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家を建てよう。ラジオ放送の質問から(2025年10月放送分4)

南アルプス市  われもの注意

新築を考えてあれこれ家を見るようになりましたが

雨戸がない家を見かけます・・・・コスト的を考えると すごくん魅力的です。でも

最近の竜巻や突風のニュースを見ると 雨戸シャッターは付けたほうがいいのかな?

と思うようになりました。 そこでシャッター事情につい教えてほしです。

新築で「雨戸やシャッターがない家」が増えているのは事実です。コストダウンの魅力と、昨今の突発的な自然災害への不安、どちらも納得できるご意見です。

結論から申し上げると、「すべての窓にシャッターが必要なわけではないが、リスクの高い箇所には設置を強く推奨します」というバランスの取れた選択が現在の主流です。

シャッター事情について、メリット・デメリット、そしてご心配の防災面を中心に詳しく解説します。

 

1. 最近シャッターがない家が増えている理由

 

主な理由は、初期費用の削減と窓の性能向上、デザイン重視の傾向です。

  • コスト削減:
    • 手動シャッターでも窓1か所あたり数万円、電動シャッターだと10万円以上かかり、全窓につけると大きな費用になります。不要な費用と判断されがちです。
  • 窓の進化:
    • 最近の窓サッシ(アルミ、樹脂)は気密性・強度が高く、ガラスも割れにくい防犯ガラス(合わせガラス)を選ぶことができるため、「シャッターがなくても大丈夫」と考える人が増えました。
  • デザイン:
    • シャッターボックス(収納部分)が外壁の見た目を損ねるため、シンプルな外観を求める施主が意図的に外すケースが多いです。

 

2. 災害・防犯面から見たシャッターの重要性

 

ご心配の竜巻や突風、そして防犯面では、シャッターは非常に有効な「物理的な防御」となります。

 

 防災・飛来物対策(竜巻・台風)

 

シャッターの役割 詳細
窓ガラスの保護 突風や台風の際、瓦や看板、近隣の植木鉢などが飛来して窓ガラスに衝突し、割れることがあります。シャッターは、窓が割れるのを防ぐ最も有効な手段です。
雨水の侵入阻止 ガラスが割れると、そこから雨水が吹き込み、家財や内壁に甚大な被害をもたらします。シャッターはこれを防ぎます。
騒音の軽減 暴風雨の夜は、風や雨が窓に打ち付ける音が大きく、不安で眠れないことがあります。シャッターは防音効果も発揮します。

 

防犯対策(空き巣)

 

  • 侵入抑止効果: 空き巣は侵入に時間がかかる家を嫌います。シャッターがあることで、ガラス破り(窓を割って鍵を開ける手口)を防ぐための二重の障壁となり、狙われにくくなります。
  • 視覚的効果: シャッターが閉まっていると中の様子がわからず、空き巣は下見の段階でその家を避ける傾向があります。

 

3. 「手動」と「電動」のシャッター事情

 

最近は、毎日の開閉の手間を考えて電動シャッターを選ぶ方が増えています。

種類 メリット デメリット 設置推奨箇所
手動 初期費用が安い、故障リスクが少ない、停電時も使える。 開閉が面倒(特に大きい窓や高齢者)、開閉時の音が大きい、開閉時に窓を開ける必要がある。 使用頻度の低い2階の窓、予算重視の窓。
電動 開閉が非常に楽(リモコン操作)、防犯性が高い(力ずくで開けにくい)、窓を開けずに操作できるため虫の侵入がない。 初期費用が高い、モーターなど故障リスクがある(修理費が必要)、停電時は手動操作が必要(停電時開放機能付きか確認が必要)。 1階の掃き出し窓、使用頻度の高い窓、防犯・防災を重視したい窓。

 

 賢い選択の提案

 

すべての窓にシャッターを付けるとコストが高くなりますので、リスクと予算に応じたメリハリのある設置をお勧めします。

  1. 【必須に近い】1階の掃き出し窓(ベランダに出る大きな窓):
    • 空き巣の侵入経路の多くを占めるため、防犯・防災の観点から最もシャッター(特に電動)の設置が推奨されます。
  2. 【検討推奨】風の影響を受けやすい窓・防犯が気になる窓:
    • 台風の通り道など、地域特性を考慮してシャッターの有無を判断します。
  3. 【不要な場合が多い】2階や高い位置の窓、小さい窓:
    • 侵入や飛来物のリスクが低いため、コスト削減のためにシャッターを付けず、代わりに防犯ガラスや強化ガラスの採用を検討する。

 

デザインハウス甲府
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