Q.気密測定で換気口をテープで塞ぐのは不正ですか?測定条件と一時的な処置の確認点は?
A.換気口をテープで塞いでいることだけで、不正とは判断できません。意図しない隙間を調べる試験では、測定方法に沿って計画上の開口を一時的に処置する場合があります。何を測るために、どこを、なぜ塞いだかを記録と説明で確認してください。
試験のための閉鎖と住宅の補修を分ける
住宅には、換気の給排気口など、空気を通す目的で設けた開口があります。気密測定は、そのすべてを普段どおり開けた状態の換気量を、そのままC値に置き換える試験ではありません。採用する測定方法と目的に合わせ、建物の条件を整えて行います。
そのため、換気設備を止め、対象となる開口を閉じたり、一時的に塞いだりする処置には理由があります。測定で確認したい隙間と、計画して設けた開口を区別するためです。具体的に何をどう処置するかは、適用する試験方法に沿って担当者へ確認します。
一方、窓の建具と枠の合わせ目など、通常の使用状態で性能を確かめたい部分まで、一時的なテープで隠した場合は、その意図と結果の扱いを聞きます。調査の途中で原因を絞るために塞ぐことと、その状態を最終結果として示すことは区別が必要です。
例えば、特定の窓の周囲を仮に塞いだときに通気量が変われば、その場所を調べる手掛かりになります。しかし、仮のテープを外せば元に戻る状態を、恒久的な補修が終わった結果として説明してはいけません。診断用と最終確認用の記録を分けてもらいます。
測定条件を写真と一覧で残す
測定前に、窓や外部ドアの開閉、換気口、レンジフード、排水まわり、未施工部分などを、担当者と確認します。施主が自己判断で塞ぐ場所を増やす必要はありません。処置した場所と理由が、測定結果と対応していることが大切です。
「テープを使っていない会社の方が正直」とも、一概にはいえません。測定の方法や建物の状態が違う可能性があります。逆に「規格に沿っています」という一言だけで済ませず、自宅で行った処置を説明してもらってください。
測定担当者に聞きたいこと
・どの規格・方法に基づき、何の性能を測るか。
・閉鎖や目張りをした場所と、それぞれの理由。
・調査用に一時的に塞いだ箇所があるか。
・最終測定の条件と、終了後に戻す箇所の確認。
写真は、テープの近接写真だけでなく、どの部屋のどの設備かが分かるように残します。報告書に写真が付かない場合でも、処置の一覧や図面との対応を説明してもらいます。比較する別の住宅の条件も分かれば、数字の意味を取り違えにくくなります。
未完成の設備穴を仮に塞いで測る場合は、その穴を最終的にどう納めるかも確認します。後から配管を通すなら、気密処理のやり直しが必要になる場合があります。仮の閉鎖を残しただけで、設備工事まで完了したと考えないようにしてください。
測定が終わった後は、計画した換気の機能を戻す確認が必要です。開口を塞いだままの状態を、暮らし方として真似するものではありません。引き渡し時には、換気設備の運転と給排気口の使い方を改めて説明してもらいます。
不明な処置を見つけたときも、その場で不正と決め付けるより、写真を添えて測定者へ質問する方が確認を進めやすくなります。説明が食い違う場合は、適用した方法と報告書を示してもらい、必要に応じて測定に詳しい第三者へ確認します。
見るべきなのは、テープの枚数より、処置の目的と結果が明らかになっているかです。「この処置をした状態のC値は、住宅の何を表しますか」と聞けば、測定値を正しく理解する助けになります。
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参照資料 P01、P02、P06










