【おしゃれの罠?】最近の家はなぜ「軒(のき)」が短いの?プロが語るメリット・デメリットと昔の人の知恵
こんにちは!デザインハウス甲府の深沢です。
最近の新築住宅を見ていて、「屋根の出っ張り(軒)が短い家」や、ほとんど軒がない家が増えていると感じたことはありませんか?
今回は、富士吉田市のリスナーさんからいただいた、こちらの鋭いご質問にお答えします!
「最近の家はどうして軒が短い家ばかりなんでしょうか?」
実は今、軒がほとんどない「軒ゼロ住宅」が急増しています。これには単なる見た目の流行だけでなく、住宅業界の都合も大きく関係しているのです。
今回は、軒が短い理由と、家づくりにおいて本当に大切な「軒の役割」について解説します。
なぜ今「軒の短い家」が増えているのか?
最近の住宅で軒が短くなっている主な理由は2つあります。
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デザインの流行(箱型住宅の人気) 現代は、四角くてシンプル、直線的な「箱型住宅」がおしゃれでスタイリッシュだと人気を集めています。そのため、あえて軒を出さないデザインを選ぶ方が増えています。
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コストを抑えやすく、施工しやすい 実は、軒をしっかりと出そうとすると、屋根の面積が増え、職人さんの手間もかさむためコストが上がります。逆に言えば、軒を短く(あるいはゼロに)すれば、施工がしやすくなり、建築価格を抑えやすくなるという住宅会社側のメリットもあるのです。
昔の家には理由があった!「軒」が持つ重要な3つの役割
デザイン性やコスト面から増えている軒ゼロ住宅ですが、そもそも「軒」には日本で暮らす上で非常に重要な意味があります。
日本は「高温多湿」で、とにかく「雨が多い」国です。そのため、昔の日本の家は深い軒を作ることで家を守ってきました。これは単なる好みの問題ではなく、日本の気候に合わせた先人たちの素晴らしい知恵なのです。
具体的には、軒には以下のような大きな役割があります。
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夏の厳しい日差し(直射日光)を遮る
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雨の吹き込みを防ぐ
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雨風から外壁を守り、家を長持ちさせる
見た目だけで選ぶと、後から出てくる問題点
軒が短い家がすべて悪いわけではありません。しかし、そこには高い設計力が必要不可欠です。
気候や日射のコントロールを考えず、ただ「見た目がスッキリしていておしゃれだから」「価格が安いから」という理由だけで軒をなくしてしまうと、住み始めてから次のような問題に直面することがあります。
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夏場に室内が異常に暑くなる(特に西日対策がないと過酷です)
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窓まわりが雨で汚れやすくなる
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外壁に直接雨が当たるため、痛み(劣化)が早くなる
もしデザインとして軒を減らすのであれば、窓の配置を工夫したり、別の方法で日射遮蔽や防水の性能をしっかり補ったりする計画が必要になります。
まとめ:流行りだけでなく「10年後・20年後」を見据えた家選びを
昔ながらの深い軒がある家を「古臭い」と言う人もいるかもしれません。しかし、その形には「暑さ・湿気・雨」から暮らしと建物を守るためのちゃんとした理由があったのです。
家は、完成した瞬間がおしゃれであればいいわけではありません。本当に差が出るのは「10年後、20年後」です。 建物の劣化の進み具合、夏の暑さ、将来のメンテナンス費用……。見た目の流行にとらわれず、「どうすれば家が長持ちし、快適に暮らせるか」までをしっかりと比較して選んでほしいと思います。
後悔する前に、ぜひ「軒の持つ意味」についても一度考えてみてくださいね!










