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防水シートに穴があいた。 「テープを貼ったから大丈夫」と、何を根拠に判断する?

結論

穴にテープを貼っただけで大丈夫とは判断できません。ただし、穴が一つあれば全面やり直しとも限りません。私なら、どの製品のどの部分が、どう傷んだのかを確認し、その条件に合う補修方法なのかをメーカーの施工要領に照らして説明してもらいます。

例えば外壁工事の前、シートの切れ目にテープが貼ってあるのを見たとします。見た目がきれいなら安心したくなりますし、逆に補修の跡だけで不安にもなります。しかし、判定に必要なのは仕上がりの美しさだけではなく、補修前の状態と採用した方法の根拠です。

最初に、何のためのシートかを特定する

まず確認したいのは、外壁側の透湿防水シートなのか、屋根の下葺材なのか、室内側の防湿に関わるシートなのかという区別です。「家を包むシート」という呼び方だけで話を進めず、製品名と施工した場所を聞いてください。違う用途の補修方法を、そのまま当てはめないためです。

外壁の透湿防水シートでも、製品によって確認すべき施工条件があります。例えばタイベックの公式施工案内は、破損状態に応じたテープやシートによる補修を示し、上から流れる水を考えた重ね方も説明しています。単に穴を粘着物でふさげばよいという説明ではありません。[1]

この案内は、そのメーカーの対象製品の説明です。自分の家のシートが別製品なら、採用製品の資料を確認します。同じ色だから同じ材質、現場にあったテープだから適合品、と推測しないことです。製品名が分かれば、問い合わせも写真の印象から仕様の話へ進められます。

ここで「防水」という言葉から、完成した壁全体がシート一枚だけで守られると考える必要もありません。今回の部位をどのように納める設計なのか、窓や配管の周囲とどうつながるのかを担当者に説明してもらいます。穴の大きさだけで判断しない視点が持てます。

補修前の情報がないと、判断が曖昧になる

私なら補修を始める前に、破れの全体と近くの納まりが分かる写真を残してもらいます。小さな針状の穴なのか、端まで裂けているのか、継ぎ目や窓の角に関係するのかで、相談する内容が変わります。写真には位置と日付を添え、後から同じ箇所を指せるようにします。

例えば壁の中央の傷と、窓の周囲で複数の部材が重なる場所の傷を、どちらも「小さいから同じ補修」で処理してよいのかは確認が必要です。施主が独断で危険度を付けるのではなく、周辺とのつながりまで含めて見た判断なのかを聞くことが重要です。

貼る面が汚れたり、ぬれたりしていた場合も、その条件で施工してよいかを製品の指定に照らして確認してもらいます。ここで施主が自己流の清掃や乾燥処理を加える必要はありません。現場の状態を伝え、使用する材料の条件を満たす方法を担当者に選んでもらいます。

既に補修されていた場合は、無理にはがして見せてもらうところから始めません。補修前の写真、作業記録、使用材料を確認します。記録がなく状態を判断できないなら、何を追加確認すれば適否を説明できるかを、工事監理者やメーカーへの照会も含めて整理してもらいます。

傷が一か所に見えても、資材を運ぶ通路などで周辺にも接触があったなら、その範囲を併せて確認してもらいます。例えば一枚のシートに複数の傷が集中している場合、各穴を別々に小さな傷として扱ったのか、全体の状態を見たのかで説明が違います。見つかった一か所を直した後に、どこまで見直したかも記録しておくと安心につながります。

「専用テープです」の次に聞くこと

専用テープという説明があっても、それが今回のシートと損傷条件に対応したものかを聞きます。袋や箱の名前だけで終わらせず、どの施工要領に基づいた補修かを示してもらうと明確です。貼る長さや重ね方などの条件を、別の製品の記憶で代用していないことも確認できます。

補修方法が資料で判断しにくい場所なら、メーカーへ状況を伝えた回答を残してもらうのも一つの進め方です。その際は製品名、場所、損傷の範囲、周囲の納まりが分かる情報を渡します。「穴にテープでよいですか」という短い質問だけでは、回答の前提が不足します。

テープの幅が広いほど安心、二重に貼れば安心、という施主側の追加要求も避けたいところです。必要なのは気持ちの上で頑丈そうな補修ではなく、該当する施工条件に沿った処理です。補修か部分的な交換かという判断も、状態に応じて説明を受けます。

また、上から見た一枚の写真だけでは、端部や重なりの状態を読み取れないことがあります。担当者には、どの角度や範囲の記録があれば確認できるかを考えてもらいます。写真の枚数を増やすことより、確認したい箇所が見える資料にすることを優先します。

隠す前の確認と、再び傷めない段取り

補修を終えたら、作業した人が完了と言った時点と、適否を確認した時点を区別して記録します。私なら外壁などで見えなくなる前に、誰が補修後の状態を確認するかを聞きます。後日の説明で「直したはず」としか言えない状態を残さないためです。

例えば補修の後にも配管や配線の作業が続くなら、その作業で周辺を触る予定がないか確認します。一度きれいに直した写真があっても、別の工程を経た後の状態を見なければ話が途切れます。隠れる直前の確認まで、工程の流れに組み込まれていることが大切です。

同じ場所に何度も傷ができるなら、毎回貼り直すだけでなく、作業の順番や資材の扱いを見直す必要がないか尋ねます。施主が現場の全作業を指示するのではありません。目の前の傷を直す対応と、同じことを繰り返さない段取りを分けて説明してもらうためです。

水を大量にかけて、自分で漏れを試すことも勧めません。必要な検証方法は、建物の状態や対象部位に合わせて専門家に決めてもらいます。自己流の試験を加えるより、補修方法の根拠と施工の記録を残す方が、その後の確認にも使いやすくなります。

深澤の判断と次の行動

私なら、補修跡があることだけで評価を下げません。傷を把握し、適切な方法を選び、隠れる前に確認したことを説明できるかで判断します。「心配しなくて大丈夫」という言葉を、製品名、施工要領、補修前後の記録という確認できる形にしてもらいます。

気になる箇所を見つけたら、その場で触らず、場所の分かる写真を撮れる範囲で残し、現場担当者へ伝えてください。そして、どの資料に基づいて補修し、誰が確認して次の工程へ進めるのかを聞きましょう。答えが整理できれば、漠然とした不安を具体的な確認に変えられます。

参考資料

[1] 旭・デュポン フラッシュスパン プロダクツ  建築資材 よくあるご質問(施工)

デザインハウス甲府
〒400-0118 山梨県甲斐市竜王1656-17
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