記事詳細

住宅ローンが二本ある。金利が同じなら、どちらへ繰上返済しても同じ?

住宅ローンが二本ある。金利が同じなら、どちらへ繰上返済しても同じ?

原案の判断:残期間と手数料、保障を各契約で比べて充当先を決める。

二本の住宅ローンの金利が同じでも、繰上返済の効果が同じとは限りません。残りの返済期間、方式、手数料、保障、住宅ローン控除、今後の金利変更条件によって結果は変わります。同じ日・同じ金額でそれぞれを返した場合の試算を取り、二本合計の負担と家計の目的で充当先を決めてください。

まず何が同じで何が違うかを並べる

各ローンの残高、適用金利、金利種類、残期間、元利均等か元金均等か、毎月とボーナスの返済額を一覧にします。今の数字が同じ金利でも、一方は固定期間中、もう一方は変動という場合、将来の条件は違います。現時点の利率だけを見て同等と判断しないことです。

契約者と所有者も確認します。二本が自分一人の契約なのか、夫婦のペアローンなのかで、使う資金の整理が変わります。相手の債務へ自分のお金を充てる場合は、税務上の検討が別に必要になることがあります。利息計算の前に、誰がどの債務を返せる資金かを明確にします。

返済額の見直しルールや団信の上乗せを含む実際の金利も確認します。広告金利や基準金利が同じでも、適用条件が違えば比較になりません。銀行の最新の返済表を使い、同じ基準日の数字へそろえてください。

残期間による利息軽減の違いを確認する

同じ元金を早く返しても、本来その元金をどれだけ長く借り続ける予定だったかで、減らせる利息が変わります。残期間が長いローンでは、利息が発生する期間も長くなり得ます。ただし返済方式や充当方法によるため、単純な年数だけで最終判断せず実契約で試算します。

比較では、一方へ100万円、他方へ100万円を同じ日に返す仮定など、投入する現金をそろえます。片方は期間短縮、片方は返済額軽減で比べるなら、効果の目的が違うことを明記します。利息の削減を比べたい場合は、できるだけ同じ方式で結果を確認してください。

月額を下げたい家庭なら、総利息の軽減額が最大の案と、今後数年間の月額が最も下がる案を分けて考えます。子どもの進学期だけ支出が増える場合などは、現在の現金と毎月の余裕が重要です。何を改善したいかを決めると、同金利の二本でも優先順位を付けやすくなります。

手数料と最低返済額を織り込む

二本の銀行や商品が違えば、繰上返済の手数料、最低金額、受付単位、実行可能日が異なる場合があります。小額を何度も返すと費用が増える商品も考えられるため、手数料を引いた効果で比較します。無料という案内も、ネットや窓口など利用方法の条件を確認してください。

一方を全額完済できる場合には、一部返済と完済の手続きが同じかを確認します。完済に伴う担保抹消や必要書類など、別の費用がかかる可能性があります。返済の管理が一本減る便利さもありますが、費用と手元現金を含めて判断します。

保証料の返戻がある場合は、二本それぞれの対象と金額、控除される費用を確認します。残期間が長いから必ず多額が戻ると計算せず、銀行の案内を使います。返戻金の入金時期も、繰上返済当日の必要資金とは分けて管理してください。

保障と控除の違いを確認する

団信が各ローンで異なるときは、どちらの残高を減らすかで、万一のときに家族へ残る債務の構成が変わります。保障内容、加入者、対象残高を並べます。保障が手厚い方のローンを先に減らすことが常に悪いわけではありませんが、金利だけの比較では見えない点です。

住宅ローン控除を利用している場合は、各債務の対象範囲、残りの控除期間、本人が実際に使える控除額を確認します。残高を減らすことで控除がどれだけ変わるかは、借入限度額や税額にもよります。制度上の率を元金に掛けただけで、必ず同額の控除が失われると判断しないでください。

期間短縮を選ぶ場合は、控除に必要な償還期間の要件も確認します。国税庁は、当初の最初の償還月から短縮後の最終償還月までの期間で判定する考え方を示しています。今から残り10年以上という意味ではないため、契約日程を使って確認してください。

二本合計の将来残高で決める

最終的には、各案の毎月合計、今後の総支払、手数料、完済時期、退職時の残高を並べます。一方だけ先に終える案と、二本へ分けて返す案も比較できます。小さな金利の違いがなくても、家計が苦しい時期を避けられるかで選ぶ理由が生まれます。

近いうちに一方を借り換える予定があるなら、その後の金利や費用を含む案も検討します。ただし、まだ承認されていない借り換えを確定条件として扱わないことです。現在の契約だけで成立する試算と、変更が実現した場合の試算を分けてください。

返済先を決めたら、対象の契約番号と充当額を申込画面で確認します。似た名称の二本を取り違えないように、最後に残高や返済日も照合します。実行後は二本の新しい返済表を家計表へ反映し、片方の変化だけで判断を終えないことが大切です。

二本の債務が同じ担保や保証の条件で結び付いている場合は、一方を減らした後に手続き上何が変わるかも聞きます。利息差が小さくても、契約一本を終えることで管理を整理できる場合があります。ただし、完済と担保の解除がどこまで対応するかは銀行へ確認します。

深澤の判断と次の行動

私の判断は、同金利という一条件で返済先を決めず、同額を充てたときの効果を二本別々に確認することです。残期間、費用、保障、控除を比べ、利息を減らすのか月額を下げるのかという目的を明確にします。そのうえで、二本合計の負担と手元現金が最も家計に合う案を選んでください。具体的な試算により、どちらへ返す理由があるかを説明できる状態にすることが重要です。

参考資料  確認日 2026年10月25日

三菱UFJ銀行 借入後に必要な住宅ローン手数料

国税庁 繰上返済等をした場合の償還期間

住宅金融支援機構 新機構団体信用生命保険制度

関連Q&A

A058 固定と変動を組み合わせたローン。高い方だけ借り換えればよい?

A069 ペアローンで金利が高い方へ夫婦の貯金を集める。負担の記録は必要?

A075 ボーナス併用ローンを繰上返済したのに、ボーナス払いが残るのはなぜ?

デザインハウス甲府
〒400-0118 山梨県甲斐市竜王1656-17
営業時間 9:00~18:00 / 定休日 水曜日

PAGE TOP ▲
ライン
フェイスブック
ツイッター
インスタ
イベント情報
電話番号
お問い合わせ