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ファミリークローゼットがあるのに、服がリビングに散らかる。着替える場所と収納場所は合っている?

結論

ファミリークローゼットがあっても、家族がそこで着替えなければ、服は別の場所へ集まります。私なら収納の広さを増やす前に、誰がどこで何を脱ぐかを確かめます。帰宅して上着を脱ぐ場所、入浴前に着替える場所、朝に仕事着を選ぶ場所が違うなら、収納も一つに集めるだけでは合わない場合があります。

例えば玄関近くに大きな収納があっても、家族がリビングへ直行して上着を脱ぐ習慣なら、ソファへ服が置かれるかもしれません。片づける意思がないと決めつける前に、その場所で自然に行っている動作を見ます。私は、人を収納へ従わせるだけでなく、収納を行動へ近づける方法も考えます。

帰宅してから服を置く瞬間を見る

まず一週間、家族が服をどこへ置くかを記録します。脱いだ上着、翌日も着る服、洗濯する服、帽子やバッグなど、物の種類を分けてください。散らかっている場所を一括りにせず、そこへ置く理由を聞きます。まだ洗わない服と洗濯物が同じ山に見えても、必要な置き場は違います。

例えば学校から帰った子どもが、リビングで制服を脱いで遊び着になるとします。制服の収納が遠ければ、近くへ掛ける場所を設ける案があります。一方で、本人が部屋で着替える方が落ち着くなら、個室に必要な収納を残す案もあります。ファミリークローゼットがあるから各部屋はゼロ、とは決めないことです。

大人も同じです。仕事着を玄関近くで脱ぎたい人と、寝室でゆっくり着替えたい人では使いやすい場所が違います。家族全員を同じ行動へ揃えることが難しいなら、共通の衣類と個人の衣類を分けて考えます。収納の名前より、使う人の生活時間と気持ちを確認することです。

私は、現在の片づけ方を責めるために写真を撮ることは勧めません。設計の材料として、服が止まる場所を共有するためです。そこが仮置きの場所として必要なら、量を決めて受け止める収納を考えます。床に置かれることを防ぎたいのか、見えなくしたいのかで、選ぶ方法も変わります。

洗った服ともう一度着る服を分ける

着替えには、清潔な服を取り出す動作と、着た服を戻す動作があります。さらに、まだ洗濯しない服という途中の状態もあります。これを考えず、すべてをきれいな収納へ戻すか洗濯へ出すかの二択にすると、判断できない服が椅子へ残りやすくなります。私なら途中の服の居場所も決めます。

例えば一時掛けの場所を家族別に設ける方法があります。ただし何でも何日でも掛ける場所にすると、別の収納が増えただけになります。仮に一人二着までと試してみるなど、家庭で扱える量を決める考え方です。この数は推奨基準ではなく、暮らしに合う運用を確かめるための例です。

洗濯する物は洗濯前の定位置へ、次に着る物は一時置きへ、保管する物は収納へというように、戻す先を迷わない仕組みにします。表示を増やすより、普段の着替えの順番に沿って置く方が合う家庭もあります。まず簡単な箱やハンガーで試し、家族が使える形を見つけてから造作を考えます。

バッグや帽子を服と一緒に扱いたい人もいます。その場合は服だけを整えても、帰宅後の動作が終わりません。持ち物を下ろす場所、鍵を置く場所、上着を掛ける場所を一続きで見ます。ただし全部を一つの小さな場所へ押し込まず、家族が同時に使ったときに重ならないかも確認します。

家族共用にする範囲を決める

ファミリークローゼットは、家族全員が同じ場所で着替えるためだけのものではありません。衣類を保管する場所として共用し、着替えは個別の場所で行う方法もあります。ただし、その場合は服を運ぶ動作が残ります。まとめたことの利点と、その移動を家族が受け入れられるかを比べてください。

例えば幼い子どもの服は親がまとめて選び、成長したら本人の部屋へ一部を移すという計画も考えられます。最初から収納を作り込みすぎず、使う人や棚の位置を変更できるかを検討します。子どもが大きくなってからのプライバシーを、今の親の使いやすさだけで決めないことです。

朝に家族が同時に使う場合は、人が服を選ぶ位置を描きます。一人が引き出しを開けている間、別の人がハンガーへ近づけるでしょうか。広い部屋でも入口に収納が集中していれば混みます。面積ではなく、各自が立つ場所と出入りの線で使いやすさを確認します。

仕事の時間が違う家族にも配慮します。早朝に衣類を取り出す人が、寝ている人の近くを通る配置をどう感じるかを聞きます。家族共用だから便利な場面もあれば、個室近くに必要な物を分ける方が楽な場面もあります。一か所へまとめること自体を完成形と考えないことです。

収納を足す前に今の家で試す

私は、服が集まる場所へ一時的な収納を置き、一週間試してみる方法を勧めます。そこへ自然に戻るなら、動作と場所が合っている可能性があります。誰も使わないなら、高さが合わない、取っ手が面倒、まだ服を戻す時間ではないなど、別の理由を確かめます。収納量だけで説明しないことです。

家族に聞くときは、なぜ片づけないのかより、いつ着替えたいのか、どこなら戻せるのかを尋ねます。回答が違ってもすぐ統一する必要はありません。共通にできる部分と個人のまま残す部分を分ければ、一つの大きな収納へ全員を押し込まずに整理できます。

収納へ戻せない理由が、服の量にある場合もあります。使わない物が前を塞いでいないか、季節外の衣類を別へ移せるかを確認します。ただし、服を減らせば家が小さくできるという方向へ急いで進めません。持ちたい物の量と、毎日使う物へ届く状態を、本人が納得できるよう整理します。

深澤の判断と次の行動

私なら、ファミリークローゼットを付けるかどうかより、服を脱ぐ場所と戻す場所がつながるかで判断します。家族がリビングで着替えるなら、その行動を変えるのか、近くに必要な置き場を作るのかを選びます。収納の面積を増やすだけで、習慣の違いを解決しようとはしません。

次の打ち合わせには、家族ごとに朝の着替え、帰宅後、入浴前の三場面を書いてください。どこで脱ぎ、どこから次の服を出し、着た服をどこへ置くかを平面図へ記入します。家族が共有できる収納と、個別に残したい収納が見えてから、広さと配置を決めましょう。

デザインハウス甲府へ相談する際も、服がリビングに集まる普段の写真は、恥ずかしい資料ではありません。私にとっては、家族が自然に使う場所を知る材料です。理想の収納写真に暮らしを合わせるより、家族の動きに合う置き場を作る。その方針で、毎日戻せる収納を考えます。

デザインハウス甲府
〒400-0118 山梨県甲斐市竜王1656-17
営業時間 9:00~18:00 / 定休日 水曜日

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