甲府市 アヤちゃんママさん
新築の相談でないのですが・・・・、
いつかはと思っている住宅の耐震化のことです。
築20年経っているのですが・・・・・、
するのであればまず、何から始めれば良いか教えてもらいたいです。
「いつかは耐震化したい」というお考え、とても大切です。
築20年の住宅ということは、おそらく2000年以前の建築基準法(旧耐震基準)の可能性もあるため、
耐震性を確認しておくのは命を守るうえでも非常に重要なステップです。
耐震化を考えたときの【最初のステップ】
Step1 まずは「耐震診断」を受ける
- 自分の家が「現行の耐震基準に適合しているかどうか」を調べる。
- 多くの自治体では、補助金あり or 無料で診断を受けられることも。
- 診断では、以下の点をチェック:
〇建築年・図面(あると正確性アップ)
〇壁の配置や強さ(バランス)
〇基礎や土台の状態
〇屋根や劣化状況
➡ まずはお住まいの市区町村の「建築・都市計画課」や「住宅政策課」に
「築20年の家を耐震診断したい」と相談すると、制度を教えてもらえます。
Step2 診断結果に応じて「耐震補強計画」を立てる
耐震診断の結果は、「1.0未満」「0.7未満」などの数値(上部構造評点)で出てきます。
基準の目安は:
評点 | 判定 | 補強の必要性 |
1.5以上 | 安全性が高い | 補強の必要なし |
1.0以上~1.5未満 | 一応倒壊しない | 余裕があれば補強検討 |
1.0未満 | 倒壊の可能性あり | 補強を強く推奨 |
➡ この段階で、工務店や耐震専門の建築士と相談して補強内容を検討します。
Step3 補助金や減税制度を確認・申請
自治体によっては、以下のような補助制度や優遇措置があります:
制度名 | 内容 |
耐震診断補助 | 無料または数万円で診断を受けられる |
耐震補強工事補助 | 補強費用の一部(上限100万円前後)を補助 |
住宅ローン減税・固定資産税減額 | 工事後に申請できるケースあり |
Step4 耐震補強工事を実施(必要なら)
代表的な補強方法:
工事内容 | 費用感(目安) | 内容 |
壁の補強(耐力壁追加) | 10万〜30万円/箇所 | 筋交い、構造用合板などで壁を強く |
基礎の補強・ひび割れ補修 | 30万〜80万円 | 無筋基礎やひび割れを補強 |
屋根の軽量化 | 50万〜100万円 | 瓦→金属屋根などに変更 |
接合部の補強(金物補強) | 数万〜数十万円 | 土台と柱の接合強化 |
補足:築20年の住宅が「新耐震基準」かどうかの目安
- 2000年(平成12年)6月の建築確認以降:現行の耐震基準に適合
- それ以前:耐震性にばらつきあり/補強が必要なケースも多い
➡ 建築確認申請の日付や建築年月日がポイントになります。
不明な場合は市役所や住宅会社に確認できます