記事詳細

中古住宅を買って直す方が、新築より安い?

中古住宅を買って直す方が、新築より安い?

結論  購入価格と改修後の完成総額を分けて比べる

A 中古住宅を買って直す方法は、必要な性能と暮らしを満たせれば選択肢になります。ただし、物件価格が安くても、構造、防水、設備、断熱等の工事で総額が変わります。広告価格へ簡単な内装費だけを足して、新築より得と判断しないでください。買う前に調査と希望改修の見積もりを進め、土地と建物の条件を一緒に確認することが大切です。

中古住宅の安さは、購入後に必要な改修と、直しても残る条件で変わります。希望の性能を出せる見通しがないまま購入すると、所有した後に高額改修を受け入れるか、性能を諦めるかの選択になります。売買前の調査と仮計画が重要です。

売買前に建物と敷地を調べる

既存住宅の調査、図面、確認書類、補修履歴、雨漏り、シロアリ等を確認します。接道、境界、擁壁等も必要です。目視の調査で全て分かるわけではないため、見られない部分と追加調査を記します。住まいるダイヤル等の案内も参考に、調査が何を対象とするかを理解します。調査を依頼しただけで希望の改修が可能と考えないでください。[資料03]

建物状況調査の範囲を確認し、耐震、配管、断熱、雨漏り、接道、増改築の履歴等で別途調べる事項を整理します。調査に入る承諾と、開けられない部分を確認します。点検報告の有無だけで、住宅全体の性能保証とは扱いません。

中古住宅は、買う前に改修後の成立条件を確認する順序が重要です。購入後に耐震壁が動かせない、希望の窓が取れない、広い腐朽があると分かっても、売買契約を自由に戻せるとは限りません。売主の了承を得て建築士等へ調査を依頼し、見られない範囲も記録します。現況調査の報告は、全ての隠れた不具合の不存在を保証するものではないため、売買契約の説明や契約不適合への対応と、工事側の追加費用を別に確認します。

改修で実現する性能を示す

耐震、断熱、間取り、水回り等の希望を先に伝えます。設備交換だけで満たす物と、構造や外皮を直す必要がある物を分けます。再利用できる部位の根拠と、残る制約も確認します。古い家の良さを生かせる場合があっても、新築並みという言葉だけでは比較できません。どの部屋と機能が、どこまで改善する案なのかを図面へ示してもらいましょう。

水回りや内装が新品でも、屋根、壁内、基礎、配管の一部が古いままの場合があります。改修後の図に残す部位と到達性能を示してもらいます。断熱の一部改善と、家全体の数値を確認する全面改修も、同じ仕様として比べません。

取得から入居後までの費用を並べる

購入、仲介等の諸費用、調査、改修、仮住まい、引越しを加えます。残す屋根や配管等の更新も同じ期間で比べます。借入は購入と工事の支払時期へ対応するかを確認します。安い中古住宅に高額改修をした場合、工事費を掛けた分だけ売却価格が上がるとは限りません。暮らしへ使う投資と将来の回収期待を分け、総予算と手元資金を確認してください。

仮定例として、購入1,000万円、取得諸費用100万円、改修1,000万円、仮住まい・運搬等100万円なら入居まで計2,200万円です。さらに将来の屋根等の更新は別に確認します。購入価格1,000万円と新築価格だけを比べると、必要予算を見誤ります。

予算は物件価格へ、仲介・登記・税・融資等の取得費、設計と申請、改修、運搬、外構、必要な仮住まいを加えます。新築と比べるなら土地を含める範囲もそろえ、既に土地がある新築価格と土地付き中古の総額を無条件に比べません。購入と改修の借入が同時に認められるか、工事見積もりをいつ提出するか、改修費が増えた場合どうするかを金融機関へ確認します。完成時の総額だけでなく、売買決済から工事代を払う間の現金も必要です。

契約の前提と追加工事を整理する

売買と改修の契約が別なら、片方が成立しない場合の扱いを確認します。購入後に希望改修ができない状態を避けるため、契約前にどこまで調査と相談ができるかを売主へ聞きます。解体後の発見は、記録と変更見積もりを受ける手順にします。融資や工事の見通しがないまま、物件を逃したくない気持ちだけで契約しないことが重要です。

「この物件で希望の性能と間取りを実現できますか。未確認部分と追加費の幅、購入と工事の融資・支払時期を示してください。主要条件が成立しない場合の売買条件も協議できますか」と依頼します。

採用できる物件の条件を、価格の前に定めます。必要な安全性、生活動線、断熱範囲、場所を満たせず、追加工事の幅も抑えられないなら、安い物件価格だけで購入しないことです。逆に健全な部位を生かせ、必要な改修と将来更新を含めて予算へ収まるなら、有力な選択肢になります。仲介と工事会社が別の場合は、調査情報と希望条件を両方へ同じ形で渡し、売買と工事の境目に『相手が確認すると思った』という未確認事項を残さないでください。

同じ暮らしになる案で選ぶ

中古改修を一律に得とも損とも決めません。必要な性能、立地、管理を満たす具体案を、新築と同じ期間で比べます。相談では「買う前に、改修して残る課題と総額を出してほしい」と依頼してください。最初の物件価格ではなく、入居できる状態になる費用と、その後の暮らしを続けられる条件で判断しましょう。

必要な性能、総額、資金繰りが売買前に整理できれば、中古購入と改修は選択肢です。リフォーム済みという表示だけで調査を省かず、重要な未確認事項を価格ゼロのまま引き受けないことです。工事費がそのまま将来の売却価値になる計算も避けます。

関連URL

1 [資料03] 住宅リフォーム 紛争処理支援センター 既存住宅の基礎知識

既存住宅の調査 維持管理 リフォームや取引時の基本事項を確認できます。

https://www.chord.or.jp/existinghome/

2 [資料08] 住まいるダイヤル リフォームの見積書に関する相談

見積もりの内訳や不明点を相談する際の案内です。比較条件と契約前の確認に使えます。

https://www.chord.or.jp/reform/index.html

 

 

デザインハウス甲府
〒400-0118 山梨県甲斐市竜王1656-17
営業時間 9:00~18:00 / 定休日 水曜日

PAGE TOP ▲
ライン
フェイスブック
ツイッター
インスタ
イベント情報
電話番号
お問い合わせ