記事詳細

同じ銀行の新しい住宅ローンを勧められた。単なる金利変更と同じ?

同じ銀行の新しい住宅ローンを勧められた。単なる金利変更と同じ?

原案の判断:契約の組み直しか条件変更か、費用と審査を分ける

同じ銀行からの提案でも、今の契約の金利などを変える手続きと、新しい契約で借り直す手続きは別です。担当者の「切り替えれば安くなります」という説明だけで決めず、どの契約が終わり、どの契約が残るのかを確認してください。私は、契約の組み直しか条件変更かを分けたうえで、費用と審査を比べます。

提案の名前より契約の動きを確認する

最初に聞くのは、現在の住宅ローンを完済するのか、それとも同じ債務を残して金利や返済条件を変更するのかです。変更契約で済む場合と、新たな金銭消費貸借契約を結ぶ場合では、必要な書類、保証、団体信用生命保険、担保の手続きが違います。銀行の窓口が同じでも、実際の債権者や保証の仕組みが同じとは限りません。

同一銀行内の借り換えは扱わない商品がある一方、取扱商品の組合せによって検討できるケースもあります。「同じ銀行なら必ず借り換えできる」「同じ銀行では絶対にできない」と一括りにしないことです。現在の商品名と提案された商品名を並べ、銀行が用意する正式な商品説明書と手続名を受け取れば、会話の行き違いを減らせます。

下がる金利と発生する費用を別に見る

比較表には、現在の残高、残りの返済期間、適用金利、毎月とボーナス月の返済額を記載します。その横に提案後の条件を置き、変更手数料、融資手数料、保証関係費用、登記費用など、今回実際に必要とされる費用だけを加えます。一般的な借り換え費用の一覧を、そのまま自分の請求額だと思い込む必要はありません。

仮に今の契約の条件変更で費用が3万円、新しい契約への組み直しで費用が50万円なら、金利差だけを見た比較はできません。追加の47万円を、今後の返済軽減でどれくらい回収できるかを確認します。ただし、この金額は比較の考え方を示す例です。返済期間を延ばして月額を下げる案では、総支払額が増えることもあるため、同じ完済予定日での試算も求めます。

費用を新しい借入額に含める案では、現金の支出が少なく見えても、その費用に対する利息が生じます。自己資金で払う案とローンへ含める案を分けて示してもらいましょう。また、元の保証料に返戻がある場合は、費用と相殺した総額だけでなく、いつ入金されるのかを確認します。比較上の得と、手続き当日に払える現金は別の問題です。

審査と保障が引き継がれるとは限らない

長年返済してきた実績があっても、新しい契約で収入、年齢、物件、健康状態などを確認する場合があります。事前相談で好意的な回答を得た段階と、正式審査が終わった段階は分けてください。「今まで延滞していないから審査は不要」と考えると、提出資料や日程の見込みを誤ります。変更の場合も、すべて無審査とは限りません。

団信については、今の保障を続けるのか、新しい保険への加入になるのかを明確にします。新規加入なら告知内容や保障開始時点、対象外となる条件を確認します。借り入れ当時から健康状態が変わっている方は特に重要です。金利の節約と引き換えに必要な保障がなくならないか、現在の契約の説明書も使って新旧を照合してください。

手続きの順序と税務資料までそろえる

銀行には、提案を受け入れた場合の手続きを時系列で出してもらいます。申込み、審査、契約、現在の契約の終了、新契約の実行、返済開始の順番と、各段階で費用が発生する時点を確認します。書類に署名してから「まだ比較中だった」と伝えても、準備済みの手配が残ることがあります。中止できる期限も先に聞いておきます。

住宅ローン控除を受けている場合は、条件変更か新しい借り入れかで確認すべき資料が変わります。借り換えなら、控除期間が新たに最初から始まるわけではありません。旧残高や新借入額、年末残高を示す資料を残し、自分に適用される要件を確認します。銀行の試算に節税額が入っていても、その額を自分の所得税等から実際に控除できるかは別の確認です。

現在の金利優遇が、別の商品への変更でなくなる条件にも注意します。勤務先との提携、給与振込、特定の取引などで得ていた条件が、提案後も残るかを確かめてください。銀行から渡された提案書に書かれていない条件は、自動的に継続すると考えず、旧契約の優遇と新契約の条件を一つずつ照合すると見落としを防げます。

説明を受けた内容を比較できる形にする

担当者には「この提案では現在の債務を完済しますか」「新しい融資契約や登記は必要ですか」「団信の再審査はありますか」と具体的に聞きます。さらに、必要費用の合計とその支払日、条件が確定する日、変更後の返済予定を示してもらいます。回答が別々の資料に散っている場合は、メールなどで一覧にまとめてもらうと判断しやすくなります。

比較する選択肢は、提案を受ける案、現在の契約を継続する案、必要であれば他行へ借り換える案です。今の銀行への遠慮や、新商品という印象だけで順位を決める必要はありません。来店回数が少なくて済む便利さにも価値はありますが、そのためにいくら負担するのかが分かって初めて、自分に合う選択になります。

深澤の判断と次の行動

私の判断は、同じ銀行という安心感を、契約内容の確認に置き換えないことです。まず現在と提案後の契約、費用、審査、保障を一枚に並べてください。毎月の支払いがいくら下がるかだけでなく、手元の現金と完済までの総負担がどう変わるかまで確かめます。契約の仕組みを説明できないまま署名せず、どの変更に何の費用を払うのかが理解できてから進めればよいのです。

参考資料  確認日 2026年10月25日

みずほ銀行 住宅ローンの借換は同じ銀行でできる

三菱UFJ銀行 借入後に必要な住宅ローン手数料

国税庁 No.1233 住宅ローン等の借換えをしたとき

関連Q&A

A031 借り換え審査中に金利が変わった。申込時の見積もりで進めてよい?

A041 借換えの承認後に気が変わった。契約前でも費用はゼロなのか?

A042 金利は少し上がるが団信が充実する借換え。費用だけで却下すべき?

デザインハウス甲府
〒400-0118 山梨県甲斐市竜王1656-17
営業時間 9:00~18:00 / 定休日 水曜日

PAGE TOP ▲
ライン
フェイスブック
ツイッター
インスタ
イベント情報
電話番号
お問い合わせ