物が干せず、別の物干しも必要になるなら二重の費用になります。必要な寸法を満たすか、図面へ物干しや家具を置いて確認しましょう。
見積もり依頼は「なくなる工事と、窓・外壁の変更、代わりの干し場を同じ比較表にしてください」と伝えます。工事範囲と仕様を揃えて比べる考え方が基本です。[C1]バルコニーをなくすことを先に決めるのではなく、暮らしに必要な干し方を確保したとき、総額がどれだけ変わるかで判断してください。
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参考資料 C1 C8










