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V2H、電気自動車から家へ給電する設備に投資しますか?

Q.V2H、電気自動車から家へ給電する設備に投資しますか?

A.自腹なら、対応する車があり、その車を自宅へつないでおける時間が十分ある場合に検討します。大きな車載電池があるという理由だけで採用せず、車の使い方と家へ給電したい時間が合うかを先に確認します。

車が家にある時間を調べる

V2Hは、対応する電気自動車等と家の間で電気をやり取りする設備です。普通の充電器とは異なり、対応車両から家へ放電できます。ただし、すべてのEVやPHEVで利用できるわけではありません。同じ車名でも年式、型式、仕様等で条件が変わるので、車と設備の両メーカーの適合情報を確認します。

私なら、平日の出発時刻、帰宅時刻、休日の外出、必要な走行距離を一週間の表にします。日中に車で通勤する家庭では、昼の太陽光を車へためたい時間に車が不在です。家族が車で避難や外出をする間は、家への電源としても利用できません。この使い方の違いが、設備の価値を大きく変えます。

車の電池を全部使える前提にしない

車載電池の公称容量と、家庭へ供給できる電気の量は同じではありません。走行のために残す量、車両側の放電制限、変換や待機の消費電力などが関係します。翌朝の通勤分を残す設定にしたうえで、家へどれくらい供給できるかを確認します。

充放電の出力も必要です。容量が大きくても、出力の上限によって同時に動かせない家電があります。停電時に家全体へ送る方式か、特定の回路へ送る方式か、200V機器が使えるか、自動で切り替わるか、停電中の起動に操作や補助電源が必要かを、採用する組み合わせで確かめます。

費用比較では、V2H本体と工事、分電盤や切替設備、配線、車まで届くケーブル、保守を含めます。すでに買う予定の車を活用する場合と、V2Hのために車も購入する場合では、追加負担が大きく違います。車両代を無視して経済性を説明しないようにします。

自腹で確認する条件

・車両の年式と型式まで含めた対応の確認。

・在宅時間と走行に必要な残量を反映した運転計画。

・停電時の出力、給電範囲、起動と切替の方法。

・設置工事と車の買い替えを含む長期の負担。

車を買い替えたときも、今のV2Hで使えるとは限りません。次の車の候補や接続方式、ソフトウェアへの対応を確認します。車両メーカーの電池保証と、V2H機器の保証も別です。家庭への放電利用についての車両側の条件を読んでおく必要があります。

太陽光と組み合わせる場合は、太陽光の余剰、車への充電、家への放電の順序を確認します。複数の制御機器を付けても、希望する運転が自動でできるとは限りません。導入前に接続図と設定内容を示してもらい、引き渡し時に実際の操作を試します。

防災だけが目的なら、車から家電へ直接電気を取り出す方法や、定置型の蓄電池なども比較対象です。ただし、給電できる機器、容量、出力、使える場所はそれぞれ違います。同じ停電対策という名前で価格だけを比べず、自分が必要とする使い方をそろえます。

駐車場の配置では、ケーブルを接続しても人が歩けるか、雨の日も操作しやすいかを見ます。接続が面倒で毎日使わなくなるなら、試算どおりに運転できません。外出の前に外し忘れない手順など、操作を続けられる計画も必要です。

電気料金が変わった場合は、料金差で得る効果も変わります。災害用の残量と走行用の残量を両方確保した運転で、普段の収支を見直します。

私は、車が家にあり、走る電気を残しても役立ち、工事費と維持条件に納得できることを投資の条件にします。車載電池の大きさを生かせる暮らしかを確認してから、自腹を出すか決めます。

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参照資料 S04、S05

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