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家を建てよう。ラジオ放送の質問から(2025年10月未放送分2)

リスナーからの質問

アルプス市  サーヤさん

セミオーダーで新築を建てようとしています。

先日 、担当の方に提案された、折り返し部分がらせん状に設計された階段について

どうしようか 迷っています。 小さい子供がいるで、安全面のことを考えると

踊り場に変更しようかと思っているのですが・・・・。

そこで深沢さんに 階段についてアドバイスがあればお願いします。

小さなお子様がいらっしゃる中での階段選び、安全面を最優先に考えるのは当然のことです。デザイン性と安全性の間で迷う気持ち、よく分かります。

結論から申し上げると、小さなお子様の安全性を最優先し、将来的な安心感も考えるなら、「踊り場のある折り返し階段」への変更を強くおすすめします。

デザインが素敵ならせん階段ですが、お子様がいる家庭ではいくつかの大きな懸念点があります。

階段のタイプ別比較とアドバイス

 

階段タイプ メリット デメリット(子育て目線) アドバイス
提案されたらせん階段 ・圧倒的なデザイン性(インテリアの一部) ・省スペースで設置可能 ・吹き抜けと組み合わせると開放感がある ・安全性が低い(内側の踏面が狭く踏み外しやすい) ・転落した場合、下まで落ちるリスクが高い(踊り場がないため) ・大きな家具・家電の搬入が極めて困難(クレーン車が必要になることが多い) ・手すりの隙間から落下する危険性(特に乳幼児) 幼少期は安全対策が必須(ベビーゲート、落下防止ネット)ですが、利便性の低さは一生続きます。将来的な搬入リスクも考慮し、慎重に検討すべきです。
踊り場のある折り返し階段 ・安全性が高い(途中で転倒しても踊り場で止まる) ・踊り場で休憩できる(高齢期にも安心) ・勾配が緩やかになりやすい ・大きな荷物の搬入が比較的楽 ・らせん階段や直階段より広い設置スペースが必要 ・コストがやや高くなる傾向がある ・デザインはシンプルになる 子育て世帯に最も推奨される形状です。安全性が高く、将来的に親御さんとの同居やご自身の老後も安心です。

 

踊り場のある折り返し階段への変更をおすすめする理由

 

 

1. 圧倒的な安全性と安心感

 

踊り場があれば、万が一お子様が足を滑らせても、階段の最下段まで一気に転落するリスクを大幅に減らすことができます。特に小さなお子様は予測不能な動きをするため、この「万が一」を防げる踊り場は非常に重要です。

 

2. 将来の生活を見据えた利便性

 

  • 荷物や家具の搬入:らせん階段では、大きな冷蔵庫やベッド、ソファなどを2階以上に運び込むのがほぼ不可能で、毎回クレーン車を手配しなければならないケースが多いです。折り返し階段であれば、比較的スムーズに搬入ができます。
  • 子どもの成長:大きな荷物を持って階段を上り下りする必要が出てきたとき(例えば、部活動の大きな道具や卒業後の引っ越しなど)にストレスがありません。

 

3. 踊り場の活用法(新しい魅力)

 

踊り場は単なる休憩スペースではなく、工夫次第で素敵な空間になります。

  • 採光窓を設ける:踊り場部分に大きな窓や縦長の窓を設けることで、家全体に光と風を取り込むことができます。
  • ミニライブラリー/ベンチ:窓際にベンチや小さな本棚を造作すれば、読書スペースや休憩スペースとして活用でき、階段周りのデザイン性も高まります。

 

階段選びの最終アドバイス

 

  • 譲れない優先順位を決める: 「デザイン性」と「安全性・利便性」のどちらを優先するかを、ご家族で話し合ってください。小さなお子様がいる現状であれば、安全性に軍配が上がる方が、ストレスの少ない暮らしに繋がります。
  • 設計担当者に相談する: 「らせん階段のデザイン性は魅力だが、子供の安全を考えると踊り場のある階段にしたい」と率直に伝えましょう。その上で、折り返し階段でもデザイン性が高くなるような工夫(手すりのデザイン、踏み板の色、照明の配置など)を再提案してもらうのが最善策です。

お子様が成長する数年間はあっという間ですが、階段は一度建てたら変更できません。**「安心」と「利便性」は、何物にも代えがたい「良い家」の重要な要素です。**自信を持って、踊り場のある階段への変更を検討してください。

デザインハウス甲府
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