記事詳細

家を建てよう。ラジオ放送の質問から(2025年10月放送分1)

甲府市 ヨックンまま

やっと過ごしやすくなったと思ったら、最近よく蚊に刺されます。
私は虫が苦手なので、新築するなら 虫が近寄らないようなお家を建てたいと思うのですが

そんなお家ってあるのでしょうか?蚊だけでなく、シロアリなども気になります。

虫が苦手なのに最近よく刺されるのは、本当に憂鬱ですよね。新築のお家で虫を気にせず過ごせるように、設計の段階からできる対策はたくさんあります。

蚊だけでなく、シロアリ対策も含めて、**「虫が寄りつきにくい・侵入しにくい家」**を建てるためのポイントをご紹介しますね。

虫が寄りつきにくい家づくりのポイント

 

虫対策の基本は、「侵入を防ぐ」と「虫が好む環境を作らない」の2点です。

 

1. 侵入を防ぐための設計・設備対策

 

対策の種類 具体的な工夫 効果
高気密な構造 窓やサッシの隙間、建物の小さな隙間をなくす高気密高断熱な施工を行う。 外部からの虫の侵入経路を大幅に減らす。
換気口・給気口 防虫網やフィルターを必ず設置し、定期的に清掃・交換する。 換気システムからの小さな虫の侵入を防ぐ。
網戸 窓だけでなく、勝手口などのドアにも網戸を設置する。網目がより細かい防虫網の採用も検討する。 窓やドアを開けた際の虫の侵入を防ぐ。
室外機ホース エアコン室外機の排水ホースの先端に防虫キャップを取り付ける。 暗く湿った場所を好む虫(コガネムシなど)の侵入を防ぐ。
玄関 玄関とLDKなどの間に、引き戸やドアを設ける(玄関ホールで虫を食い止める)。 人の出入りで虫が入り込んでも、室内への侵入を防ぐ。
外周の照明 虫が寄りつきにくいLED照明(紫外線を出さない波長のもの)を採用し、設置場所も検討する。 夜間、光に集まる虫(蚊など)を外壁や窓に寄せ付けない。
外壁 防虫塗料を塗ることも選択肢の一つです。忌避成分で虫の付着や侵入を抑制する効果が期待できます。 外壁に虫がとまるのを防ぐ。

 

2. 虫が好む環境を作らないための対策(湿気・清潔)

 

多くの害虫は湿気や生ゴミ、段ボールなどを好みます。

  • 徹底した湿気対策:
    • 24時間換気システムを止めずに稼働させ、室内の湿気を排出する。
    • 適切な換気計画を立て、空気が滞留する場所を作らない。
    • ランドリールームや乾燥機を活用し、部屋干しによる湿気の発生を抑える。
    • 水回りの水滴を拭き取るなど、日頃から湿気を溜めない工夫をする。
  • 外構(庭)の工夫:
    • 庭の土や植栽の面積を減らし、砂利やコンクリートで覆う部分を増やす。
    • 水たまりができる箇所をなくす(蚊の発生源を防ぐ)。
    • 虫が嫌うとされるハーブ類(ローズマリー、レモングラスなど)を植える。
    • 外壁に植木鉢や物置などを密着させ 心配なシロアリ対策のポイント

 

新築時に行うシロアリ対策は、家の耐久性にも関わるため非常に重要です。

  • 防蟻処理(バリア工法):
    • 床下や基礎周りに薬剤を散布・注入して、シロアリの侵入を防ぐ最も一般的な方法です。新築時が最も効果的です。
    • 構造木材に加圧注入で防蟻処理を施す方法もあり、効果が半永久的とされることもあります(建築会社にご確認ください)。
  • 構造・木材の工夫:
    • 基礎をコンクリートで覆う**「ベタ基礎」**を採用すると、地面からのシロアリの侵入を防ぎやすくなります。
    • シロアリが嫌がる成分を含む木材(ヒノキ、ヒバ、チークなど)を土台や構造材に選ぶことも有効です。
  • 点検しやすい設計:
    • 基礎の立ち上がり部分に物を置かない、通気口の前を塞がないなど、床下の点検がしやすい設計にしておくと、万が一の蟻道(シロアリの通り道)の早期発見につながります。
  • 防蟻防湿シート:
    • 床パネルの下面などに、シロアリの忌避成分が含まれた防蟻防湿シートを隙間なく敷き詰める対策もあります。

ご新築であれば、これらの対策をまとめて建築会社に相談し、初期の設計から組み込むことができます。特に高気密な構造は、虫対策だけでなく快適な室温維持にも役立ちますので、ぜひ重点的に検討してみてください。

ご要望を具体的にまとめて、信頼できるハウスメーカーや工務店にご相談されるのが良いでしょう。

 

 

デザインハウス甲府
〒400-0118 山梨県甲斐市竜王1656-17
営業時間 9:00~18:00 / 定休日 水曜日

PAGE TOP ▲
ライン
フェイスブック
ツイッター
インスタ
イベント情報
電話番号
お問い合わせ