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地中からコンクリートが出たら、誰が払う?

地中からコンクリートが出たら、誰が払う?

結論  :費用負担は契約と発見した物の事情による

A 地中からコンクリートが出ても、常に売主、常に買主が払うとは限りません。売買時の説明、契約の内容、埋設物の性質、発見の時期等を確認します。発見したら、影響する作業を安全に調整し、写真と位置、量等を記録して、仲介や売主へ連絡します。物が出た場所が建物の基礎部分か庭の部分かでも、必要な対応は変わります。土地の全部を掘り返す前に、設計と安全へどんな影響があるかを担当者へ確認します。

見つけた直後は、危険を避けつつ、位置、深さ、大きさ、発見日、工事との干渉を残します。撤去を急いで証拠を失うと、何が埋まっていたか、撤去が必要だったか、誰へ請求できるかの整理が難しくなります。施工会社への追加発注と、売主への通知・協議は別の手続きです。

地中物を発見したら、現場の安全確保と、後で説明できる記録を両立します。施工会社へ位置、深さ、見えている大きさ、建物予定位置との関係を記録してもらいます。全体写真と近景を組み合わせ、図面へ番号を入れます。掘り進めなければ全体量が分からない場合は、確認できた量と推定量を分けます。施主が危険な掘削部へ入って計測する必要はありません。何が出たかを売主側へ知らせ、確認の機会と工事の進め方を協議できる状態をつくることが重要です。

撤去前に証拠と現場状況を残す

全体と近景の写真、図面上の位置、深さ、見えている寸法、発見日を記録します。作業を続ける必要がある場合も、関係者へ状況を共有し、何を保全できるかを相談します。危険な穴へ自分で入り、物を動かして確かめることは避けてください。撤去した後の写真だけでは埋まっていた位置や状態が分からない場合があります。安全を優先しつつ、作業前と作業中にどんな記録を残せるかを施工者と相談します。

資料では、位置図、写真、数量の記録、発見時の工事内容、専門業者による確認を照合します。

請求の判断には、売買契約、物件の告知、販売時の説明、発見までの経緯が関係します。撤去業者が追加50万円と言ったことは、工事費の見積もりであり、その全額を売主が払うとの法的な結論ではありません。現状渡しや免責等の条項も、見出しだけで解釈を確定しないようにします。売主の属性、知っていた事情、契約内容等を専門家へ示して確認します。通知や請求に期間が関係する場合があるため、放置せず連絡と相談を進め、発見日と通知した日を記録してください。

契約上の責任と工事追加を分ける

撤去業者が追加費用を示したことと、その費用を売主へ請求できることは別です。売買契約の撤去範囲、告知、責任の条件や期限等を確認します。契約不適合等の判断は個別事情が関係するため、必要に応じて弁護士等へ相談してください。[資料04]告知書に記載があっても、契約で説明された範囲と実際の量や状態が違う場合があります。記載があるから全て買主負担、知らなかったから全て売主負担とは即断しません。

担当者には、売買の対象状態、埋設物の告知、通知等の期限、工事契約の追加条件を質問してください。

撤去の範囲は、新築の基礎と設備の計画に照らして設計者が検討します。古いコンクリートのすべてを無条件に残せるわけでも、必ず敷地全体を掘り返す必要があるわけでもありません。残す案なら、どの位置と深さへ何が残り、支持地盤や改良、配管へ影響しないかを確認します。物の分類に応じた運搬と処理、撤去後の埋め戻しも必要です。処分だけの見積もりへ、土工と地盤の確認が抜けていないかを見ます。表面へ土をかぶせて見えなくすることを、対応完了とは扱わないでください。

撤去と処分の見積もりを確認する

古い基礎、がれき、擁壁等では処理する範囲が違います。必要な撤去の深さ、新築の基礎への影響、搬出と処分、埋め戻しを分けます。一部を残す案があるなら、設計者へ安全性や施工への影響を確認し、安くなるだけで判断しないでください。処理する物が土と混ざっているなら、分類と受入先の条件を確認します。普通の残土運搬へそのまま含められると考えず、適切な撤去と処分の見積もりを依頼します。

見積もりは、撤去対象と数量、運搬と処分、埋め戻し、残す場合の設計と地盤への影響をそろえて比べます。

追加費の内訳を仮定すると、取り壊し20万円、積込み・運搬12万円、処分10万円、埋め戻し8万円で計50万円です。最初の説明が処分費10万円だけなら、必要額の五分の一しか見ていません。相場を示す例ではなく、発見後の仕事を分けるための計算です。数量が変わる場合には、対象量と単価、追加機械の費用を説明してもらいます。売主との責任協議が終わるまで工事をすべて止める必要があるかも、安全と工程に応じて施工会社へ相談し、止まる範囲と待機費を別に把握します。

承認と支払いの手順を決める

売主と買主、仲介、住宅会社で、調査、見積もり、費用協議、施工承認の順序を整理します。工期が延びる場合は、新築と融資への影響も共有します。費用負担の合意がないまま、後で全額請求できるつもりで作業を進めないことが大切です。連絡窓口を一本にしても、誰が支払いを承認するかは別に明確にします。住宅会社が現場で作業を頼んだことを、売主との費用合意が済んだことへ置き換えないでください。

契約前には、誰が発注するか、追加金額の承認、費用負担の合意、工程変更と記録を整理します。

具体例で分かる購入への影響

仮定例として、基礎の掘削中に旧建物のコンクリートが出たとき、追加費50万円をその場で口頭承認して全量処分すると、後で数量や原因を確認しにくくなります。写真、配置・深さ、計測した量、処分先等を記録し、売主側へ通知して確認の機会を設けます。工事を止める範囲と追加費も同時に調整します。

地中物を処理する費用を先払いする案では、後で売主から回収できると自動的に見込まないようにします。費用の協議状況、工事を進める理由、残す資料を専門家へ確認します。安全上必要な対応と、責任の最終判断を分け、記録を失わない手順で進めてください。

仲介会社と住宅会社に聞く言葉

「地中物と契約内容の関係を誰が確認しますか。撤去前に売主へ何を通知しますか。必要数量、処分方法、見積もりと承認手順を出してください。緊急で動かす場合も記録を残せますか」と依頼します。

発注の窓口では、工事の承認と費用負担の合意を混同しません。買主が工期を守るために先に発注する案なら、その支払いを誰が最終的に負うかが未合意であることを記録し、専門家へ進め方を確認します。後で必ず返してもらえるつもりで、資料を残さず全量を処分しないでください。売主が現場を確認できない場合も、写真、寸法、処理先等を共有します。施主、仲介、売主、施工会社が別々の数量を使わないよう、同じ図面と見積もりの版を連絡へ添えると協議しやすくなります。

購入を進める条件と止める条件

契約不適合責任や特約等の適用は、契約、売主の属性、告知、発見後の通知等で変わります。「地中物は必ず売主」「現状渡しなら必ず買主」と一律に決めません。購入前なら、既知の地中物、調査範囲、発見時の連絡、費用・期限・解除の協議事項を整理し、曖昧なまま引き受けないことです。

未契約の段階では、既知の地下設備と地中物の情報、購入前調査の範囲、追加発見時の通知先と協議手順を整理できます。責任や解除の条件は、物件に合う条項を宅地建物取引士等へ確認します。何も見つからない保証を売主へ求めることと、知っている物の説明を受けることは違います。調査していない状態を「地中物なし」と書かないようにしてください。未知の量を完全に予測できないからこそ、記録と連絡、見積もり、承認の手順を具体化し、購入後に感情的な責任論だけで工事が止まらないよう備えます。

関連URL

1 e Gov法令検索 民法

売買、契約不適合等の条文を確認できます。地中物の性質、告知、特約、通知等による個別の取扱いは、専門家へ相談してください。

https://laws.e-gov.go.jp/law/129AC0000000089

2 住まいるダイヤル 戸建住宅取得時の確認ポイント

追加・変更時の内容と金額、記録共有の注意事項です。発見後の見積もり、施工承認、費用負担の協議を分けて進める参考になります。

https://www.chord.or.jp/planning/housing/point.html

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