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吹付けウレタンなら防湿層は不要ですか? 断熱材の種類と結露計算で何を確認しますか?

Q.吹付けウレタンなら防湿層は不要ですか?
断熱材の種類と結露計算で何を確認しますか?

A.吹付けウレタンという呼び名だけで、防湿層を不要とは判断できません。製品の区分、厚さ、水蒸気の通しやすさ、壁や屋根の構成、地域の条件で検討します。省略する場合は、今回の仕様が根拠となる条件に合うことを、設計者に示してもらってください。

気密が取りやすいことと防湿性は違う

吹付けで隙間を埋めやすい断熱材でも、水蒸気を通さない材料とは限りません。空気の漏れを抑える気密性と、材料を通る水蒸気を抑える防湿性は別です。「隙間なく吹いたから湿気も入らない」という説明だけでは、判断材料が足りません。

吹付け硬質ウレタンフォームにはJISの区分などがあり、同じ名称でも物性が異なります。国交省の設計・施工資料は、A種3に該当するものを水蒸気が通りやすい材料として扱い、防湿層が必要となる基本的な考え方を示しています。

日本アクアも、A種3のアクアフォームについて、室内側の防湿層が基本的に必要で、条件を満たせば省略できる規定があることを説明しています。したがって、「ウレタンなら必ず不要」も、「例外なくすべて同じシートが必要」も、製品と条件を省いた説明です。

確認するのは、採用する製品名と区分、設計厚さ、透湿抵抗などの値です。カタログの断熱性能や熱伝導率だけでは、防湿の判断はできません。外側の面材や屋根材、内装を含む断面の構成も揃えます。

防湿層を省く根拠を自宅の条件で確かめる

防湿層を省略する場合は、適用する基準や設計方法、その条件を満たす資料を確認します。計算や検討が必要な方法であれば、計算結果だけでなく入力した地域、室内外の条件、材料と厚さを見ます。別の家の例を、自宅の根拠にはしません。

壁と屋根で構成が違えば、同じ判断とは限りません。壁は構造用面材、屋根は野地板や防水材など、外側の条件が変わります。採用する部位ごとに、湿気がどちらへ移り、どこで乾くかを確認してください。

契約前に求めたい資料

・断熱材の製品名、JIS区分、厚さと物性値。

・内装から外装までの材料と層の順番。

・防湿層の有無、その判断方法と適用条件。

・施工厚さ、接合部、検査・是正の記録方法。

結露計算にも、一定の温湿度を使う方法や、時間変化を扱う方法などがあります。どの計算をしたかと、その計算で何を確認できるかを聞きます。計算が適合したことを、現場の隙間、雨水、あらゆる住まい方まで無条件に保証する意味へ広げないでください。

屋外の湿気が内側へ動く夏の条件も、必要に応じて検討します。冬の検討をしたから、過度な冷房や施工時の含水まで何も確認しなくてよいというものではありません。地域と断面に応じた説明を求めます。

施工では、厚さの不足、欠損、下地の状態、貫通部や他の材料との接続を確認します。吹付けの見た目が連続していても、壁のすべての層と端部が適切につながっているとは限りません。隠れる前に部位別の写真と確認記録を残します。

途中で断熱材、面材、内装の品番や厚さを変更したら、防湿層の判断も見直す対象かを確認します。元の計算条件と、発注後の仕様が違う状態を避けます。価格の差だけで、透湿に関する条件の異なる製品へ置き換えないことが重要です。

私は「吹付けだから安心」という説明より、「この製品とこの断面で、防湿をどう確保したか」という説明を確認したいと考えています。材料の長所を生かすために、必要な防湿・気密・通気を組み合わせることが大切です。

住宅会社には「防湿層を省くなら、今回の壁と屋根がその条件を満たす資料を見せてください」と依頼します。断熱材の名称ではなく、設計と施工で判断できます。

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参照資料 D01、D06、D07

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