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断熱等級5・6・7は何が違う?等級を決める指標と基準の読み方は?

Q.断熱等級5・6・7は何が違う?等級を決める指標と基準の読み方は?

A.断熱等級5・6・7は、住宅の外皮から逃げる熱などを抑える対策の水準が違います。戸建住宅の6地域を例にすると、UA値の基準は順に0.60以下、0.46以下、0.26以下です。UA値だけでなく、地域に応じた日射遮蔽や結露防止の条件も確認します。

等級と実際の数値を並べて読む

一般に「断熱等級」と呼ばれるものの正式名称は、住宅性能表示制度の断熱等性能等級です。等級の数字は、今回の住宅がどの基準に適合するかを表します。等級6だから室温が六度高い、等級7なら等級5の何倍も暖かい、という尺度ではありません。

6地域の戸建住宅では、UA値の上限は等級5が0.60、等級6が0.46、等級7が0.26です。単位はW/(m²・K)です。これらはその等級を満たすための基準値であり、すべての等級6の家がちょうど0.46になるわけではありません。

例えば同じ6地域でUA値0.45の家と0.35の家は、UA値だけならどちらも等級6の範囲です。「同じ等級だから違いはない」とも、「小数点の差がそのまま電気代の差になる」とも決めません。家の形と窓、暖房条件まで揃えて比較します。

日射の入りやすさを表すηAC値も見ます。6地域では、等級5・6・7の基準はいずれも2.8以下です。UA値だけを改善しても、別の必要条件が満たされなければ、その等級を確認したことにはなりません。適用する評価方法に沿った根拠を求めます。

なお、断熱等性能等級では、内部結露を防ぐための対策も扱います。厚い断熱材の採用だけで評価が完結するわけではありません。防湿や通気の詳細は別に検討し、どの仕様で基準へ適合するかを設計者へ確かめます。

表示の根拠となる書類を確認する

広告にある「等級6仕様」が、自宅で計算した結果なのか、参考プランの仕様名なのかを区別します。さらに、第三者の住宅性能評価書を取得する契約なのか、住宅会社が基準適合を説明するものなのかも確認します。根拠の種類を混ぜないことが大切です。

契約前に一覧にする項目

・建築地の地域区分と、予定する断熱等性能等級。

・自宅のUA値と、該当地域で必要なηAC値。

・結露防止対策と、適合を確認した図面・仕様。

・取得する評価書の名称、対象、費用、交付時期。

設計住宅性能評価と建設住宅性能評価では、設計図書の評価と施工段階等の確認という違いがあります。名称が似ていても受け取る書類は同じではありません。「等級を取ります」という説明には、何を申請し、どこまで確認する契約かを尋ねます。

断熱の等級と、一次エネルギー消費量の等級も別です。後者では設備を含むエネルギー消費の評価を扱います。「省エネの等級が高い」という説明が、外皮のことか、設備等を含む指標のことかを明確にすると、比較の取り違えを防げます。

上位等級を目指す場合は、壁だけでなく屋根や床、窓の組合せを見直します。同じ性能へ到達する方法は一つではありません。断熱材の製品名だけで優劣を決めず、計算した結果と施工できる納まり、取得総額の内訳を並べて判断します。

また、等級は暖房を使わなくても全室が一定温度になる保証ではありません。閉じた部屋へ必要な熱を届ける計画は別に必要です。断熱予算を確保したうえで、空調をどう設計するかまで説明を受けてください。

相談時には「等級6にしてください」だけで終わらせず、「地域区分、実際の数値、評価の根拠を一枚で示してください」と伝えます。広告の大きな数字を、自宅の設計と受け取る書類へ結び付けることができます。

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参照資料 P01、P02、P08

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