Q.シロアリ保証は更新し続ける必要がある?点検・再施工・保証条件をどう確認しますか?
A.更新の必要性は、採用した防蟻の方法と保証条件で確認します。保証が切れた日に直ちに被害が発生するわけではありませんが、点検を省いてよい意味でもありません。再施工の要否、対象範囲、費用、更新後の保証を書面で比較することが必要です。
防蟻の施工と保証を分ける
新築時に何を行ったかを確認します。薬剤を使う場所、処理した材料、物理的な対策など、工法によって管理の内容が変わります。防蟻処理済みという一言だけでは、すべて同じ条件とは判断できません。施工範囲と方法の記録を受け取ります。
保証では、再発時の施工だけを含むのか、被害の補修まで含むのかを見ます。支払いの限度、免責、対象のシロアリ、建物の範囲も確認します。保証期間と、薬剤等の性能を説明する期間は別の内容であるため、同じ数字として扱わないようにします。
日本しろあり対策協会の登録施工業者の規定にも、保証内容を文書で交付する考え方が示されています。特定の業者の五年という案内を、あらゆる工法の法律上の義務へ広げません。今回の保証書と管理方法を確認して判断します。
点検では、被害の有無だけでなく、水漏れや湿気、木材の状態なども相談します。表面から見えない部分があるため、家族の目視で異常がないことだけで安全を断定しません。床下等の調査範囲と、確認できなかった場所を報告してもらいます。
更新の見積もりを同じ範囲で比べる
再施工を提案されたら、必要と判断した根拠と対象の部位を聞きます。価格だけでなく、使う材料、養生、作業時間、入室や換気等の注意、点検と保証を比較します。薬剤を多く使うほどよいという判断や、自己流での追加施工はしません。
保証更新で確かめること
・新築時の工法、処理部位、材料と施工年月。
・現在の点検結果、見えない場所と必要な対処。
・再施工、再点検、保証の対象と費用の内訳。
・他の工事や増築等で変わる保証の条件。
床下へ入る点検口や経路が使えることも必要です。収納で塞ぐ、点検口の上へ動かせない家具を置くと、点検の負担が増えます。新築時に給排水や断熱の計画と合わせ、維持管理のためにどこから確認するかを聞きます。
基礎や外壁の周囲へ後から土、植栽、木材などを追加する場合も相談します。新築時に確認できた部分が隠れる可能性があるためです。庭づくりの便利さと、防蟻や点検の条件を同じ図面で検討すると、やり直しを減らせます。
雨漏りや水漏れを放置しないことも、住宅の管理として重要です。保証の更新だけ済ませれば、他の不具合を無視してよいわけではありません。異常を見つけたら、写真、場所、時期を記録して住宅会社へ伝え、必要な原因調査を依頼します。
別の業者へ依頼する場合は、既存の保証がどうなるかを先に確認します。安い見積もりでも、点検範囲や補償が違えば同条件ではありません。現在の保証書を見せ、切り替える場合の対象と開始日を文書で受け取ります。
保証が切れる前には、通知が届くのを待つだけでなく、予定表で確認します。費用が見込まれるなら修繕の積立へ入れます。更新費が払えないから点検も見送るのではなく、点検と施工、保証を分けた見積もりで必要な対応を相談します。
被害を告げられた際は、契約を急がず、写真と説明、範囲を確認します。追加工事が必要なら、何を守る工事か、他の選択肢があるかも聞きます。ただし、実際の被害を軽く扱って先送りせず、状況に応じた専門の確認を進めます。
契約前に住宅会社へ、新築時の防蟻と引き渡し後の点検・更新の予定を尋ねてください。施工法、保証、管理が一つの資料で分かれば、長期保証という言葉へ安心を任せず、必要な時期に費用を準備できます。
関連する質問
13 住宅設備の交換時期が重なったら?新築時から修繕資金をどう積み立てますか?
18 「30年保証」があれば修理は無料?有償点検・指定工事・対象外をどう見分けますか?
19 修理するたびに壁や天井を壊す家になっていませんか?点検口と交換経路はどう確認しますか?
参照資料 P17、P13










