Q.家庭用発電機、停電に備えて自宅に用意しますか?
A.自腹なら、必要な電気と、安全に運転できる屋外の場所を確認してから判断します。発電機は、買って保管するだけでは停電対策になりません。燃料、点検、排気、接続方法まで家族が扱えることが条件です。
停電で何を動かすかから考える
まず、照明、冷蔵庫、通信機器など、優先して使う物を決めます。消費電力だけでなく、起動時に大きな電力を必要とする機器があるか、必要な使用時間はどれくらいかを確認します。家中を普段どおり動かす前提で、発電機の最大出力だけを見る選び方はしません。
私なら、短時間の照明とスマートフォンの充電なら、ポータブル電源等の別案も比較します。発電機は燃料があれば発電を続けられる利点がありますが、燃料の保管と補給、音、排気、天候への対応が必要です。必要な時間と出力をそろえて比較すると、選ぶべき設備が変わることがあります。
屋外に安全な運転場所があるかを確認する
燃料を使う発電機の排気には、一酸化炭素が含まれます。屋内では絶対に運転しません。窓や扉を開けた室内、車庫、テントなどを、屋外の代わりとして考えないことが必要です。屋外でも風通しが悪い場所を避け、排気が家や隣家の窓、給気口へ入らない位置を確認します。
敷地が狭い、隣家が近い、安全な離隔を取れないといった条件では、発電機を使える前提の防災計画は見直します。雨を避けるために覆い込むと排気がこもるおそれもあるため、メーカーの設置条件に従います。荒天の最中に、無理なく安全に使えるかまで考えます。
接続の方法も重要です。家庭のコンセントへ発電機から電気を逆に送り込む使い方はしません。家の配線へ供給する計画なら、適切な切替設備と電気工事が必要です。購入前に機器メーカーと電気工事の担当者へ確認し、資格が必要な工事を自分で行わないようにします。
自腹で確かめること
・優先する家電の消費電力と起動電力、必要な時間。
・排気が建物へ入らない屋外の運転場所。
・使用できる燃料の種類と、安全な保管と更新の方法。
・定期点検、試運転、停電時の接続と停止の手順。
給油は、運転を止めて機器が十分冷えてから、説明書の手順で行います。燃料の種類と保管方法にも条件があります。ガソリンやガスボンベを、長く置けばいつでも同じ状態で使えるとは考えず、容器、保管場所、交換や処分まで確認します。
長期間使わない機器ほど、いざというときに動かない問題があります。試運転や点検をどの頻度で行うか、家族の誰が始動できるかを決めます。停電時に説明書を探して初めて使うのではなく、平常時に安全な操作を確認する時間も、導入の負担として見ます。
太陽光や蓄電池がある住宅なら、そこから使える回路と出力を先に整理します。既存の備えで維持できる部分に、別の設備を重ねる必要があるかを考えます。発電機で蓄電池を充電する場合も、機器間の対応と入力条件を確認し、組み合わせを自己判断しません。
価格を比べる際は、本体、接続用の機材、保管、点検、燃料を含めます。静音という表示も無音という意味ではないので、近隣への影響を含めて置き場所を検討します。安全に使えない場所へ、安い発電機を置くだけでは備えになりません。
備えの一覧には、運転する人と、使わない判断をする条件も書いておきます。安全な場所を確保できないときは動かさず、別の電源や避難先を使う計画です。停電対策は、機器の所有より、家族が安全に行動できることを優先します。
私の判断基準は、停電で守りたい暮らしに合い、平常時から管理できることです。必要な出力と運用の条件がそろえば候補になります。そろわなければ、別の電源や備えを選ぶことも、自腹として合理的な判断です。
関連する質問
13 V2H、電気自動車から家へ給電する設備に投資しますか?
11 太陽光発電、自宅ならパネルの容量をどこまで増やしますか?
参照資料 S18、S19、S20










