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家を建てよう。ラジオ放送の質問から(2025年10月放送分5)

甲府市  アンコ

先日新築を建てた友人が隣の家の給湯器の音が気になる!という愚痴を聞かされました。

賃貸住まいの私からすると贅沢な悩みにも聞こえますが、、もし家を建てるなら、その点がきをつけようと思いました、 そこで・・・お隣さんとの家が近い場合気を付ける点などあれば教えてください。

それはとても現実的で重要なご懸念です。ご友人の「給湯器の音」の愚痴は、賃貸ではあまり気にしない、戸建てならではの**「隣人との境界線」の難しさ**を示しています。

給湯器の音は特に深夜、周囲が静かになることで目立ちやすく、低周波音のように感じられる場合もあり、人によっては深刻なストレス源になります。

新築で隣家との距離が近い場合に、快適な生活と良好な隣人関係を保つために注意すべき点を、**「音」「視線」「配置」**の3つの観点から解説します。

 

隣家が近い新築で注意すべき3つのポイント

 

 

1. 【音(騒音)対策】設備機器の配置と選択

 

最もトラブルになりやすいのが、給湯器やエアコンの室外機など、屋外に設置する設備機器です。

対策項目 具体的な工夫 隣家への配慮
給湯器・室外機 1. 隣家の「寝室」や「リビング」の窓から遠い場所に設置する。 隣家の間取りを把握することが最優先です。
2. 自分の家の寝室からも離す(特に深夜稼働するエコキュートの場合)。 設置スペースは、メーカーの定める離隔距離(特に排気口と可燃物・窓)を守る。
3. 塀や壁で囲わない(熱がこもり故障の原因になるため)、代わりに吸音・遮音効果のあるフェンスを検討する。 排気の方向を隣家に向かわないように排気カバーで調整する。
換気扇 キッチンや浴室の換気扇の排気口を、隣家の窓やベランダの洗濯物から離す。 排気による臭いや油汚れはクレームの元になります。
生活音 洗濯機や掃除機など、大きな音の出る部屋(サニタリー、ランドリールーム)を隣家に接する壁から離す配置を検討する。 窓を二重窓(内窓)にしたり、遮音性の高いサッシを採用する。

 

2. 【視線(プライバシー)対策】窓と間取りの工夫

 

隣家の窓や通行人からの視線は、ストレスや不安の原因となります。

対策項目 具体的な工夫 隣家への配慮
窓の配置 1. 隣家の窓と対面させない。できるだけずらして配置する。 **隣家側の窓は小さく、またはハイサイドライト(高窓)**にして、採光・通風を確保しつつ視線を遮る。
2. 視線が気になる場所に、ルーバー付きの窓やスリット窓を採用する。 すりガラスや型板ガラス(半透明)を選び、目隠ししつつ明るさを確保する。
屋外目隠し 目隠しフェンスや植栽を設けて、リビングやテラス、浴室の窓からの視線を物理的にカットする。 フェンスの高さやデザインは、圧迫感を与えないよう配慮する。
間取り リビングや庭などプライベートな空間を、隣家から最も離れた位置に配置する。 階段や廊下、収納など、滞在時間の短い空間を隣家との境界に配置して緩衝地帯にする。

 

3. 【建物配置】境界線とスペースの確保

 

建築基準法とは別に、隣家との距離を考える上での配慮も必要です。

対策項目 具体的な工夫 隣家への配慮
隣地境界線 民法上は境界線から50cm以上離して建てる必要がありますが、実際はメンテナンスを考慮して60cm~1m程度開けるのが理想です。 50cmギリギリだと、将来的な外壁の補修や塗装の際に足場が組めず、隣地の協力を得なければならなくなります。
設備スペース 給湯器や室外機、電気メーターなどを設置するために、**十分な奥行きと幅(最低でも75cm~1m)**を隣地側に確保する。 機器のメンテナンススペースも兼ねて、ゆとりを持った配置を心がける。

 

デザインハウス甲府
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