記事詳細

シニア世代がセカンドライフを安心して迎えるための「資金防衛シミュレーション」とは?

A  建て替え直後だけでなく、退職、年金生活、医療や介護、1人になった後まで、使える現金が途切れないかを見る試算です。大きな預金残高やローン完済という一点だけでは判断しません。

暮らしに必要な総額と残す資金を先に決め、希望案、標準案、負担を抑えた案を比較します。90歳時点の残高だけでなく、途中で最低残高を下回らないことも確認します。

数字で確かめます。以下は実際のお客様の診断ではなく、仕組みを説明する想定事例です。本人58歳の建て替え世帯を想定し、月の手取りを38万円、現在の住居費を除く生活費を22万円とします。生活費には現在の食費、光熱費、日用品、通勤、現在の教育費などを含めます。これとは別に、新居の税・保険更新・修繕に備える住居費積立を月2万円、今後の教育・車・老後などのための目的別積立を月3万円と設定します。いずれも平均額や推奨額ではなく、説明用に置いた条件です。実際の相談では、本人の明細と見積りに入れ替える必要があります。

住宅総額を2,600万円、住宅へ入れる自己資金を1,000万円、取得前に使途を決めていない現金を2,200万円とすると、支払い直後の使途未定の現金は1,200万円です。この総額には、この事例で必要な建物・敷地工事・手続・入居準備を含むと仮定しています。実際の販売価格や工事見積りを示す数字ではありません。すでに教育や納税、事業運転のために取り分けたお金は、最初の現金に重ねて数えていません。ここで自己資金を増やすなら、毎月の返済が減る効果と同時に、この残額が減ることを必ず確認します。

年金の試算は、夫婦合計の額面を12で割るだけで終わらせません。本人と配偶者の見込額、受給開始時期、税や保険料を差し引いた生活に使える金額を確認します。受給開始までの空白期間があれば、その生活費は別に必要です。受給を遅らせる案を比較する場合も、増える将来収入と、受給前に取り崩す現金を同時に示しましょう。また、夫婦2人が存命の家計だけでは、長い老後を十分に点検できません。どちらかが先に亡くなった後の年金と支出を、別の家計として作ります。生活費が単純に半分になるとは限らず、住宅の維持費は残ります。年金見込額は本人の加入記録と就業条件によって違うため、他人の平均額をそのまま自分の収入にしないことが必要です。

借入れは1,600万円です。年1.5%、20年、元利均等、ボーナス返済なし、金利が変わらないという計算条件なら、返済は月約77,207円、期間全体の利息は約253万円になります。この金利は説明用の仮定で、現在の商品金利や審査結果を示しません。毎月返済だけでなく、78歳まで支払いが続くこと、65歳時点の残元金が約1,093.7万円になることも確認します。月々を低く見せるために期間を延ばすと、この後半の負担が変わります。取扱可能な年齢、借入期間、費用の融資対象は、金融機関の個別条件で確認が必要です。

この条件では、手取りから生活費、2種類の積立、ローン返済を引くと、月約32,793円が残ります。年換算では約39.4万円の差です。これは積立先へ移す金額を引いた後の、自由に使える資金の増減です。積立口座に移したお金が消えるという意味ではなく、家計全体の預金残高とは区別します。この差額を教育資金へも繰上返済へも使えるとして二重に割り当てることはできません。赤字になる場合は、生活費を削るという一言で終わらせず、どの支出をいくら変えられるか、あるいは借入額をいくら減らすかを具体的に検討します。

介護の予算は、親の資産や年金、公的サービスの利用、家族の負担分を分けて考えます。親に必要な費用の全額を子が負担するとも、親の年金だけで足りるとも、確認なしには決められません。在宅で支える場合と施設を利用する場合で、交通費、住居費、家族の働き方への影響が異なります。制度の自己負担以外に支払う費用もあるため、自治体や相談窓口で利用条件を確認し、具体的な見積りに置き換えましょう。一定額を準備する案は有効ですが、それを全国共通の必要額とする根拠にはなりません。兄弟姉妹の分担も、話し合いで確かめられた範囲だけ計上します。介護離職や勤務時間の短縮による収入減を見落とすと、直接費用を確保していても家計が厳しくなるため、支出と収入の両面で試算します。

年金生活の手取りを月23万円、生活費と住居費積立を今と同じ額に置いた別の確認では、65歳以降のローンが残る場合の返済を含め、月約8.7万円の不足になります。これは物価、就業、医療、家族構成の変化をまだ反映しない単純な断面計算です。目的別積立は一度外し、生活の基本部分で不足がないかを見る設定にしています。仮にこの不足が1年続くと約104.6万円を現金で補う必要があります。将来の貯蓄は途中の収入と支出で変わるため、建築直後の現金だけをこの不足額で割って安全年数を決めることはできません。年ごとの資金表へ戻し、退職までの積立と大きな支払いをつないで確認します。

どちらかが亡くなった後の家計は、住宅ローンの残高と生活の支出をそれぞれ確認します。団信で対象の債務が消えても、税、保険、修繕、食費、教育費は残ります。ペアローンなどでは、契約によって残る債務の扱いが違うため、夫婦の借入れを合計して一括で消えると考えないことが必要です。遺族年金や保険金も本人の加入状況、家族構成、支給条件を確認して計上します。本人が働き続けられるか、子育てや介護の役割が変わって収入が減らないかも考えます。片方の死後の生活費は2人分の半額にはなりにくいため、住居維持の固定費を残した家計を作ります。死亡時の残債を減らすことと、残された家族が生活資金を持つことは、両方が必要な確認事項です。

預金残高の推移は、返済額だけの表では見えない家計の変化を示します。前年末の預金に、その年の手取り収入を足し、生活費、返済、税、特別支出を差し引いて翌年へつなげます。積立専用口座も含める場合は、口座間の移動を家計全体の支出にしないよう整理します。残高がプラスでも、その多くが翌年の入学金や納税のためのお金なら、自由に使える余裕は少なくなります。グラフには預金全体と用途を決めた資金を区別して表示しましょう。早い時期の大きな出費ほど、その後の積立の余地を奪います。90歳時点で残高があっても、途中の年に不足する計画は修正が必要です。最低残高の金額だけでなく、下がる原因と立ち直る収入の確実性まで確認すると、見直す場所が分かります。

老後の計画には、夫婦とも元気な時期、片方の介護が必要な時期、1人で暮らす時期など、条件の違う生活を用意します。すべての事態を正確に予測するためではなく、収入と支出のどこが変わるかを把握するためです。自宅売却を前提とする案と、住み続ける案も比較できます。どの案でも共通して残したい現金を定めると、建て替えに使える予算と、相談すべき条件が明確になります。

夫婦の年金資料、預金、退職金、建築総額をそろえ、収入が減る案も確認してください。家を建てた後に残したい生活を予算の中心へ置きます。

デザインハウス甲府
〒400-0118 山梨県甲斐市竜王1656-17
営業時間 9:00~18:00 / 定休日 水曜日

PAGE TOP ▲
ライン
フェイスブック
ツイッター
インスタ
イベント情報
電話番号
お問い合わせ