「家づくりで一番大切な性能は何ですか?」と聞かれたら、多くの方は「耐震性能」と答えるのではないでしょうか。
地震大国である日本において、地震対策は間違いなく妥協してはならない最優先事項です。しかし、「地震対策だけで家を選ぶこと」には、実は大きな落とし穴が潜んでいます。
今回は、デザインハウス甲府代表の深沢が、「地震から命を守る性能」だけでなく、「毎日の暮らしで家族の健康と家計を守る性能」について詳しく解説します。
結論:家は「命を守る場所」であり「健康を守る場所」
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地震:いつ起きるか分からない(明日かもしれないし、30年後かもしれない)。
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寒さ:毎年・毎日、確実に家族の体に影響を与え続ける。
家づくりにおいては、耐震性能(耐震等級3)の確保はもちろんのこと、日々の健康を左右する「断熱性能」と、それを客観的に証明する「第三者評価・気密測定」をセットで確認することが極めて重要です。
なぜ「耐震性能だけ」の家づくりは危険なのか?
地震対策として「耐震等級3」や「構造計算」を行うことは絶対に欠かせません。しかし、地震は頻繁に発生するものではなく、「発生した瞬間に命を守るための性能」です。
一方で、「冬の寒さ」は毎年やってきて、毎日のように家族へ影響を与え続けます。
見落とされがちですが、家の「寒さ」を放置することは、家族の健康や経済面にジワジワと深刻なダメージを与える原因になります。
寒さが家族の健康と家計を脅かす「3つのリスク」
1. ヒートショックによる健康リスク
昔ながらの家では、暖かいリビングから寒い廊下や脱衣所へ移動し、熱いお風呂に入るのが当たり前でした。しかし、この急激な温度差は血圧を大きく変動させ、ヒートショックを引き起こします。特に50代以降はリスクが高まり、家の中で命に関わる大きな危険となります。
2. 結露・カビ・ダニによるアレルギーリスク
断熱性能が低い家は、室内と外気温の差で窓や壁に結露が発生しやすくなります。結露はカビやダニの温床となり、小児喘息やアレルギー性鼻炎などの健康被害を引き起こす大きな要因です。
3. 光熱費の増大(家計への影響)
断熱性能が低い家は、暖房をつけても熱がどんどん外へ逃げてしまいます。その結果、エアコンをフル稼働させ続けることになり、毎月の電気代・ガス代が跳ね上がります。つまり、断熱性能は「家族の健康を守る性能」であると同時に、「家計を守る性能」でもあるのです。
「言葉」に騙されない!プロが見る住宅性能4つのチェックポイント
キッチン設備や外見のデザインは誰の目にも見えますが、構造や断熱といった「住宅性能」は目に見えません。
住宅会社に「うちは高性能です」「暖かい家ですよ」「地震に強いです」と言われても、それを言葉通りに鵜呑みにするのは危険です。「客観的に証明する根拠があるか」を必ず確認しましょう。
デザインハウス甲府では、以下の4つの基準を重視しています。
| チェック項目 | 求められる基準・確認ポイント | なぜ必要なのか? |
| 1. 耐震等級3 | 許容応力度計算(構造計算)に基づく最高等級 | 地震から家族の命と住まいを守る絶対条件 |
| 2. 断熱等級6 | HEAT20 G2レベル相当の断熱性 | ヒートショックを防ぎ、省エネで快適な暮らしを実現 |
| 3. 住宅性能評価 | 第三者機関による公的な評価・証明 | 住宅会社の「自己申告」ではなく公的に性能を証明するため |
| 4. 気密測定 | 現場でのC値(隙間相当面積)の実測 | どんなに断熱材を厚くしても、隙間だらけでは意味がないため |
住宅会社を選ぶ際は、営業担当者の感覚的な説明ではなく、「住宅性能評価書の発行」や「現場気密測定の実施」に対応しているかをチェックしてください。
まとめ:見た目(デザイン)より「中身(性能)」が大切な理由
家は単に雨風をしのぐ場所ではありません。
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地震から命を守る場所(耐震性能)
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寒さから健康と家計を守る場所(断熱性能+気密性能)
この両方が揃って初めて、本当に安心して永く暮らせる「高性能住宅」と言えます。デザインや間取りなどの目に見える部分だけでなく、目に見えない構造や断熱性能の「裏付け」にこだわった家づくりを進めていきましょう。
よくある質問
Q1. 耐震等級3があれば、断熱性能は低くても問題ありませんか?
A1. いいえ、問題があります。耐震性能は地震時の倒壊を防ぐために不可欠ですが、日々の温熱環境(ヒートショック防止や光熱費削減)は改善されません。家族の健康な暮らしと家計維持のためには、耐震性能と断熱性能(さらには気密性能)の両立が必要です。
Q2. 住宅会社が「標準仕様で高断熱です」と言っていれば安心ですか?
A2. 口頭の言及だけでは不十分です。「断熱等級(等級6以上推奨)」の数値提示に加えて、第三者機関による「住宅性能評価書」が得られるか、全棟で「気密測定(C値測定)」を行っているかを確認することをお勧めします。










