なぜ2×6工法は少ないのか?
Q
高気密高断熱住宅について調べていると、
2×6工法を採用している会社があります。
しかし実際には、
多くの住宅会社が在来工法です。
2×6工法にはメリットがあるのに、なぜ採用する会社が少ないのでしょうか?
A
結論から言うと、
住宅業界が在来工法を中心に発展してきたからです。
実は2×6工法が少ないのは、
性能が悪いからではありません。
むしろ、
高気密高断熱住宅との相性は非常に良い工法です。
ではなぜ少ないのでしょうか。
理由の一つは、
日本の住宅業界が長年在来工法を中心に発展してきたからです。
大工さんも、
設計士も、
施工会社も、
多くが在来工法に慣れています。
そのため、
住宅会社が新たに2×6工法へ切り替えるには、
設計方法や施工方法を学び直す必要があります。
つまり、
会社側の負担が大きいのです。
二つ目の理由は、
住宅会社の売り方にあります。
実は在来工法は、
間取りの自由度が高いと言われています。
そのため、
大空間や特殊な設計をアピールしやすい面があります。
一方、
2×6工法は壁で建物を支えるため、
設計には一定のルールがあります。
もちろん工夫次第で十分な設計は可能ですが、
住宅会社によっては扱いにくいと感じる場合があります。
そして三つ目。
私はこれが大きいと思っています。
それは、
お客様が工法を気にしないからです。
多くの方は、
- デザイン
- 間取り
- 価格
を見ます。
しかし、
工法まで比較する方は少数です。
すると住宅会社も、
わざわざ工法を変える理由が少なくなります。
しかし、
高性能住宅という視点で考えると話は変わります。
例えば、
一般的な在来工法の柱は105mmです。
一方、
2×6工法の壁厚は約140mmあります。
つまり、
壁の中へ入る断熱材の量が違います。
断熱等級6やHEAT20 G2レベルを目指す場合、
在来工法では付加断熱や外張り断熱が必要になることがあります。
しかし2×6工法では、
壁内断熱だけで高い断熱性能を確保しやすいのです。
さらに、
2×6工法は面で建物を支えるため、
気密性能も確保しやすい特徴があります。
つまり、
高気密高断熱住宅を合理的に作りやすい工法なのです。
私は、
2×6工法が少ない理由は、
性能ではなく業界の歴史だと思っています。
だから住宅会社を比較する時は、
「どの工法ですか?」
ではなく、
「なぜその工法を選んでいるのですか?」
と聞いてみてください。
そこに住宅会社の考え方が表れます。
深澤敏仁のひと言
「私は2×6工法が万能だとは思っていません。
しかし、
高性能住宅を適正価格で提供するという考え方には非常に合っていると思っています。
だから私たちは2×6工法を採用しています。
工法選びで大切なのは流行ではありません。
お客様にどんな暮らしを提供したいのかだと思っています。」










