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家を建てよう。ラジオ放送の質問から(2025年11月放送分2)

中央市 木曜日と犬
注文住宅を建てた場合、地鎮祭をするということを知りましたが、最近はしない方もいるという話も聞きました。
そこで・・・深澤さんに伺いたいのですが、その目的と
やった方がいいのか、やらなくていいのか教えていただけますか?

ご質問ありがとうございます。地鎮祭(じちんさい)は、日本の伝統的な儀式の一つですが、最近は簡略化したり、行わない方も増えているため、迷われるのは当然かと思います。

ここでは、地鎮祭の本来の目的と、やった方が良いか・やらなくて良いかの判断基準についてご説明します

1. 地鎮祭の目的とは?

地鎮祭は、住宅や建物を建てる際に、工事を始める前に行う儀式です。主な目的は以下の3つに集約されます。

  • 土地の神様へのご挨拶と許しを請う

    その土地の神様(氏神様)を鎮め、土地を利用させてもらうことへの許しを請い、感謝の気持ちを捧げます。

  • 工事の安全と成功を祈願する

    工事期間中、事故や災害なく無事に建物が完成することを祈ります。

  • 住まいの繁栄と家族の安全を願う

    新居に住まう家族が、末永く安全に、幸せに暮らせることを祈願します。

儀式では、土地の四隅に竹を立てて注連縄(しめなわ)を張り、神主さんを招いて祝詞(のりと)をあげてもらい、施主が鎌(かま)・鍬(くわ)・鋤(すき)を入れる「穿初(うがちぞめ)」の儀式などが行われます。

2. やった方がいい? やらなくていい?

結論から申し上げますと、地鎮祭は法的な義務ではなく、施主(お施主様)の判断で決めていただいて問題ありません。

判断の基準として、以下のポイントを参考にしてください。

判断基準 やった方が良いケース やらなくても良いケース
重視する点 伝統・慣習、精神的な安心感、親族の意向 コスト、手間、時間、合理性
親族や地域 親御さんや親戚が伝統を重んじている場合、地域の慣習で重要視される場合 親族間で特にこだわりがなく、全てを施主の判断に任されている場合
費用の面 費用(約5万〜15万円)が負担にならない場合 費用を建築費用に充てたい、または儀式にそこまでお金をかけたくない場合
精神的な安心 儀式を行うことで**「気持ちよく工事を始められる」「家族の安心に繋がる」**と感じる場合 儀式を行わなくても特に気にしない、または工事の安全は施工会社の管理に委ねるという考えの場合

3. やらない場合の代替案

地鎮祭を行わない場合でも、精神的な区切りをつけたり、工事の安全を願うための代替案があります。

  • 神主さんにお祓いだけを依頼する

    大規模な儀式ではなく、現場で簡単にお祓いや祝詞だけをあげてもらう形式です。

  • お清めの塩・酒を撒く

    施主自身が、購入したお酒や塩を土地の四隅に撒いて清めるという、非常に簡略化した方法です。

  • 「鎮め物」を埋める

    ハウスメーカーや工務店が用意してくれることが多く、地鎮祭を行わなくても、工事の安全を願うお守りである「鎮め物」を基礎工事の際に、土地の中心に埋設してもらいます。

4. 深澤よりのアドバイス

中央市で家を建てられるとのこと、おめでとうございます。

地鎮祭を行うかどうかは、結局のところ、**「ご家族がその土地で家を建てるにあたって、何を大切にしたいか」**という価値観の問題になります。

  • 迷っている場合は、一度ご両親や親族にご相談することをおすすめします。

    特にご年配の方は地鎮祭を重要視されることが多く、「やらなかった」ことが後々のトラブルの種になる可能性もゼロではないからです。

  • 「やる」と決めたら、施工会社(住宅会社)にご相談ください。

    神主さんの手配や日程調整、準備の手順など、全てサポートしてもらえます。

ご家族の皆様にとって、最良の方法が見つかることを願っております。

デザインハウス甲府
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