こんにちは。
デザインハウス甲府の深澤敏仁です。
このシリーズでは、
「なぜ私は家庭(家)を売るのか」
というテーマで、人生、家族、子育て、そして家づくりについてお話ししていきます。
私は住宅会社を経営しています。
そのため、お客様からよく聞かれることがあります。
「深澤さんは家を売っているんですよね?」
もちろん住宅会社ですから、家を建てています。
しかし私はいつも少し違和感を覚えます。
なぜなら、私自身は家を売っているつもりがないからです。
私が本当に売りたいもの。
それは家ではありません。
家庭(家)です。
この言葉を聞くと、不思議に思われる方もいるかもしれません。
しかし、私にはそう考える理由があります。
それは私自身の人生経験です。
私は決して裕福な家庭で育ったわけではありません。
子どもの頃、生活は決して楽ではありませんでした。
欲しいものがあっても買えない。
友達が持っているものを持てない。
そんな経験をたくさんしてきました。
当時の私は、
「いつかお金持ちになりたい」
そう思っていました。
立派な家にも憧れました。
大きな家に住みたいとも思いました。
しかし、大人になって気付いたことがあります。
本当に欲しかったのは、お金ではありませんでした。
本当に欲しかったのは、
安心できる場所だったのです。
家族が笑っている場所。
不安を感じずに眠れる場所。
帰れば誰かが待っていてくれる場所。
困ったときに支え合える場所。
それが私の求めていたものでした。
つまり私が欲しかったのは、
家ではなく、
家庭(家)だったのです。
住宅会社を経営するようになってから、私は数多くのご家族と出会ってきました。
そして一つのことを確信しました。
幸せは家の大きさでは決まらないということです。
高級住宅だから幸せとは限りません。
豪華な設備があるから幸せとも限りません。
反対に、決して大きくない家でも、家族みんなが笑顔で暮らしているご家庭をたくさん見てきました。
私はその姿を見て思うのです。
家づくりの本当の目的は、建物を手に入れることではない。
家族が幸せに暮らす環境をつくることなのだと。
住宅業界では、どうしても建物の話が中心になります。
坪単価はいくらなのか。
どんなキッチンなのか。
どんな外観なのか。
どんな設備なのか。
もちろん、それらも大切です。
しかし私は、それ以上に大切なことがあると思っています。
この家でどんな人生を送りたいのか。
子どもをどのように育てたいのか。
夫婦でどんな老後を迎えたいのか。
私はそこを一番大切にしています。
なぜなら家は人生の舞台だからです。
子どもが初めて歩いた日。
家族で食卓を囲む時間。
受験や就職で悩んだ夜。
結婚して家を出ていく日。
人生の大切な思い出の多くは、家の中で生まれます。
だから家づくりとは、人生づくりなのです。
私は高気密高断熱にこだわります。
耐震にもこだわります。
価格の分かりやすさにもこだわります。
しかしそれは性能を売りたいからではありません。
家族を守りたいからです。
子どもたちの健康を守りたいからです。
将来、お金で苦しんでほしくないからです。
すべては家庭(家)を守るためです。
私は家を建てる仕事をしています。
しかし本当にお手伝いしたいのは、その先にある人生です。
何十年後かに、
「この家を建てて良かった」
そう言っていただけること。
それが私にとって一番の喜びです。
だから私は今日も家を売ろうとは思っていません。
私が売りたいのは、
家族が笑い合える未来です。
子どもたちの成長です。
安心して暮らせる人生です。
つまり、
家庭(家)です。
おわりに
家づくりとは、
建物をつくることではありません。
家族の未来をつくることです。
だから私は、
今日も家ではなく、
家庭(家)を売っています。
デザインハウス甲府
深澤敏仁










