建て替えの2回の引越しは、どう並べればよい?
結論 :二度の引越しを一つの工程で組む
A 建て替えの引越しは、「旧居から仮住まいへ」「仮住まいから新居へ」の2回を一つの工程として計画します。解体日と新築完成日だけで組むと、片付け、仮住まいの契約、荷物の保管、退去手続きが抜けやすくなります。
最初の引越し前には、仮住まいへ運ぶ家具が実際に入るかを確認します。玄関や階段、洗濯機置場、冷蔵庫の寸法が合わなければ、追加保管や買替えが必要になる場合があります。建て替え後の家で使う物を一度すべて持ち込むと、仮住まいが狭くなることもあります。生活に必要な物だけで過ごせるよう、荷物の仕分けは解体直前まで先送りしないようにしましょう。
解体日から搬出と荷物の仕分けを逆算する
最初の引越しは、解体業者が入る日から逆算します。家財の搬出、残す物と処分する物の仕分け、電気・ガス・水道の扱いを関係者で確認し、無人になる日を決めてください。庭木、物置、エアコンなどの撤去を誰が担当するかも明確にします。
荷物の一覧は、品名だけでなく、仮住まいで使うか、新居で使うか、処分するかの三つの欄に分けます。保管する物は数量と大きさを記録し、保管料が月単位か、出し入れに別料金がかかるかを確認します。写真を付けると家族間で判断しやすくなります。大切な書類、薬、季節の衣類等は、保管庫へ入れた後に取り出しにくくならないよう別に管理してください。
仮住まいの条件と延長の可否を調べる
仮住まいは短期間でも借りられる物件か、期間が延びたときに更新できるかが重要です。家族の人数、ペット、駐車場、学校や通院先への距離も条件に入れましょう。契約期間を工事の最短予定にぴったり合わせると、延長できずに3回目の引越しが必要になる場合があります。
仮住まいの契約では、入居可能日と最低契約期間、延長の申出期限、退去予告、ペットや駐車場の条件を確認します。新築が遅れた場合に延長できても、次の月は別の部屋へ移る必要がある等の条件がないかも聞きましょう。工事の最短日程と同じ長さの契約にするより、延長の選択肢を確保した方が、三度目の引越しを避けやすくなります。
荷物の保管と二度目の搬入を計画する
荷物は、仮住まいで使う物、保管する物、処分する物に分けます。大型家具を全て仮住まいへ入れる方法と、保管サービス等を使う方法では、運搬回数と料金が変わります。往復の引越し代だけでなく、保管料、設置費、家賃の重複も合わせて比較します。
例えば、解体予定日、最初の搬出日、仮住まいの入居日を先に並べ、その後に新築の検査、鍵の受領、二度目の搬入、仮住まいの退去を配置します。日数は各社の契約条件で決める仮の工程です。解体日に旧居の荷物出しを重ねず、忘れ物や設備の停止を確かめる時間を残します。高齢の家族やペットがいる場合は、移動日の滞在先も考えてください。
新居への搬入日と各種手続きを確認する
2回目の引越しは、新居の検査、手直し、融資、引き渡しが整う見通しを確認して予約します。「完成予定」と「家具を搬入してよい日」は同じとは限りません。仮住まいの解約予告期間と、引越し予約の変更条件を同じカレンダーに記載してください。
公共料金や郵便、インターネットは、二度の移動で手続きがどう変わるかを確認します。使用を止める物と、工事用に残す設備は住宅会社と相談し、施主が自己判断で全て解約しないようにします。エアコンを再利用するなら、取り外し、保管、再設置を誰が行い、正常に使えるかをどの時点で確認するかも見積もりへ含めます。
同じ工程表を関係者へ共有する
窓口を決めたら、家族・住宅会社・仮住まいの管理会社・引越し会社へ、同じ日付の工程表を共有します。古い予定が残らないよう更新日を付け、変更した箇所を明示してください。引越し費だけを安くするより、二回の移動と保管を合わせて計画する方が、予期しない支出を抑えられます。面談には荷物一覧と仮住まいの条件を持参すると、実行できる相談になります。
住宅会社には、解体準備から仮住まい退去までを含む工程表を依頼しましょう。家族側の窓口を一人決め、工程が変わったら不動産会社と引越し会社にも連絡します。2回の移動の間に余裕を持たせることが、建て替え中の負担と追加費用を抑える基本です。










