【山梨で家づくり】「断熱等級6」だけでは安心できない?本当に暖かい家をつくるための落とし穴と重要ポイント
こんにちは、デザインハウス甲府の深澤です。
甲府盆地特有の厳しい夏の暑さや冬の底冷えを乗り切るため、山梨県内でも「断熱等級6」を基準に住まいづくりを検討される方が非常に増えてきました。2025年以降の省エネ基準適合義務化や上位等級の新設に伴い、住まいの断熱性能に注目が集まっているのは素晴らしいことです。
しかし、住宅のプロとして率直にお伝えすると、「断熱等級6だから安心」と油断してしまうのはとても危険です。
今回は、なぜ断熱性能の数値だけで安心できないのか、その理由と本当に快適な住まいを実現するために欠かせない「もう1つの重要な性能」について分かりやすく解説します。
1. 断熱等級6は優秀。でも「思ったほど暖かくない」声が出る理由
まず誤解のないようにお伝えすると、断熱等級6自体は非常に優秀な性能です。
しかし、「高断熱住宅を建てたはずなのに、冬場に思ったほど暖かくない……」という後悔の声を耳にすることがあります。ここには、設計上の数値だけでは見えてこない大きな落とし穴が存在します。
分かりやすい例えが「真冬のダウンジャケット」です。
どれだけ最高級で分厚い羽毛(断熱材)のダウンジャケットを着ていても、フロントのファスナーが全開になっていたら冷たい風が入ってきて寒いですよね。
家もまったく同じです。いくら壁や天井に高性能な断熱材を詰め込んでも、家に「隙間」があれば、暖房であたためた空気はどんどん逃げていってしまいます。
2. 断熱とセットで考えるべき「気密性能(C値)」とは?
同じ「断熱等級6」の仕様であっても、本当に暖かい家とそうでない家が生まれてしまう原因。それこそが「気密性能(家の隙間の少なさ)」です。
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断熱: 熱の出入りを防ぐ性能(服の厚み)
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気密: 家の隙間をなくす性能(服のファスナーをしっかり閉めること)
断熱と気密は「車の両輪(セット)」であり、どちらか片方だけを高めても本来の性能を発揮することはできません。
隙間は見えないからこそ要注意
厄介なのは、家の隙間は外観や図面からは見えないという点です。そのため、気密性能をしっかり確認・意識しないまま契約してしまうケースが少なくありません。
せっかくあたためた空気が隙間から逃げていくと、室内の快適性が損なわれるだけでなく、暖房効率が落ちて毎月の光熱費(電気代)にも大きな差が生まれてしまいます。
3. 気密測定は「家の通知表」!C値を確認する重要性
気密性能を客観的に示す指標として「C値(相当隙間面積)」という数値があります。
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C値とは: 家全体の隙間面積(cm²)を延床面積(m²)で割った数値。数字が小さいほど隙間が少ない(高気密な)家になります。
実はこのC値、施工する住宅会社や大工さんの施工精度によって10倍以上もの差が出ることがあります。
さらに言えば、建築基準法などの規定上、気密測定を標準で行わない住宅会社も存在します。しかし、実測しなければその家の本当の性能は誰にも分かりません。
私はよく「気密測定は家の通知表である」とお話ししています。
「高性能住宅」を掲げるのであれば、机上の計算値だけでなく、完成時に1棟1棟しっかり測定を行い、確かな数値を担保・確認することが不可欠です。
よくある質問(FAQ)
Q1. 断熱等級6の家なのに暖かくない・寒いのはなぜですか?
A. 断熱材の性能が高くても、家に隙間(気密性の不足)があると暖気が逃げてしまうためです。ファスナーを開けたままのダウンジャケットと同じ状態で、十分な気密性能(C値)が確保されていないことが原因として挙げられます。
Q2. 気密性能(C値)の確認方法は?
A. C値は設計上の計算ではなく、現場での「気密測定」によって実測します。住宅会社によって施工精度に大きな差が出るため、全棟で気密測定を実施している施工店を選ぶことが重要です。
まとめ:本当に暖かい家とは「暖かさを逃がさない家」
本当に暖かい家とは、単に断熱材をたくさん入れた家ではありません。
「つくった暖かさを外へ逃がさない家」です。
そのためには、「断熱性能」と「気密性能」の両方が高いレベルで揃っていることが絶対条件になります。
甲府市、甲斐市、南アルプス市、笛吹市、北杜市など、寒暖差の大きい山梨県内でマイホームをご検討中の方は、断熱等級の数字だけでなく「気密(C値)はどうなっているか」「全棟気密測定を実施しているか」にもぜひ注目してみてください。










