記事詳細

除雪した雪を金属外壁へ寄せても、春まで放置してよい?

除雪した雪を金属外壁へ寄せ、そのまま春まで置く使い方は避けてください。金属の表面だから雪や水に触れ続けても問題ない、とは判断できません。採用製品の積雪に関する注意事項を確認し、雪の置き場、壁への接触、解けた水の行き先を整理します。

すでに雪や氷が張り付いている場合は、壁を傷める方法で無理に剥がさず、施工会社へ状態を伝えて除去方法を相談してください。雪を動かす作業と、外壁の損傷確認を一緒に計画することが大切です。

雪が触れる場所と製品の注意を照合する

外壁の商品名と施工説明書を確認し、積雪部で使う部材や納まりに指定がないかを見ます。

アイジー工業の対象シリーズでは、外壁に雪が当たらない対処と、積雪の影響を受けやすい土台や下屋の部材への配慮が示されています。表面の金属板だけでなく、下端のスターター、水切り、継ぎ目なども確認対象です。

ケイミューの金属サイディングの資料でも、積雪で埋まり常時濡れた状態になることや、落雪の衝突に対する注意があります。

これらを「少し触れたら必ずさびる」という意味へ広げる必要はありませんが、長期間埋める使い方を当然に許容すると考えるのも適切ではありません。自宅で接触している範囲と期間を、製品の条件に照らして確認します。

雪面から上の外壁がきれいでも、埋まっている下端の状態までは分かりません。見えない部分を未確認のまま春まで放置しないことが要点です。

除雪前に雪の置き場を決める

駐車場や玄関前の雪をどこへ移すかは、降ってから考えるより外構計画で決めておく方が確実です。外壁、室外機、給湯器、換気口、窓、避難に使う出入口を配置図へ示し、雪を寄せない範囲を整理します。通路を広くするために壁側へ集めると、別の機能を塞ぐ場合があるため、家全体で置き場を考えます。

例えば、狭い敷地で境界側にも雪を置けない場合は、敷地内の別の場所へ分散する方法や、除雪・排雪の依頼を比較します。

隣地や道路へ勝手に押し出すことを解決策にせず、地域の扱いと作業条件を確認します。毎冬同じ壁に雪が寄るなら、その場しのぎの清掃だけでは管理の負担が残るため、外構の使い方から見直します。

業者へ除雪を頼む場合は、口頭で「家に当てないで」だけで済ませず、図や現地の目印で積み場所を伝えます。隠れた設備の位置も共有します。

押し付ける力と作業道具の接触を避ける

雪を壁へ押し込んだり、除雪機から直接吹き付けたりする作業は、外壁への接触を増やします。雪の中に氷塊や小石が混ざっている可能性も考え、壁を受け止め面として使わないようにします。

積雪が少ない地域でも、駐車場からまとめて寄せれば壁際だけ高くなるため、自然に積もった深さだけで判断しないことが必要です。

壁の近くでスコップを使う場合は、刃を外壁や水切りへ当てないように作業範囲を決めます。凍り付いた雪を金属工具でこじる、外壁へ体重を掛ける、部材を支点にする方法は避けます。

安全に除去できない状態は写真を撮って施工会社へ相談し、外壁を傷めない方法と作業者の安全を両立できる段取りを取ってください。

屋根や庇から落ちる雪も別に確認します。地面の雪を片付けても、上から落ちる場所に作業者が入る計画では、除雪方法を再検討する必要があります。

解けた水を壁際にためない

雪の山を壁から離したつもりでも、解けた水が外壁の下端へ流れる地形であれば、接触する条件が残ります。舗装の勾配、排水桝、側溝、花壇やデッキの位置を確認し、水がどこへ集まるかを見ます。排水口が雪や落ち葉で塞がれると予定した経路にならないため、目で確認できる範囲の管理方法も決めます。

泥や融雪剤を含む雪を集めた場合は、雪が解けた後に何が残ったかを確認します。雪は最後に水になるから汚れも全部流れる、と考えないようにします。

必要な洗浄は外壁メーカーの方法に従いますが、凍結が心配な時期に無計画に散水して、壁際や通路へ新たな氷を作らないよう、天候と排水先を確認して行います。

水を逃がすために外壁下端の部材を外したり、穴を開けたりする必要はありません。排水が滞る場合は、既存の納まりと外構を施工者に調べてもらいます。

雪が退いた後は下端から状態を確認する

安全に雪がなくなったら、外壁の下端、水切り、角、継ぎ目を地上から見ます。へこみ、擦り傷、部材のずれ、塗膜の変化、さびのような点や筋があれば、広い範囲と近い範囲の写真を残します。

汚れか腐食かが分からない段階で、硬いブラシで削ったり補修塗料を塗ったりせず、製品と状態に合う対処を相談します。

冬の前の写真があれば、変化を比較できます。雪が触れた場所、触れていない場所、除雪道具が近づいた場所を分けると、原因の調査に役立ちます。

外観の傷だけか、部材の固定や水の排出にも影響しているかは、専門業者に確認してもらいます。全て張り替えるかどうかを先に決めず、補修が必要な範囲と理由を聞きます。

保証相談では、発見した日と雪の状況を正確に伝えます。積雪があった事実だけで対象外と自己判断せず、契約や製品の条件と調査結果を確認してください。

次の冬へ向けて負担を減らす

同じ場所が毎年埋まる場合は、雪の置き場変更、外構の配置変更、地域と建物に合う雪対策を設計者へ相談します。

雪囲いを設ける案でも、外壁へ自己流で固定したり、通気・排水や機器の吸排気を塞いだりしない納まりが必要です。対策材の保管場所、設置と撤去の作業、点検のしやすさまで比較して選びます。

新築時には、冬の使い方を外壁仕様の打合せへ持ち込みます。少雪の年の写真だけでなく、まとまって降った場合の除雪経路も考えます。

外壁の商品資料、積雪部の図面、除雪業者への指示をまとめ、家族や作業者が替わっても同じ管理を続けられる形にします。材料の耐久性を期待するだけでなく、接触させない使い方を計画することが有効です。

除雪の負担が年齢や体力で変わることも考えます。自力で毎回片付けることだけを前提にせず、依頼できる範囲と費用も将来の管理に含めます。

深澤の判断と次の行動

私なら、金属外壁の前を雪の長期保管場所にはしません。採用製品の積雪条件を読み、雪の置き場と解けた水の経路を先に決めます。すでに埋まった部分は無理にこじらず、適切な除去と下端の点検を相談し、翌冬も同じ状態を繰り返さない外構と除雪の段取りを提案します。

デザインハウス甲府
〒400-0118 山梨県甲斐市竜王1656-17
営業時間 9:00~18:00 / 定休日 水曜日

PAGE TOP ▲
ライン
フェイスブック
ツイッター
インスタ
イベント情報
電話番号
お問い合わせ