【工務店倒産後の対応フロー】
STEP 1:情報収集・倒産の確認(発生直後〜1日)
やること | ポイント |
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工務店に連絡(つながるか確認) | 倒産の事実確認。担当者・代表者に連絡 |
事務所の張り紙や通知物を確認 | 「破産開始決定通知」「閉鎖案内」など |
他の施主や関係業者に連絡 | 同じ被害者がいるか。協力体制の確認 |
倒産形態の把握(破産・民事再生など) | 裁判所の公告や官報などに記載されます |
STEP 2:証拠と書類の整理(1日〜数日)
やること | 確認すべき資料 |
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これまでの契約や支払いを整理 | ・工事請負契約書 ・見積書 ・支払済領収書 ・設計図・工程表 |
写真を撮る(現場の現状) | ・工事の進行具合を記録 ・資材や工具の状態も記録 |
STEP 3:保証・保険制度の確認(2〜3日以内)
やること | 確認先 |
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瑕疵保険の加入状況確認 | → JIO、住宅保証機構、住宅あんしん保証などに連絡 |
完成保証制度に加入しているか調査 | 加入済みなら代替施工や費用補助の可能性あり |
火災保険などの付帯保険の確認 | 着工後の事故に備えてすでに入っていた可能性あり |
STEP 4:破産管財人とのやり取り(1週間以内)
やること | ポイント |
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破産管財人に連絡(通知が届く) | 倒産企業の資産処理・債権整理の担当 |
債権者として届け出を行う | 工事代金を支払済であれば「債権者」になります |
工事途中の建物が施主の所有か確認 | 工事進捗度合いによって「工作物」か「未完成物件」か判断されます |
STEP 5:第三者に現場を見てもらう(1〜2週間以内)
やること | 目的 |
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建築士・ホームインスペクターを依頼 | ・工事品質のチェック ・どこまで工事が進んでいるか ・再開に必要な工事費見積もり |
他の工務店への相談 | 引き継ぎ可能かどうか。費用はどれくらいか |
STEP 6:再建計画(2週間〜1か月)
やること | アドバイス |
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新しい施工会社と再契約 | 引継ぎできる業者を慎重に選定。完成保証制度のある会社が安心 |
再見積もり・資金再調整 | 当初より費用が増えるケースが多い。ローン会社との再調整も必要 |
金融機関・ローン会社に報告 | 工事中断の旨を早めに相談し、支払いスケジュール変更交渉も可能 |
補足アドバイス
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再建までの仮住まい手配も必要になる場合があります(引き渡しが大幅に遅れることを想定)
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法テラスや消費生活センターでも無料相談が可能です
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「現場に置かれた資材」は誰の所有物かトラブルになることがあるので、破産管財人に確認を