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「耐震等級3」と「耐震等級3相当」、同じだと思っていない? 確認すべき書類は何か?

結論

「耐震等級3」と書かれた広告だけで、評価を受けた家かどうかは判断できません。私なら、建てる家の設計住宅性能評価書を確認し、完成段階では建設住宅性能評価を受ける計画も確認します。「相当」は直ちに弱い家という意味ではありませんが、第三者の評価書があることと同じ扱いにはしません。

確かめたいのは、数字の大きさより、その数字を誰が、どの図面に基づき、どの段階で確認したかです。営業担当者が自信を持って話すことと、あなたの家の性能が書面で示されることは分けて考えましょう。

設計の評価と完成した家の評価を分ける

住宅性能表示制度では、登録住宅性能評価機関が一定の基準で住宅の性能を評価します。新築には、設計図書を対象とする設計住宅性能評価と、施工中や完成段階を確認する建設住宅性能評価があります。設計の評価書だけで、完成した建物の検査まで済んだと理解しないことが大切です。[1][2]

耐震性能の表示にも、構造躯体の倒壊等防止と損傷防止という区分があります。「等級3です」と説明されたら、評価書のどの項目を指すのか、その欄を一緒に見てください。数字を暗記するより、資料の見方を教えてもらう方が、後から家族へ説明できます。[1]

なお、評価書があれば、どんな地震でも無傷になるという意味ではありません。評価の対象、基準、地盤や建物の条件を踏まえる必要があります。ここでの目的は、災害時の結果を保証してもらうことではなく、選ぼうとしている性能を客観的に確認することです。

相当という言葉の後ろを確認する

「等級3相当」という説明を受けたら、まず「正式な住宅性能評価は申請しますか」と聞きます。申請しない場合は、どの基準で誰が検討し、どの計算書と図面で確認できるのかを聞いてください。評価書を取得しないことと、構造の検討をしていないことは同じではありません。確認できる根拠を分けるのです。

例えば、社内で計算した案、外部の構造設計者が確認した案、第三者の性能評価を受けた案では、確認の経路が異なります。名称だけで優劣を決めず、あなたが求める確認方法がどこまで含まれているかを整理します。必要な資料を尋ねても説明が曖昧なら、間取りを確定する前に解消したい疑問です。

「弊社の商品は等級3です」という説明にも注意が必要です。標準プランの説明なのか、あなたの敷地に合わせた今回の間取りの説明なのかを確認してください。大きな窓や吹き抜けを追加した後も、元の説明をそのまま当てはめてよいかは、設計者による確認が必要です。

自分の家の資料かどうかを照合する

資料を受け取ったら、建築場所、建物の階数、図面の日付、評価の対象を照合します。表紙の立派さで終わらせず、いま打ち合わせ中の平面図と対応しているかを見ます。施主が構造計算をやり直す必要はありません。資料同士が同じ建物を指しているかは、施主にも確認できます。

仮に、初回プランから南側の窓を広げ、階段位置を変えたとします。その変更後の図面に対して、必要な再検討が行われているかを聞きます。変更前の説明だけを持ち続けると、家族は確認済みだと思い、設計側は再検討中という行き違いが起こりかねません。

確認済証や検査済証、長期優良住宅に関係する書類などを見せてもらった場合も、書類の名称と確認対象を説明してもらいましょう。別の制度の書類を、住宅性能評価書そのものと取り違えないためです。資料が増えるほど安心するのではなく、一枚ずつの役割を理解することが必要です。[1]

家族で確認するなら、書類名、対象の図面、説明を受けた日、まだ受け取っていない資料を一枚にまとめる方法を勧めます。「何となく全部確認した」より、何が残っているかが分かる状態の方が、次の打ち合わせを進めやすくなります。

まだ評価を申請していない段階なら、現時点で評価書を見せられないこと自体は不自然ではありません。その場合は、申請する予定、評価を受ける図面、結果の説明を受ける時期を聞きます。取得済み、申請中、今後申請予定を区別すれば、計画途中の説明と、完了した評価を混同せずに済みます。

説明用に他の家の評価書を見せてもらうことは、書式を知る参考になります。ただし、その見本が自分の家の性能を示すわけではありません。見本の確認と、自宅の評価書を受け取る確認を、打ち合わせの記録で別の項目にしておくと整理できます。

例えば、家族の確認表に『設計評価は申請予定、結果説明は間取り確定後』『完成時の評価を希望するかは次回決定』と書けば、未決定の内容が具体的になります。担当者の返答をその場で記し、互いの理解が合っているか確認してください。分からない欄を空白のまま安心へ置き換えないことが、書類確認の実務です。

完成まで確認をつなげる

設計時の説明を聞いたら、工事中の検査と引き渡し時の受け取り資料も続けて確認します。建設住宅性能評価を希望するなら、工事が進む前に検査の段取りを聞いておきましょう。完成して壁の内側が見えなくなってから、同じ確認を求めても、調整が難しい場合があります。[2]

また、性能評価を受ける場合でも、施主が変更を伝えた記録は残します。追加する設備、開口部、収納の変更などを、担当者の口頭了解だけで終わらせず、設計に反映されたか確認するためです。記録は相手を疑うためではなく、完成した家と合意した内容を一致させるために使います。

完成後は、評価書や図面を家族が探せる場所へまとめます。将来、壁を動かしたい、設備を追加したいというときにも、元の設計内容を確認する入口になります。紙を受け取った日が終点ではありません。家を使う間に参照できる形で保管しておくことまで考えてください。

深澤の判断と次の行動

私なら、「相当」という一言を責めるより、今回の家で受ける評価と、引き渡しまでに手元に残る資料を明確にします。正式な等級3の評価を希望するなら、その希望を設計段階で伝え、設計と建設のどちらを対象にするかまで確認します。分からないまま期待だけを膨らませるのが、一番避けたい進め方です。

次の打ち合わせには、現在の平面図と、耐震性能について説明された資料を持って行ってください。「この図面の耐震等級を示す資料はどれですか」「完成段階は何で確認できますか」と、その二点を聞きましょう。デザインハウス甲府への相談でも、希望する等級だけでなく、何を確認して納得したいかを一緒に伝えてください。

参考資料

[1] 国土交通省  住宅の品質確保の促進等に関する法律 住宅性能表示制度

[2] 日本住宅保証検査機構  住宅性能評価と表示

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