なぜ気密測定をしない会社があるのか?
Q
高気密住宅をアピールしている会社でも、
実際には気密測定をしていない会社があります。
なぜ気密測定をしないのでしょうか?
A
結論から言うと、
気密測定をしなくても家は建てられるからです。
実は現在の住宅業界では、
断熱性能の計算は義務化されていますが、
気密測定は義務ではありません。
つまり、
測定しなくても住宅は完成します。
そのため、
気密測定を行うかどうかは住宅会社の考え方次第なのです。
では、なぜ測定しないのでしょうか。
理由はいくつかあります。
まず一つ目は、
費用と手間がかかるからです。
気密測定には専門の測定機器と測定作業が必要です。
1棟ごとに費用も発生します。
年間に何十棟、何百棟と建築する会社にとっては、
コストアップ要因になります。
二つ目は、
結果が数字として出てしまうからです。
これが実は一番大きな理由かもしれません。
例えば、
耐震等級3は図面上で確認できます。
UA値も計算で求められます。
しかしC値は違います。
実際に完成した家を測定しなければ分かりません。
つまり、
施工品質がそのまま数字になるのです。
もし測定して、
思ったより悪い数字が出れば、
改善しなければなりません。
場合によっては手直しも必要です。
だから測定しない会社もあります。
三つ目は、
お客様から求められないからです。
住宅会社はお客様が重視するものを優先します。
例えば、
価格や間取りを重視する方は多いですが、
C値について質問する方はまだ少数です。
すると、
会社としても気密測定を重要視しなくなることがあります。
しかし私は、
ここに大きな違いがあると思っています。
例えば、
自動車メーカーが
「燃費は測りません」
と言ったらどうでしょうか。
多くの方が不安になると思います。
住宅も同じです。
高気密住宅を名乗るなら、
本当に高気密なのか確認するべきではないでしょうか。
気密測定は、
お客様のためでもありますが、
施工品質を確認するためでもあります。
だから私は、
高気密住宅を検討する時には、
ぜひ住宅会社へ聞いていただきたいと思います。
「全棟気密測定をしていますか?」
そして、
「実際のC値はどれくらいですか?」
と。
高気密住宅とは、
言葉ではなく数字で証明されるものだからです。
深澤敏仁のひと言
「私は気密測定を健康診断のようなものだと思っています。
測らなければ分からない。
だからこそ測る意味があります。
本当に高気密住宅を目指すなら、
完成した家の性能を確認することが大切だと思っています。
性能は宣伝ではなく、測定結果で証明するものです。」










