写真や動画をSNSへ載せてもよい?
結論 撮影の許可とSNS公開の許可は別に確認する
A 見学会で写真を撮ってよいと言われても、そのままSNSへ公開してよいとは限りません。撮影できる場所、記録の用途、公開できる内容を分けて確認しましょう。完成見学会は他人の住まいであり、生活や防犯に関わる情報が写ることがあります。会社の宣伝に使われている家でも、来場者が自由に全情報を公開できるわけではありません。投稿前に、主催者が施主など必要な関係者の意向を確認しているかを尋ね、許可された範囲で扱うことが大切です。
撮影可、家族での検討用、SNS公開可という条件を区別し、公開する媒体と内容まで確認します。
人と生活情報の写り込みを確認する
顔、表札、郵便物、車のナンバー、子どもの名前、家族写真などが写っていないかを見ます。住所を直接書かなくても、窓の景色や建物の組合せから場所が分かる場合があります。室内の全体像や鍵、防犯設備の詳しい位置も、住まい手が公開を望まない情報かもしれません。文化庁も、他人の顔が写る写真の使用には肖像などへの配慮が必要と説明しています。[資料12] 写真の一部を隠したから問題がなくなると考えず、公開の必要性と許可を先に確かめてください。
人の顔と氏名、住所を推測できる情報、生活や防犯に関わる部分を見直し、公開しない選択も考えます。
許可は、撮影する場所、写真か動画か、投稿する媒体、公開範囲、位置情報、商用利用の有無まで確認します。会社が撮影を許可していても、入居者や来場者が自由な公開へ同意したとは限りません。人の顔だけでなく、表札、郵便物、窓外の景色、車の番号、子どもの持ち物などから個人が分かる場合があります。見学会の案内に公開不可の範囲があるなら、それを優先し、不明な部分は主催者を通じて確認してください。
図面や資料は別に扱う
会場でもらった図面、カタログ、施工写真を撮影して転載する場合は、建物の撮影許可とは別の確認が必要です。資料には作成者の著作権や利用条件、施主の情報が関係する場合があります。すべての図面が一律に同じ権利の扱いになるとは限りませんが、配られたから自由に複製できるとは考えないでください。出典を書くだけで無条件に利用できるわけでもありません。必要な場合は、会社が公開用に提供する画像やリンクを使えるか相談しましょう。
建物の写真、会社の資料、他人が撮った画像を分け、それぞれ公開に使える素材と条件を確認します。
図面、展示パネル、説明資料を写した画像は、建物の写真と別に利用条件を確認します。引用と書けばどのような転載も認められるわけではありません。自分の記録として撮った画像を、そのまま公開用に流用しないようにします。位置情報の設定を確認しても、写り込みや文章から場所を特定されることはあるため、『加工すれば必ず公開できる』とも考えません。許可を受けた範囲が分かるメール等を残しておくと、後で確認できます。
投稿の文章も事実に合わせる
写真だけでなく、「この仕様がすべて標準」「この会社は欠陥だらけ」などの文章も慎重に扱います。一つの会場の説明を全商品へ広げたり、工事途中の状態を完成時の不良と断定したりしないでください。価格を書くなら、面積、時期、含む範囲が違えば誤解が生まれます。疑問がある場合は、先に会社へ確認して回答を整理しましょう。個人的な感想と確認できた事実を分け、他の施主の暮らしを評価するような投稿にしない配慮も必要です。
投稿には見学時の条件と自分の感想を区別し、未確認の性能、価格、施工の良否を断定しません。
特典や依頼との関係も示す
投稿を条件に特典を受ける、会社から紹介を依頼されるなどの場合は、関係が分かる表示について確認します。事業者の表示に当たるか、広告と分かる表示が必要かは、その関与や内容によって判断されます。[資料04] 特典があるから全部違法、個人投稿だから規制と無関係という単純な結論にしないでください。会社から文章や画像の指定を受けたなら、その条件を把握します。自分が実際に確認していない体験を、見学者の感想として書かないことも重要です。
投稿依頼、報酬や特典、指定された内容がある場合は、その関係が読者に分かる表示を確認します。
投稿を依頼された、特典や謝礼があるなどの場合は、その関係を読者へ分かるように示します。広告規制への該当は事業者の関与等で判断され、特典がある投稿がすべて同じ扱いになるとは限りません。会社へ表示条件を確認し、体験していないことや確認していない性能まで推薦しないでください。公開後に削除等を求められたら、まず対象と理由を確認して対応し、元の投稿や許可の記録を関係者へ無断で再公開しないようにします。
許可の範囲が不明なら公開しない
公開前に迷う場合は、候補の写真と文章を主催者へ示し、どこまで使えるか確認します。返事が曖昧なら、公開せず検討用の記録にとどめる方法があります。許可を受けた場合も、媒体、期間、施主情報の扱いなどの条件を残しておきましょう。投稿後に削除の依頼や誤記が分かった場合は、速やかに確認し、必要な訂正をします。見学の発信は住まい手の厚意を前提に成り立つため、注目を集めることより、約束した利用範囲を守ることを優先してください。
公開する写真と文章、媒体、許可の範囲を記録し、住所や人物が特定される投稿は特に慎重に確認します。例えば投稿に使いたい写真を二、三枚選び、「この文章と写真をこの媒体へ公開してよいですか」と確認します。撮影時の漠然とした許可より、相手も判断しやすくなります。許可されない場合は、建物が特定されない自分の学びだけを文章で残す方法もあります。
関連URL
1 [資料12] 文化庁 写真に含まれる他人の肖像や著作物への注意
来場者や入居者の肖像、写り込む著作物等への注意を確認します。
https://www.bunka.go.jp/jiyuriyo/chui3.html
2 [資料04] 消費者庁 ステルスマーケティングに関するQ&A
依頼や特典等がある投稿では、広告表示の考え方を確認します。
https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/fair_labeling/faq/stealth_marketing










