なぜ在来工法は付加断熱が必要になるのか?
Q
高性能住宅について調べていると、
「付加断熱」
「外張り断熱」
という言葉を聞くことがあります。
なぜ在来工法では付加断熱が必要になるのでしょうか?
A
結論から言うと、
壁の厚みだけでは断熱材の量が足りない場合があるからです。
まず知っていただきたいのは、
在来工法が悪いという話ではありません。
在来工法でも高性能住宅は十分に建てられます。
ただし、
高い断熱性能を実現しようとすると、
追加の工夫が必要になることがあります。
その理由が壁の厚みです。
一般的な在来工法の柱は105mmです。
つまり、
壁の中へ入る断熱材の厚みも約105mmが基本になります。
一方、
2×6工法の壁厚は約140mmです。
最初から35mm厚い構造になっています。
例えば、
断熱等級5程度であれば、
在来工法でも十分対応できます。
しかし、
断熱等級6やHEAT20 G2レベルを目指すと、
壁の中だけでは断熱性能が不足するケースがあります。
そこで登場するのが、
付加断熱です。
付加断熱とは、
柱の外側へさらに断熱材を追加する方法です。
つまり、
105mm+付加断熱
という形で断熱層を厚くしていきます。
当然、
断熱性能は向上します。
しかしその反面、
- 断熱材が増える
- 工程が増える
- 工事費が増える
- 工期が伸びる
ということも起こります。
一方、
2×6工法は最初から140mmあります。
そのため、
壁内断熱だけでも断熱等級6やHEAT20 G2を狙いやすくなります。
つまり、
高性能住宅を実現するための方法が違うのです。
私はよく、
冬用のコートで例えます。
薄いコートで寒ければ、
上からもう一枚着るしかありません。
これが付加断熱です。
しかし、
最初から厚いコートなら、
重ね着をしなくても暖かいかもしれません。
それが2×6工法の考え方です。
もちろん、
付加断熱そのものは悪いものではありません。
実際に非常に高性能な住宅では採用されています。
しかし、
私は
できるだけシンプルに高性能を実現すること
が大切だと思っています。
だからこそ、
高性能住宅を適正価格で提供するために、
2×6工法を採用しています。
高性能住宅とは、
お金をかけることではありません。
合理的に性能を高めることだと思っています。
深澤敏仁のひと言
「私は付加断熱を否定しているわけではありません。
ただ、
同じ性能を目指すなら、
より合理的な方法があると思っています。
2×6工法は壁厚140mmを活かし、
断熱材をしっかり入れることができます。
だから高性能住宅を比較的シンプルに実現しやすいのです。
家づくりで大切なのは、
高価な工事ではなく、
性能を効率よく実現することだと思っています。」










