省エネ住宅や長期優良住宅を建てると、火災保険や地震保険は安くなりますか?
Q
70歳です。建て替えを計画しています。住宅会社から「高性能住宅は保険料も安くなることがあります」と聞きました。本当でしょうか?断熱性能や長期優良住宅、耐震等級3などで火災保険や地震保険は割引になるのでしょうか?
結論
省エネ住宅だから火災保険が安くなるわけではありません。
しかし、
耐震性能の高い住宅は、地震保険の割引対象になる可能性があります。
また、
長期優良住宅は住宅の品質が高いことを示す認定制度ですが、これだけで火災保険料が割引になる制度はありません。
シニア世代の建て替えでは、
「断熱性能」と「保険料」は別制度
と考えることが大切です。
火災保険は何で決まる?
火災保険料は、
主に次の条件で決まります。
- 建物の構造(耐火・準耐火など)
- 所在地
- 保険金額
- 保険期間
- 補償内容
そのため、
断熱等性能等級6
や
ZEH住宅
だからという理由だけで保険料が安くなる制度はありません。
地震保険は耐震性能で割引になる
一方、
地震保険では、
住宅の耐震性能によって割引制度があります。
例えば、
耐震等級3
を取得している住宅では、
耐震等級割引50%
が適用される場合があります。
耐震等級2は30%、
耐震等級1は10%の割引です。
これは建物が地震に強いことを評価した制度です。
長期優良住宅との関係
長期優良住宅は、
- 耐震性
- 劣化対策
- 維持管理
- 省エネ性能
などを満たした住宅です。
ただし、
長期優良住宅だから自動的に保険料が安くなる制度はありません。
しかし、
長期優良住宅では耐震等級2以上を取得することが多く、
結果として地震保険の耐震等級割引を利用できるケースがあります。
耐火性能も重要
火災保険では、
木造住宅でも
省令準耐火構造
などの住宅は、
一般的な木造住宅より保険料が安くなる場合があります。
シニア世代では、
住宅会社へ
「省令準耐火構造になりますか?」
と確認することをおすすめします。
シニア世代が確認したいこと
保険会社や住宅会社へは、
次の点を確認しましょう。
- 耐震等級はいくつですか?
- 許容応力度計算をしていますか?
- 省令準耐火構造ですか?
- 長期優良住宅ですか?
- 地震保険割引の証明書は発行されますか?
シニア世代におすすめの住宅性能
保険料だけではなく、
安心して暮らすためには、
次の性能がおすすめです。
- 耐震等級3(許容応力度計算)
- 断熱等性能等級6(HEAT20 G2レベル)
- UA値0.46以下(山梨県など地域区分5・6の目安)
- 全棟気密測定(C値1.0以下、できれば0.7以下)
- 第一種熱交換換気
- 長期優良住宅認定
これらを備えることで、
災害・健康・光熱費まで総合的なメリットが期待できます。
法律・制度の根拠
地震保険の耐震等級割引は、
地震保険に関する法律および損害保険各社の共通制度に基づき運用されています。
耐震等級は、
住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)
に基づく住宅性能表示制度で評価されます。
また、
省令準耐火構造は、
住宅金融支援機構などが定める技術基準に基づく構造です。
デザインハウス甲府からのアドバイス
山梨県でシニア世代の建て替えをご検討の方には、
私たちは、
保険料を安くするために性能を上げるのではなく、
家族の命を守るために性能を上げ、その結果として保険料の優遇も受けられる
という考え方をおすすめしています。
そのため、
- 耐震等級3(許容応力度計算)
- 断熱等性能等級6(HEAT20 G2レベル)
- 長期優良住宅
- 全棟気密測定(C値0.7以下を目標)
を基本とした住まいをご提案しています。
耐震等級3を取得すれば、
地震保険料は最大50%割引になる可能性があります。
これは毎年の固定費を抑えられるだけでなく、
万一の地震にも備えられるという大きな安心につながります。
保険料は家を建てた後、何十年も払い続ける費用です。
建て替えでは、初期費用だけでなく、将来の維持費まで含めて考えることが後悔しない家づくりにつながります。










