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浴室の鏡・棚・カウンター、全部なくしたら後悔する? 本当に使う物だけを残せるか?

結論

浴室の鏡、棚、カウンターを全部なくすことが正解とは限りません。私なら、今の入浴で使っている物だけを残し、使わない物を減らします。掃除する面が少ない魅力はありますが、洗面器を置くたびに屈み、ボトルを毎回持ち運ぶのが苦痛なら、別の手間が増えるだけです。

例えば、立ってシャワーを浴びる人と、椅子に座って顔を洗う人が同居しているとします。前者には不要なカウンターも、後者には自然な高さの置き場かもしれません。見た目をすっきりさせる相談の前に、家族が浴室の中で何をしているかを確認してください。

三つの設備を、別々に判断する

鏡は、髭を整える、顔まわりを確認するなど、入浴中に見る習慣があるかで判断します。洗面所で済ませる家庭なら浴室の鏡を省く選択があります。ただし、一人が「見ない」と答えても、家族全員が同じとは限りません。普段の使い方をそれぞれに聞きます。

棚は、何本置くかだけでなく、誰がどの姿勢で取るかが重要です。大人の立った目線に合わせると、座る人や子どもに遠くなるかもしれません。逆に低い位置だけに集めると、腰を曲げる動作が増えます。物の数と使う人の届く範囲を一緒に考えます。

カウンターは、洗面器や小物を一時的に置く場所として使うかを確認します。なくす場合は、代わりの置き場をその場で決めます。「床に置けばよい」と簡単に片づけず、手に取る、戻す、足を動かすという動作を再現して、無理がないか見てください。

掃除が減る場所と、残る場所を見る

LIXILの浴室の手入れ案内では、鏡や収納部、カウンターも、それぞれ手入れをする部位として扱われています。浴室には皮脂、石けん、水道水などに由来する汚れが付きます。部品を減らしても浴室全体の手入れが不要になるわけではありません。[1]

棚を外せば、その棚の裏を拭く作業はなくせます。しかし、代わりに床へボトルを並べるなら、床掃除の前に移す作業が生まれます。浴室の外からかごを持ち込むなら、かご自体を乾かす場所も必要です。削除した部品だけを数えず、代用品の扱いまで含めて比較します。

例えば、四人が違うシャンプーを使う家庭で、棚をなくし、全部を脱衣室へ置くとします。最後に入浴する人が濡れたボトルを戻す運用なら、誰が水気を拭くかが問題になります。整理された写真のように暮らすには、その写真には写っていない片づけの担当が必要です。

取り外して洗える収納を選ぶ場合も、毎回外すのか、定期的にまとめて洗うのかを考えます。手軽に移動できることと、手入れを実際に続けることは別です。固定式か可動式かを選ぶ前に、洗う場所、乾かす場所、戻す場所を決めると判断しやすくなります。

ボトルの数は、入浴する人数と同じとは限りません。家族ごとの洗髪用品に加え、洗顔料やケア用品を使うなら、置き場の必要量は増えます。空になった容器を並べるだけでもよいので、実際の本数と底面の大きさを確かめます。最小限という言葉を、家族に必要な物まで減らす理由にしないことです。

後付けするつもりなら、条件を先に聞く

「とりあえず全部外して、必要なら後で足す」という考えにも準備が必要です。壁の材質や商品によって、磁石、吸盤、ねじなどの使える固定方法は異なります。採用する浴室のメーカーに、取り付けられる部品と方法を確認しておきましょう。

マグネット収納を考えているなら、壁への対応だけでなく、載せる物の重さや使い方も確認します。満タンのボトルを複数置き、ポンプを押す動作まで想定します。保持できる条件は商品ごとの説明が優先です。見た目が似ている収納を無条件で組み合わせないでください。

また、棚やタオル掛け、カウンターを身体の支えにする前提で選んではいけません。身体を支える必要がある場合は、その用途に対応した部材と下地を設計者に確認します。今は平気でも、疲れた日や足を痛めた日に手をつきたくなる位置を考えておくと、目的が整理できます。

後付けを検討する情報は、商品名だけでなく図面や取扱説明書と一緒に残します。将来必要になったとき、壁のどこに何があるか分からない状態では、気軽に穴を開けられません。できることを確認した上で省く方が、漠然とした「後で何とかなる」より安心です。

浴室の壁へ何かを取り付ける予定は、購入時の仕様書にメモしておくと役立ちます。後で市販品を買う際にも、候補製品の説明と照らし合わせられます。付くかどうかだけでなく、外したときの手入れや、使用中に手が当たる位置も見ておけば、思い付きの追加を減らせます。

家族の動作を、乾いた場所で試す

打合せでは、浴室の床や椅子の位置を想定し、ボトルの代わりになる物を置いてみます。立って使う人、座る人、子どもを洗う人が順番に試してください。濡れた床で無理な姿勢を作る必要はなく、乾いた安全な場所で手の届き方を確かめれば十分参考になります。

意見が分かれたら、全員で同じ量を我慢するのではなく、使う場所を限定して残す方法を考えます。例えば、鏡は必要な人が見やすい範囲、棚はよく使う物の分だけ、カウンターは置く動作が必要な人のために検討する。全部採用か全部撤去かの二択にしないことです。

掃除が苦手だから減らすのか、見た目が好きだから減らすのかも分けておきます。前者なら手入れのしやすさ、後者なら代用品が見える状態への納得が必要です。目的が違うまま話し合うと、完成後に片方が「こんなはずでは」と感じやすくなります。家族の優先順位を言葉にしてください。

試すときは、一連の動作の最後まで行います。ボトルを取るところは楽でも、片手で戻しにくいことがあります。洗面器を置けても、脚がカウンターへ当たるかもしれません。使う前後まで確認して初めて、その設備が助けになるか分かります。家族の姿勢を横から見てもらうと、自分では気付かない窮屈さも探せます。

深澤の判断と次の行動

私なら、浴室は流行に合わせて全部なくすより、入浴の動作に必要な物を選んで残します。鏡、棚、カウンターを一つずつ評価し、省くときには代わりの場所まで決めます。掃除の少なさと、身体の動かしやすさを同時に満たしたいからです。

次の一週間、家族が浴室で何をどこへ置いているかを見てください。その結果を簡単なメモにして、候補の浴室図と合わせて相談しましょう。デザインハウス甲府へ伝えるときも、「棚をなくしたい」だけでなく、「このボトルを座ったまま取りたい」と動作で示していただくと、必要な設備が見えてきます。

参考資料

[1] LIXIL  浴室のお手入れ・お掃除方法

デザインハウス甲府
〒400-0118 山梨県甲斐市竜王1656-17
営業時間 9:00~18:00 / 定休日 水曜日

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