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家を建てよう。ラジオ放送の質問から(2025年7月放送分No.4)

リスナーからの質問です。

「フローリング選び」について伺いたいです。
たくさんの種類があって驚きました。
そこで深澤さんにお聞きしたいのですが、
コストとメンテナンスが選ぶ一番の理由とした場合
どんな床材がおすすめですか、またその特徴など教えてください。

フローリングの主な種類と特徴

まず大きく分けて4つあります。

無垢フローリング
複合(挽板・突板)フローリング
シート(化粧シート)フローリング
クッションフロア・塩ビタイル

それぞれコストとお手入れのしやすさが違うので、順に説明します。

無垢フローリング

天然の木をそのまま1枚板にしたもの。

特徴
木目・肌触り・香りが最高
経年で味わいが増す
 調湿性がある

コスト
高い(材にもよりますが1㎡1.2〜2万円以上)

メンテナンス
・水や汚れに弱い
・定期的なワックスやオイル塗布が必要
・傷やへこみがつきやすい

▇コストとメンテナンス重視では不向き
「どうしても無垢の質感を」と思う方以外は、扱いやすい合板系を選ぶことが多いです。

複合フローリング(挽板・突板)

合板の上に「本物の木の薄い板」を貼ったもの。

「突板」→0.3〜0.6mm程度の薄い天然木
「挽板」→2〜3mmの厚い天然木

特徴
見た目はほぼ無垢と変わらない
無垢よりも反りや収縮が少ない
比較的メンテナンスが簡単 表面を削って再塗装できる(挽板は特に)

コスト
・突板→中価格帯(1㎡0.8〜1.2万円程度)
・挽板→中〜やや高め(1㎡1.2〜1.8万円程度)

メンテナンス
・無垢よりラクだが、水濡れは注意
・ワックス不要のタイプも多い
・表面の傷はつきやすいが修復可能

「質感を妥協せず、コスト・メンテナンスを抑えたいなら挽板フローリングは有力候補」

シートフローリング(化粧シート)

合板の表面に「木目柄のプリントシート」を貼ったもの。

パナソニックやDAIKENなどの建材メーカーが多く採用しています。

特徴
 見た目はリアル(最近のプリント技術は高精細)
 傷や汚れに強い
水拭きOK
ワックス不要

コスト
安〜中程度(1㎡0.6〜1万円程度)

メンテナンス
・とても楽
・ペットや子どもがいる家庭でも安心
・ただし、経年でプリントがはがれる可能性はある
・表面は削って修復できない

「コストとメンテナンス最優先なら圧倒的に有力候補」
多くの新築住宅で標準採用されています。

クッションフロア・塩ビタイル

塩ビ(ビニル)素材でできた床材。

「クッションフロア」
→柔らかいビニルシート。踏むとふわっとする。

「塩ビタイル」
→硬いビニルタイル。耐久性が非常に高い。

特徴
とにかく水や汚れに強い
お手入れが簡単
 デザインが豊富
土足OKの耐久性(塩ビタイル)

コスト
とても安い(1㎡0.3〜0.6万円程度)

メンテナンス
・水拭きや洗剤OK
・ワックス不要
・表面の傷は補修しにくい

「脱衣所・トイレ・洗面所に最適」
ただし、リビング全面に使うと安っぽさを感じる人もいます。

コストとメンテナンスで選ぶおすすめランキング

◆総合1位:シートフローリング
・低コスト
・掃除が簡単
・ワックス不要
・デザインも進化

総合2位:複合フローリング(突板・挽板)
・本物感がありつつメンテナンス性もまずまず
・中価格帯

◆総合3位:塩ビタイル(部分使い)
・とにかく頑丈
・水に強い
・コスト最安

こんな選び方もあります。

「全部同じ床材にしなくていい」です。

例えば:
・リビングや寝室→シートフローリングor突板
・脱衣所・洗面所→塩ビタイル
・玄関土間→塩ビタイル
・趣味部屋→コスト優先でクッションフロア

組み合わせるとコスト調整しやすいです。

まとめると…

コストとメンテナンス重視なら
→ **「シートフローリング」**が一番手堅い選択。

無垢のような質感が欲しいなら
→ **「突板・挽板フローリング」**でバランスを取る。

水や汚れにとことん強い床が必要なら
→ **「塩ビタイル」**を部分採用。

 

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