記事詳細

借換えの承認後に気が変わった。契約前でも費用はゼロなのか?

借換えの承認後に気が変わった。契約前でも費用はゼロなのか?

原案の判断:審査と契約、登記手配の進み具合ごとに取消条件を聞く。

借り換えの審査承認を受けても、必ず融資を実行しなければならないとは限りません。ただし、融資契約前だからすべての費用がゼロになるとも限りません。審査、契約、登記の依頼などがどこまで進んでいるかを整理し、取消しの条件と、既に発生した費用を項目別に確認します。

何の契約をまだ結んでいないのか整理する

「契約前」という言葉が、銀行との金銭消費貸借契約だけを指している場合があります。その前に、借り換え相談会社との有料契約、物件調査の依頼、司法書士への業務依頼などが成立している可能性があります。銀行の融資契約と、周辺のサービス契約を分けて確認してください。

仮審査や本審査の承認だけで費用が発生するかは、申込規約や商品条件によります。審査結果を受け取ったこと、契約意思を伝えたこと、電子署名をしたこと、融資を受けたことを時系列に並べます。本人がまだ契約していないつもりでも、電子画面で同意した内容に業務依頼が含まれていないかを確認します。

申込時に保存した規約、メール、契約書、見積もりを集め、どの費用について何の説明を受けたかを照合します。口頭で無料と言われた場合も、その無料が相談だけか、審査だけか、手続き全体なのかを確認します。「何となく無料だと思った」という状態から、対象範囲を特定することが出発点です。

中止する意思は早く明確に伝える

借り換えを見送ると決めたら、銀行にその旨を早めに伝え、これからの作業を止められるか確認します。担当者への連絡だけで取消手続きが完了するか、ウェブや書面の申請が必要かも聞きます。連絡が遅れるほど外部の手配や書類作成が進む可能性があるため、比較中ならその状態も正直に伝えておきます。

旧銀行に完済予約を入れている場合は、その取消しも別に行います。新銀行へ断ったからといって、旧銀行の予定が自動的に消えるとは限りません。司法書士や紹介会社に本人が直接依頼していた業務も、誰が連絡するかを確認します。窓口ごとに取消しが受け付けられた記録を残してください。

連絡をするときは、申込番号、希望していた実行日、取り消す対象を具体的に伝えます。理由の説明に時間がかかる場合でも、先に作業停止の希望を伝えることはできます。最終的な費用について意見が違っても、中止の意思を曖昧にしたまま新たな手配が進む事態は避けたいところです。

請求された費用の発生根拠を確認する

費用がかかると言われたら、項目名、金額、発生した時点、契約上の根拠、実施済みの業務を示してもらいます。証明書の取得費、物件調査費、作成済み書類に関する報酬など、何の対価なのかを確認します。登記申請がまだなら、申請時の税金と準備業務の報酬を分けて説明してもらうと整理できます。

返金の対象になる預り金がある場合は、請求額との相殺だけで済ませず、受領済み額、実費等の充当額、返金残額を確認します。銀行、司法書士、代行会社がそれぞれ請求する場合には、同じ業務が二重に入っていないかも見ます。請求書の合計だけでなく、依頼した内容との対応を見ることが重要です。

契約に解約料の条項があっても、その内容が常に有効と決まるわけではありません。消費者契約法の適用がある契約では、解約料のうち平均的な損害を超える部分などが問題になることがあります。ただし、個別の報酬が何に当たり、どの規定が適用されるかは契約内容によるため、自己判断で一律に支払い不要とは決めないでください。

費用が気になっても不利な融資を続けない

既に払った費用や中止費用があると、ここまで進めたのだから借り換えようと考えがちです。しかし、これから先の利息や手数料の差がもっと大きければ、中止する方が負担を抑えられる場合があります。既払費用、今やめると必要な費用、続けた場合に今後払う費用を分けて比較します。

仮に中止で5万円かかり、続ければ今後50万円の追加負担が生じる見込みなら、5万円を惜しむことだけで進める判断はできません。これは説明用の例ですが、過去の出費と今後の選択を分ける意味を示しています。金利が変わった、団信条件が希望と違った、転居予定ができたなど、見送り理由を新しい条件で再評価します。

取消後の書類と情報の扱いまで確認する

取消しが完了したら、受付確認、最終請求、返金予定を保存します。預けた原本がある場合には、返却されるものと保管されるものを確認します。提出済みの個人情報についても、保存期間や問い合わせ先を確認できますが、法令や契約上の保存が必要な情報を、必ず即時削除できるとは限りません。

費用の説明に納得できない場合は、まず請求元へ根拠を文書で求めます。銀行の相談窓口、消費生活センター、必要に応じて法律の専門家へ、申込規約と経緯を示して相談します。請求を無視して放置することや、内容を理解しないまま最終精算の確認書に署名することは避け、争点と争いのない部分を整理してください。

今後、別の銀行へ申し込む可能性がある場合も、今回の申込みが取消済みなのか保留なのかを明確にします。保留のままだと担当者が追加の手配を続けることがあります。再開する際に同じ審査結果を使えるか、新しい審査が必要かも確認すれば、見送り後の選択を落ち着いて考えられます。

深澤の判断と次の行動

私は、契約前だから無料と決めつけることにも、費用を払いたくないから不利な借り換えを続けることにも賛成しません。まず各窓口へ中止を伝え、何の業務がどこまで済み、何を根拠に費用が発生するかを確認します。取消条件と実施済み業務が分かれば、必要な精算と相談すべき請求を分けて対応できます。

参考資料  確認日 2026年10月25日

消費者庁 消費者契約法第9条の解説

三菱UFJ銀行 期限前完済申込の注意事項

関連Q&A

A031 借り換え審査中に金利が変わった。申込時の見積もりで進めてよい?

A043 借換代行の成功報酬が『審査承認で発生』。融資をやめても払う契約?

A080 借換え直後に転居が決まった。払った手数料を惜しんで売却を遅らせる?

デザインハウス甲府
〒400-0118 山梨県甲斐市竜王1656-17
営業時間 9:00~18:00 / 定休日 水曜日

PAGE TOP ▲
ライン
フェイスブック
ツイッター
インスタ
イベント情報
電話番号
お問い合わせ